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2017年04月06日19:37

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きたやまおさむ「半体制のクラブ活動」

フォークソングはかつて若者文化を花開かせる原動力になっていた〜きたやまおさむ「半体制のクラブ活動」より抜粋。

『僕は医学を志していて、音楽を仕事にする気はなかった。フォーククルセダーズは、学生時代のクラブ活動のようなものだった。ただ、意識の中では医学か音楽かではなく、医学も音楽も。どちらも僕は大事。今も精神科医の仕事を中心にしつつ、時々音楽活動している。

そもそも、何か一色に染まる、二者択一を強いる社会なんて健全じゃない。学生運動の盛り上がる中で「体制派か反体制派か」と聞かれると、「半体制派です」なんて答えていた。

労働も遊びも恋愛もおふざけもあるのが人生。歌だって、様々な世界観があっていい。それがフォーク、すなわち民衆歌の本来の姿。「帰って来たヨッパライ」から「戦争を知らない子供たち」まで、僕が手がけた歌が多彩なのは、それを実践しているだけのこと。

僕ら戦後生まれの世代は、そういった多様な価値観を共存させることの大切さや、難しさをわかっていたと思う。それが、若者文化を花開かせる原動力になっていたのでは。フォーククルセダーズが、デビューする時、学生運動にかかわっていた友人から激励された。「俺は闘争、ノンポリは雀荘、君は音楽で頑張るんだ」と。彼もどこかで、学生運動を時期が来たら離れるクラブ活動みたいなものと感じていたのかもしれない。』

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