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2016年12月25日16:43

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ファンタスティックビースト・ポッピンQ観てきたよ

■ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
原題はFantastic Beasts and Where to Find Them。直訳すると、幻獣及びその生息地。生息地っていうのは、魔法の鞄の中とニューヨークの街中の双方を指すんでしょうが、うーん、確かに訳しにくいけど魔法使いの旅ってのはどうかなあ? 主人公は、ニューヨークに来るところから去るところまでが描かれるだけで、主人公自身にとって旅先で会っても観客は旅気分を味わうわけでは無いですからね。ファンタスティック・ビーストと魔法の鞄で良かった気がするけど、魔法の鞄だとどこかの商標とぶつかるのかな。世界感を共有するハリー・ポッターシリーズはほとんど知らないのですが、過去世界を舞台にしているだけ合って事前知識が無くても楽しめました。何気なくぽんぽん使われる魔法の映像表現も良かったし、ストーリーもお子様向けに偏ったりもしてない(というか未成年虐待を扱ってる分子供向けとは言いがたい)ので、大人の鑑賞に堪えうる内容でした。たぶんシリーズ化されるんですよね? 自作も期待しています。

■ポッピンQ
うーん。客入りが悪いようです。自分の観た回は、なんと公開二日目なのに他に二人しか入って無いという……。まあ地方の映画観なのですが、それにしてもこれでは買い付け担当者の首が危ういのでは。東映60周年(50周年と勘違いしてた)記念作品にしては寂しい状況です。決して悪い作品ではないのですが……良くもないという……客は正直だなあという感想。内容はですね、卒業を控えた5人の悩める女子中学生が、とつぜん時に谷という異世界に飛ばされて、未来を救うためにダンスするという話。一言で言えばダンスを武器とした魔法少女ものでした。なぜ、とかどうして、とかいろいろ疑問は浮かびますが、主題歌は『ファンタジー』だし突っ込みは無粋なのでしょう。ダンスは3DCGなんですが、黒星紅白のキャラデザまんまで、激しい動きながらも表情がくるくる変わって可愛らしいです。CGっぽさを感じさせない自然な演技で、びっくりしました。意匠も、もこもこのも魔法少女っぽいのもどちらも可愛らしいし、絵的にはまったく隙の無い素晴らしさでした。また、お話の作りとしても、『悩める5人』といいつつも、具体的に葛藤と解決が描かれるのは主人公ともう一人に限られており、若干消化不良っぽさは残るものの、下手に全員分に手を広げなかったのは正解でした。しかし、尺不足の詰め込み過ぎは否めず、中盤には『時間をブッ飛ばされた』と感じられる不自然な構成があり、どうにも練り込みが足りないと思いました。序盤の主人公の家族のシーンとか学校のシーンとか、主人公の悩みを描写するためなのは分かりますが、もっと上手く編集して短くまとめられたんじゃないですかね? で映画のエンドロールの最後には、続編をにおわせる映像がてんこ盛りでした。TVシリーズを作るのかな? 放映されれば観ますけど、この客入りだと不安だなあ。個人的に評価できる作品ではあったのですが、企図した通りの『受ける』作品になっていたかというと、甚だ疑問です。スタッフの頑張りは良く分かるので、商業的にも健闘して欲しいものですが。

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