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2017年04月18日14:50

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映画「ハードコア」

先週金曜のレイトショー、MOVIX堺で鑑賞。
主人公の視点だけで描かれる異色なSFアクション。

「ハードコア」Hardcore Henry

ある研究施設で目を覚ましたヘンリー。
事故によって損傷した彼の体は、改造されていたのだった。
突如現れた謎の組織の刺客から、妻であるエステルと共に脱出するのだが。


実は先週の金曜に鑑賞したのですが、
旅行に行く直前だったので感想が遅くなりました。

ロシアとアメリカの合作。

一つの視点だけで全編を映すPOV方式。
一番最近観た作品では「ヴィジット」がありましたが、
この作品もPOV方式。
全編主人公から見た視点のみで展開、
しかも全編殆どがアクションシーン。
まさに実験的な試みの映画だ。

POV方式自体、好きか嫌いかと問われたら、どちらでもない。
作品的には個人的に良かったり悪かったり。
今回のは、もしもアクション映画の主人公の目線だけで描いたら?
まさにこの一発ネタを最後まで押し通す。

正直言うと、出だしは良い。
ワクワクした。
でも、もう中盤辺りか、さすがに、
疲れる…
アクション映画大好きですが、これはね好き嫌いが分かれるか?
何かもうちょっと工夫が欲しい。

戦闘する主人公の目線で描いたという事で、
ある過去作を思い出した。
「DOOM」というSF映画。
全編ではないけどクライマックス、主人公が宇宙船内に潜むモンスターたちを退治していく様を、
まさにこの方式で見せる。
ゲームが原作で、そのゲームの臨場感をクライマックスデ見せたといった具合。
私は結構好きな作品だった。

このノリを全編でやるのはいいのだが、
さすがに上映時間1時間半は個人的には疲れる。
ただアクションをひたすら見せる。
それだけではちょっと…
最初、この「ハードコア」はゲーム原作かと思った(多分違うようで)

なんとなくアクションゲーム?(ゲームは詳しくないので例えられないけど)
そんな感じに見えた。
それなら私が作り手側だったら、こんな「ハードコア」だったらもっと面白かったかも?

主人公が改造人間なら目がカメラのように画面表示される。
倒した敵のキル・カウント表示
ここからここまで進めば何かクリアする要素。
敵も小ボス、中ボス、ラスボスと進むに連れ強敵になる。
途中何かアイテムを手に入れるとか。

これに近い部分は本編にも少しあったが、
大胆にやったらもっと良かったような?
主人公がサイボーグで改造人間、目が人工的にカメラなんで、
例えばターミネーターのようにグラフや文字表示を出したら良かったかも。
一つのシチュエーションでの一発ネタ映画なら、
ラストに到達するまでの何か達成感が欲しかったかな。
ラストは当然ラスボス対決に、意外な黒幕登場と面白い点もあっただけに。


監督のイリヤ・ナイシュラー
これがデビュー作のようで。

キャストでは、

主人公に協力するジミー役にシャルト・コプリー
この人といえば「第9地区」の主役を始め、「エリジウム」「チャッピー」とニール・ブロムカンプ 監督作品でお馴染みの役者。
コプリー演じるキャラには救われた感もある。

エステル役にヘイリー・ベネット
私が注目してる女優さんです!
今年は「マグニフィセント・セブン」で拝見。
また、過去の主演作「KRISTY クリスティ」も観たり。
今後、もっと出演作に恵まれたらブレイクするかも?

ヘンリーの父親役にティム・ロス
最近では「ヘイトフル・エイト」で拝見。
でも、出番は少ないです。

ちなみに主人公ヘンリー役は?
一切顔を映しません、手か足か胴体のみ。
ただ最後の方に、一瞬に鏡に映りこんだ顔の一部が。


発想は面白いと思うが、個人的には疲れる。
今までPOVで酔うことは無かったけど、これはね…
もう一つ、何か工夫が欲しかった。
ただ、最後までこのアイデアを押し通した点は買いたい。
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