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2017年08月04日09:48

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ラクサンポ9

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。

発達障害当事者会の例会、某市の市民センター、会議室。

川口
「どんなデメリットがあるんですか」

参加者男2
「障害者枠だと。例え、一流企業に就職できても、特例子会社だから、やる仕事は雑用が多く、面白くない。それに正社員ではなく、契約社員だから、給与も、ボーナスも、普通よりも安い。それに満足できますか」

川口
「難しいな。私、自身、ごく平凡という生活からドロップアウトしているから、別にかまわないや。障害者手帳は取りやすいですか」

参加者女3
「実は今、私は申請中です。半年ぐらい、医者に通って、ようやく診断書を書いてもらえました。少しでも楽に就職したいです。就職試験を何十回も受け、落ち続けると、精神的に落ち込みます。もう、なんでもいいから仕事がしたいな。もう就職試験を受けるのにうんざりです」

川口
「わかる。わかる。私も何回も就職試験に落ち続け、自信を失ったから。嫌ですよね。人格を否定されている気がしました。思い出したくもない」

参加者男1
「僕は障害者手帳を取ったんですが、それでもなかなか仕事が決まらない。もう3年になるかな。夜のコンビニのバイトを一か月やったんですが、同僚とうまくいかなくなり、辞めました」

川口
「障害者手帳は万能ではないのか。勉強になった」


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