採集や釣りでよく出会う身近な淡水魚約120種を紹介した、入門者向けの図鑑です。
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=1665264&id=3467509
本図鑑は、「川や湖に行くとよく見かける淡水魚を、パッと見分けるにはどうしたらいいか」(4ページ)をコンセプトに編まれています。標本写真がいちどに並べられているので、似たような魚を直感的に見比べることができるようになっています。また、生息地や水槽で実際に泳いでいる魚の写真も掲載されていて、泳いでいる時の色合いや姿勢などからも種を見分けられるように工夫されています。
本図鑑の各所に散りばめられたコラムでは、これまでの研究で明らかとなった、日本の淡水魚についての知見が紹介されています。倍数体の存在が事態をややこしくしているフナの分類、タナゴ類とイシガイ科二枚貝の共生関係、分子系統解析によって新たに判明したコイ科魚類の系統分類など、いずれのコラムも知的好奇心を大いに満たしてくれるでしょう。
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