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2017年01月18日13:06

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春告げ鳥

昨日の朝、庭の餌台にスズメより大きな灰色の鳥が留まって餌を啄ばんでいた。
ヒヨドリの様に思えたが、双眼鏡を用意しているうちに飛んで行ってしまった。

ヒヨドリは北海道では一応渡り鳥という事になっている。
暖かくなってくると津軽海峡を群れを成して渡ってくるので、ハヤブサやカモメに襲われることもあるらしい。

でも都会は暖かい空調の排気ダクトもあるし、餌だってあるから、大通り公園にはヒヨドリが冬でも群れを成して留まっているらしい。

この辺りでは冬場はさすがに見かけないが、ちょっと春の風が吹き始めたような気がする頃にこうやって現れて「ああ、まだまだ冬だと思っていたけど、春は確実に近づいて来ているんだなあ。」と気づかせてくれる。

冬場、野鳥たちは冬でもぶら下がっているナナカマドの実を食べているんだろうと思っていたが、ナナカマドの実は不味いらしく、そのために何時までも残っているらしい。
それでも食べられなくは無いので、いざというときには「しょーがねーなー」と仕方なく食べるらしい。

ちょうど今ヒヨドリが番で来て餌を食べ始めた。
昨日はヒヨドリかムクドリか迷ったけれど、ちゃんと「ひーよ」と鳴いているし、くちばしも黄色くないからヒヨドリで間違いない。

純子に「元禄 名槍譜 俵星玄蕃」の動画をDVDに焼いてやったら、4時間手振りを交えながら歌っていた。
歌詞が欲しいと言うので歌詞を探す。

歌詞はすぐ見つかったが著作権の関係で、これらは一見フォントの様に見えるが、実は文字の画像なのでワードでは扱えない。

PRINT SCREENでモニター画面をコピーし、画像編集ソフトでプリントアウトしたものを繋げる。
浪曲は長いのだ。
そうやって全部を繋げて読んでみると、ようやく歌の意味が分かった。

吉良家にほど近い本所横網町に宝蔵院流の槍の名人俵星玄蕃という人が居て、吉良家の助っ人として高禄で召し抱えようという申し出があったのだが、玄蕃はそれを断った。

知り合いの夜泣き蕎麦屋が赤穂浪士の世を忍ぶ仮の姿であろうと推測し同情していたからで、その夜泣き蕎麦屋に玄蕃は

「のう蕎麦屋 お前には用の無い事じゃが、まさかの時に役に立つかも知れぬ。」

と槍の手ほどきをして別れる。

そして時は流れ元禄十五年十二月十四日、一人しみじみ思い出しつつ酒を飲んでいると、夜風に乗ってどこからともなく聞こえてくる太鼓の音

「あれは確かに、確かにあれは山鹿流儀の陣太鼓、おう、正しく赤穂浪士の討ち入りじゃ。」

と槍を抱えて助太刀に馳せ参じるのだが、山鹿流兵法ってのはあるが山鹿流陣太鼓というのは無い。
あれは仮名手本忠臣蔵の中の創作なのだ。

山鹿流兵法ってのは朱子学を批判したことから播磨国赤穂藩へお預けの身となっていた山鹿素行の教えた実戦的な兵法だ。

2014年の旅で熊本県の山鹿市を通った時「陣太鼓」という居酒屋かなんかの看板を見かけたが、あれは同じ山鹿という事での、ちゃっかり便乗商法だと思う、

そうやって今まさに討ち入りの真っ最中という所に駆けつけ、大石内蔵助に助太刀を申し出ると丁重に断られる。

その時一人の浪士が雪を蹴立ててサク、サク、サク、サク、サク、サク、サクー

「先生」

「おうッ、蕎麦屋か!」

いや、いや、いや、いや
襟に書かれた名前こそ
まことは杉野の十兵次殿

わしが教えたあの極意
命惜しむな名こそを惜しめ
立派な働き祈りまするぞよ
さらばさらばと右左

赤穂浪士に邪魔するものは
何人たりとも通さんぞ
橋のたもとで石突き突いて
槍の玄蕃は仁王立ち、、、、

と、ここが最高潮盛り上がるシーンなのだが、疑問に思うのは蕎麦屋の杉野十兵次はこんな一世一代の大勝負に何で遅刻した?

「いやー、店じまい間際にどうしても蕎麦が食いたいってお客が来ちゃって断り切れなくてさあ。」

とかか?
臨時休業しろよ。

確かに雪を蹴立ててサク、サク、サクッと駆けつけるのはドラマチックだけどさ、抜け駆けしてカッコつけられたら困るんだよ。
必ず一人くらいは集団行動できないこういう奴がいるんだよなあ、、、って、俺か。

なにはともあれ、純子は会社の宴会でこれを振り付きで披露すべく頑張るらしいので、俺は俺でベビーメタルの踊りを練習することにしよう。

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