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2016年10月20日09:49

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マワリミチ 第三部 飛躍編92

マワリミチは小説です。新しくマイミクになった方が本当の日記と

勘違いされることがありますので、予めお断りしておきます。予備校講師という

アウトローな人間の不器用な生き方をほぼ実話に沿って描きました。主人公、

ディスレクシアの元予備校講師川口民雄が元同僚、ADHDの並木義江とともに、

大検予備校を解雇になりました。二部では苦しみながら、なんとか生きる

手段を見つけました。今度はそれをどう発展させるか、考えながら、

第三部が始まります。飛躍編:「本文」川口が並木に会っている。
並木
「川口さん、元気なの」

川口
「まあ、元気だけど。依然、金欠は変わりないね。正社員になれれば、いいけど。このまま非正規雇用かな。並木さんはいいよ。正社員だから」

並木
「こちらも、会社からいつ解雇になるやら、緊張の日々を送っています。ところで、サクラ学園の教え子が同窓会を開きたい、と言ってきたでしょう」

川口
「森井さんに頼まれたら、なかなか断り切れないな。佐々木君も一生懸命だし、今回で最後にするって、言っていたよ」

並木
「川口さんが出るなら、考えるけれど、今回で最後にしてほしいわ。こんなに教え子に追い回されるとは思わなかったわ」

川口
「大検予備校講師は普通の学校の先生みたいに尊敬されないよ。みんな資格を取ったら、知らん顔だ。こっちもお客さんのつもりだったから、辞めた時、未練はなかった。それが・・・。予備校の同窓会なんて、聞いたことがないね。仕方ないか。最後のご奉公だ」











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