“チャー”と言うミュージシャンをご存知でしょう?!
私が大学生も終わり頃、突然テレビに出てきて、圧倒的な恰好良さで
人気者になったと思います。
本人曰く、ロック界にありながら歌謡曲をやろう!! と、同じ考えの“バウワウ”等とコンサートをしていたらしいです。〔大阪にいるとまるでわからない〕
チャーが登場した最初のヴィジュアルは、つばの広めの帽子に長い髪。
先に鳥の羽の付いたイヤリングを片方にだけ付ける。とてもしゃれた外観。
日本人離れした甘い容姿。 圧倒的なリードギターのテクニック。
年齢も私と近いだろう、とても好青年とは言いがたい、軟派なハンサムでした。
やがて、組んでいたバンドのドラムのルーベン何とかさんの妹と結婚してすぐに離婚。 やっぱり音楽以外はいい加減な軟派野郎だ〜!!と思っていました。
時は数十年流れ、ネットで彼の音楽が動画で見られたので、聞いてみて驚きました!!
当時とまったく同じように演奏、歌唱しているのです。
ミュージシャンも年を重ねると、本人も飽きるのか、テンポをわざとずらしたり、タメを長く取ったり、といやらしい歌唱をする人もあります。
彼はそうしたことを一切せず、当時のままに素直に、同じ音でリズムで歌っています。
『アレンジする知恵がないのかな? わざとオリジナル通り歌っているのかな?』等と考えていると、やはりネットで“徹子の部屋”に出演している時の映像がありました。
これを聞いてとても以外な印象を受けたのです。
当時ギター、しかもリードギターをオリジナル通りひこうとしても、譜面など存在せず、耳でコピーするしかなかった。
それを毎日レコードを聞きながら続けるうち高校三年間があっと言う間に過ぎ恋愛すらしなかった、と言うではないですか?!
そして、自分なりにコピーした奏法を確認するため、アメリカのギタリストが日本にやってくるとコンサートに出かけ、どうやってひいているのか確認したそうです。
そうです。とても努力家で、真面目な青年だったのです。
しかも高校生の間は卒業付近まで、子供の頃から習っていたピアノを生かして音大に進もうと考えていた、というのですから、これは真面目な好青年だったのですよ!!
そう考えた時、あのオリジナルに忠実な演奏、歌唱の理由がわかったような
きがしました。
そして、ギターにかける並々成らない熱意を感じ。改めて大好きなミュージシャンになったのでした。
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