以下、伊与田覚『「大学」を味読する―己を修め人を治める』(致知出版)を抜粋要約しました。
戦後間もなく文化勲章を貰った方で、数学の大家で岡潔という人がおりました。
その岡さんが書き残した色紙の中の一枚にこう言うのがあります。
「覚めたる人を神という。眠れる神を人という」
覚めた人のことを神という、神であっても眠っている神を人という。神人は一如であるということを表そうとした言葉です。
我々人間には良心が眠っています。それが覚めた場合には、即神である。神だとしても、眠っているうちはただの人間であるということです。
・・・・・・・・・・・・・・ 以上。
この文章にぶつかって、ドッキとこん棒で頭を叩かれた気がしました。89年も生きてきた
神人一如である私が、そのことに気がつかず、ただ惰眠にむさぼるただ人に終わっているのではないか、と猛省しきりでした。
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