先日、仕事の撮影の合間に、見知らぬ街を稼がないほうのカメラを持ってほっつき歩いていたときの話。
ちょうど丘の上から駅前の喫茶店に向かって道を下っているときに、女の子たちの話声が聞こえてきた。キャーキャー言っている。中学生ぐらいかな。ちょうど下校の時間か。だんだん声が近づいてきた。
「はい!1、○○君、2、○△(呼び捨て)、3、○□先輩。さてどれでしょう!」
間髪入れずに他の子が口々に○○君だの○□先輩だのと答える。
「ブーッ。ちがいますっ」
少女たちがほんのひとときしかとどまることができない、あの時期特有の輝かしい笑い声をはじけさせる中で、問いを発した少女は高らかに宣言した。
「正解は、全部でした!」
DATA:Leica M6 Summicron 50/2 Kodak Tri-X 400 f8 1/1000
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