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2016年07月31日17:22

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嫌な話だけど

今週は幕開けが津久井の施設襲撃事件だったから、すごく嫌な感じだった。ひどい事件だよ。痛ましいの一言。

テロは遅かれ早かれ来ると思っていた。コーランの教義も分かってないやつが「アラーは偉大なり〜」とか言って、不法入手の自動小銃を乱射するとか、手作りの爆弾を爆破させるとか、いずれにしても東京の渋谷とか六本木とかの繁華街で起こると思っていた。

確かに老人や障がい者の施設は危ないとは思っていた。だけど僕が予想していたのは、最近の大型施設から地域へっていう行政の流れの中で、市街地に雨後の筍みたいにできているグループホーム。夜には老人や障がい者と、夜間支援専門員っていう名のアルバイト、それもおばさんが多いってのがせいぜい一人。無防備もいいところの小規模施設に気ちがいみたいな奴が侵入してって。

それが今回の事件みたいに施設内部の事情に詳しい元職員が、あれだけ用意周到、しかも計画的に動かれちゃ、防ぎようがないよ。やっと措置入院制度の見直しなんて言ってるけど、どの病院だってまだ犯罪は犯していない気ちがいをいつまでも預かってなんていられないだろうし。

こういう時に起こる論議ってのは、熊本の地震のときの列に並べない知的障がい者の問題のときもそうだったけど、社会の役に立たない知的障がい者は死ねっていう“これが本音でしょ”っていう暴論のオンパレードに、良識ある方々が反論するというパターン。

僕としてはこれが原始的な社会だったら知的障がい者は自然淘汰される存在だっていう論理には、日本は高度に発達した文明社会なんだから、いわゆるマイノリティーの人たちも安心して暮らせる余裕があるべき、それが知性ある人間のあるべき姿でしょってことだけどね。まあ、ハナから匿名で暴論かますネトオタに知性を期待する方が無理か。

僕自身の本音もあるけど、あくまでも個人的意見なのでと断った上で、信用のおける人の前じゃないととても言えたもんじゃない。ネットで議論できる種類の問題じゃないと思う。津久井の施設襲撃事件の報道自体もどうも変な方向に偏りつつあるような気がしないでもないし。介護業界の職員の低い待遇に代表される業界の構造的問題。大規模施設から地域移行の流れ。警護の問題(アルソック何してた?)とか、その他もろもろ、どうせ次の事件が起これば、波が引くみたいに去ってゆくマスコミには左右されずに、時間をかけてじっくり考えて論議を重ねてゆくしかない問題だと思う。

今週の映画は「ブリッジ・オブ・スパイ」を(監督:スティーブン・スピルバーグ/出演:トム・ハンクス、マーク・ライランス)を観ました。スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本と、いずれもアカデミー賞受賞歴のあるハリウッド最高峰の才能が結集し、1950〜60年代の米ソ冷戦下で起こった実話を描いたサスペンスドラマ。

安心して観れる横綱相撲的な、王道作品。人間社会の残酷さを見せつけてくれるけど、現在のテロ多発の社会からみると、むしろ東西冷戦下の方が対立軸がはっきりしているだけわかりやすくてよかったのか、なんて複雑な気分にしてくれる。少なくてもタイムリーな映画ではない。
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