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2016年06月12日23:44

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"Ukraine'43"のセットアップとそれから少しだけプレイ

 "Ukraine'43"はクルスク戦の後からソ連軍がキエフを奪還するまで、独ソ両軍が1943年にウクライナでくり広げた一連の戦闘を扱うゲームです。

 ソ連軍はできるだけ早急に自国の領土から侵略者を叩き出さなくてはなりませんが、すでに昔日の面影はなく、もはや本格的な反攻を企てる余力は残されていないドイツ軍も、精鋭の装甲部隊は健在で、いまだ局地的な優勢を維持する能力は保っているため、不用意な攻撃による無駄な出血は手詰まりな状況を招きかねません。

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 まずは戦闘結果表をご覧ください。最上段に戦力比の列、最左列にサイコロの目が割り振られており、その交差するところが結果となっているオーソドックスなものです。戦闘結果の略号について簡単に説明すると以下のようになります。

AR 攻撃失敗。攻撃側は1ステップロス。
C 継戦(膠着)。そのまま。
EX 相互損害。両軍とも1ステップロス。
DR 防御側退却。防御側は2ヘクス退却。
DRX 防御側退却と相互損害。防御側は2ヘクス退却し、両軍とも1ステップロス。
DR2X 防御側退却と不等相互損害。防御側は2ヘクス退却し、2ステップロス。攻撃側は1ステップロス。
DR1 損害を伴う防御側退却。防御側は2ヘクス退却し、さらに1ステップロス。

 各略号の右にあるスラッシュを挟んで並んでいる数字は、戦闘の規模が大きくなった場合に両軍が追加で受けるステップロス数です。一見、シンプルな表に見えますが、実際にはどちらが攻撃側か、あるいは攻撃しているヘクスの地形によってさまざまな操作をへてから実際に結果をあてはめるので、なかなか一筋縄ではいきません。

 まず、陣地や都市を攻撃する場合は、重大損害といって戦闘結果を求めるためのサイコロの目が4以下であるなら、追加で攻撃側が1ステップロスとなります。

 また、攻撃側がソ連軍の場合、質においてドイツ軍に匹敵する親衛赤軍が攻撃兵力の半分未満であるならば、サイコロの目が6だったとしても振り直さなければいけません。サイコロの目6は、つねに当該戦闘比において攻撃側に最も有利な結果となっていますから、これが振り直しになるのはかなり痛手です。
 ただし、そこでまた6が出た場合は、そのまま6の結果を割り当ててよいこととなっています。これはつまり、親衛赤軍がメインでないソ連軍の攻撃にあっては、6の目が出る確率が1/36、その他の目の確率がそれぞれ7/36になっているということです。
 このルールと重大損害ルールの組み合わせはけっこう強烈で、親衛赤軍に主導されないソ連軍が都市か陣地を攻撃すると、重大損害を被る可能性が通常の2/3(=6/9)から7/9へとほぼ2割増しへ跳ね上がってしまいます。

 そして、最後にドイツ軍はDRXをDR1に読みかえることができます。

 というわけで、同じ表を参照しているのに、状況に応じて実際に生じる損害はかなり異なります。そこで、攻撃陣営の相違と重大損害の有無、ソ連軍の場合は親衛赤軍が主力かどうかで各戦闘比ごとに双方が受けるステップロスの期待値を計算してみました。

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 上の表の中で自動重大損害とあるのは、ソ連軍のジューコフ将軍ユニットが戦闘の指揮をとった場合のことです。彼を起用すると、CやEXの結果の場合にもう1回サイコロを振ってその結果を適用できるし、戦闘の規模を大きくすることができるので、味方の損害を省みず、とにかく敵の損害を増大させたい場合には有効ですが、地形にかかわらず重大損害が発生してしまうので、それを反映させたものです。
 なお、ルール上はドイツ軍が都市や陣地を攻撃することもありえますが、実際にはほとんど起こりえないので、そのケースについては割愛しています。

 その下にあるのは、上記の表だけはわかりにくい、戦闘におけるキル・レートを計算したものです。攻撃側が1ステップロスする間に、防御側に概ねどれほどのステップロスを強要できるのか計算したものです。
 いずれも、ドイツ軍の優秀さが際立つ結果になっていますが、ソ連軍としては量の優位でそこを補いながら戦っていくわけで、実際にそちらでのドイツ軍に対する余力はどれほどのものかを探ってみたのが以下の表となります。

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 ソ連軍はドイツ軍に対して、ユニット数とステップ数でほぼ倍の優勢を誇りますが、ソ連軍の攻撃力の総計はドイツ軍の防御力のそれをわずかに上回るのみであり、しかも、両軍が向かい合ったまま微動だにせずただ増援を受けとり続けたと仮定した場合(ありえませんが)、実は割と序盤で逆転されてしまうことが見てとれます。

 つまり、量の優位もさほどではないわけで、攻め方を間違えるとあっという間に攻撃は頓挫して、復旧の見通しも立たないまま負けてしまうことも大いにありうるといえます。
 補充についてはドイツ軍が機械化と非機械化を交互に1ポイントずつ、ソ連軍はターンごとに2ポイントずつ受けとるため、ここだけ見るとソ連軍はドイツ軍に対して損害を4倍ぐらいまで許容できそうな気もしてくるのですが、開始時の兵力と増援については意外と余裕がないため、せめて2倍程度の抑えないと厳しいでしょう。
 となると、通常の攻撃で親衛隊が主力なら1:1、そうでないなら1.5:1、都市や陣地を攻撃する場合は親衛隊が主力なら3:1、そうでないならせめて4:1は攻撃をかけるにあたって最低でも確保しておきたい戦闘比といえそうです。

 そして、このゲームはスタック制限が比較的きついため、部隊だけでこれだけの戦闘比を確保するのは難しく、砲兵や攻城工兵や航空支援などを組み合わせて比を作っていくことになるため、攻撃地点を厳しく選定する必要があります。たしかに、せっかくの攻撃機会をみすみす棒に振るのも重大な損失といえますが、だからといって、部隊があるのでとりあえずといった安易な攻撃は、あっという間に兵力をすり減らしてしまい、攻勢が続けられなくなってしまいます。

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 上がゲーム開始時の全体的な状況です。マップ右上(北東)にはクルスクがあり、画像の外の左端(西方)にはキエフがあり、ソ連軍は右から左にむけてドイツ軍を追い立てていきます。部隊の配置はソ連軍が上(北)から、ヴォロネジ方面軍・ステップ方面軍・南西方面軍・南方面軍となっており、ドイツ軍は第2軍と第4装甲軍がヴォロネジ方面軍、第8軍がステップ方面軍、第1装甲軍が南西方面軍、第6軍が南方面軍とそれぞれ対峙しています。

 というわけで、北から戦区ごとに初期配置を考えていきますが、このゲームではまず最初にソ連軍の非機械化部隊を配置し、その後にドイツ軍すべてが配置し、最後にソ連軍の残りの機械化部隊が配置するという手順が定められています。
 まさに、このゲームのちょうど序盤を扱う"Ring of Fire"と同じであり、そもそも"Ring of Fire"が主題とする第4時ハリコフ戦を、もっと大きな規模でより長期にわたって、その後の戦闘も含めて扱いたいというのが、このゲームの開発意図ではなかったかと思います。

 閑話休題。まずヴォロネジ方面軍から見ていきますが、それぞれ前線に最低限の兵力を置いてから、残りの部隊をどこへ割り振っていくかを考えることにします。前線をカバーするために必要な狙撃兵師団9個を除くと、この方面軍の兵力は親衛戦車軍団(8-7-5)2個、親衛自動車化狙撃兵軍団(7-8-5)2個、親衛狙撃兵師団(3-6-3)6個、戦車軍団(7-6-5)6個、自動車化狙撃兵軍団(6-8-5)1個、狙撃兵師団(3-5-3)2個、戦車支援ユニット(2-1-5x3、2-2-4x1、1-2-4x2)6個、親衛砲兵師団3個、通常砲兵師団2個、攻城工兵旅団2個となっています。他の方面軍と比較してもかなり強力であり、ことに序盤における進撃の成否はこの方面軍にかかっているといって過言ではありません。

 ソ連軍のスタックの上限は師団規模のユニット2個と支援ユニット1個ですから、すでに配置済みのユニットとあわせると、上記の部隊でほぼ12個のスタックができます。基本的には3ヘクスから攻撃しないと有効な比が立ちませんから、ヴォロネジ方面軍の第1ターンにおける攻撃地点は4か所という見通しがたちます。

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 ここで、ヴォロネジ方面軍の担当正面における攻撃可能地点はいくつあるのかといえば、上の画像の通り、6か所に絞られます。1の地点は2ヘクスからしか攻撃できませんが、地形効果が低いので攻撃可能としています。
 つまり、この6か所のうちから4つを選ぶのですが、実際にはドイツ軍の配置はこの後ですから、敵がどう守るかに対応できるよう、この段階で配置しなければならない残りの親衛狙撃兵師団6個と狙撃兵師団2個を4等分して、1と2の間、2と3の間、4と5の間、5と6の間に置きました。
 このヴォロネジ正面軍による攻勢の北半分の防衛を担当するドイツ第2軍は、最低限の戦線を構築しても残りは弱体な第1ハンガリー師団しかありません。しかも、3か所の攻撃地点のうちどこを補強しても残り2か所へ攻めてくるので、考えても仕方がないともいえるのですが、逆の言い方をすればどこを攻めさせるのか、ドイツ軍が決められるということでもあります。ハンガリー師団とはいえ、追加で防衛につかれてしまえばそこは攻撃成功のあてがなくなってしまうので。

 ここで全体の話になってしまうのですが、もうかなりおぼろげになっている過去のプレイの記憶からすると、ドイツ軍の反撃の主体はなんといっても攻撃時に+1シフトの特殊効果をもつ装甲軍団でした。しかし、たった3個ではさすがに戦域すべてを支えることはできませんから、もぐら叩きよろしく走りまわりつつソ連軍が突破してきたところを逐一つぶしていくことになります。この突破と反撃の応酬のうち、先に力尽きた方が負けるわけですが、突破をできるだけ狭い範囲に限定できれば、それだけ対応も容易になります。逆に両端を交互に衝かれるようなことにでもなれば、いつかは破綻をきたしてしまうでしょう。
 そういうわけで、ハンガリー師団はマップ北端の補強に用いました。

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 ちなみに上の画像、ちょっと配置が間違っています。3604にある狙撃兵師団のうち1個は3605か3704に置かないと、機械化部隊のためのスペースをあけつつ3506を攻撃するための配置につくことはできません。これでいけると思っていても、実際に動かしてみるといろいろ齟齬はありまくりです。

 さて、ヴォロネジ方面軍の南半分を担当する第4装甲軍は装甲軍団を1個と、その隷下におくことのできる装甲師団3個を擁していますが、歩兵師団だけでは戦線をはれないので、この装甲師団のうちの1個を前線にはりつけなくてはなりません。そして、残り2個の装甲師団を配された東部戦線歴戦の第48装甲軍団は、第2軍を支援するため軍境界ぎりぎりのところへ配置します。
 自分もやばいのに、そんなことをやってる場合かという話はあるのですけど、第4装甲軍にはさらに南の第8軍から援軍を派遣します。
 北に主力のあるソ連軍に対し、ドイツ軍の主力は南方にいるので、南から順に送っていくしかないというのもあるし、前出の全体の戦況の画像をみてもらっても、戦線を整理縮小しながら後退するとすれば、第4装甲軍と第8軍の形成する突出部(この中心にはハリコフがあります)は、むしろ後退させるべきだし、南方の第6軍も下げていくのが順当ですが、北の第2軍がここからさらに退却すると、戦線が広がってさらに押しこまれそうなので、ここへ最大級の優先順位を置いています。

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 もっとも、本当にひさしぶりのプレイなので、けっこう手探りでやっています。コマンドマガジン本誌には解説記事もあるのですが、自分なりのやり方を固めてから答え合わせに読む方がおもしろそうなので、あえて目を通していません。

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 ヴォロネジ方面軍のすぐ南にあるステップ方面軍は、前線に狙撃兵師団(3-5-3)6個を置くと、あとは自動車化狙撃兵軍団(6-8-5)1個と親衛狙撃兵師団(3-6-3)4個と戦車支援ユニット(2-1-5x2、1-2-4x1)3個、通常砲兵師団1個しかありません。かろうじて最低限の戦力で守られている1か所だけを攻撃する兵力はありますが、2か所ある攻撃可能地点は離れていて河川に阻まれてもいるため、中間に置いてドイツ軍の配置に応じ移動させるということもできません。
 仕方がないので、ヴォロネジ方面軍と呼応してノヴゴロドを南から包囲できるように配置しましたが、当然のようにそれを見たドイツ軍はノヴゴロドの南に歩兵師団を1個追加してしまいました。せめてソ連軍がドイツ軍に二択を強いることができれば、両方の地点に歩兵師団を置かせ、そのことでよそへ転出させる戦力を引きつけることもできたのですが、ドイツ軍は残った装甲師団1個と歩兵師団1個はまるまるハリコフに待機させました。

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 前線に狙撃兵師団(3-5-3)9個を配置した南西正面軍の手元に残った戦力は、親衛自動車化狙撃兵軍団(7-8-5)1個、親衛狙撃兵師団(3-6-3)7個、戦車軍団(7-6-5)1個、戦車支援ユニット(2-1-5x3、2-2-4x1)4個、親衛自動車化狙撃兵旅団(1-1-6)1個、親衛砲兵師団1個、通常砲兵師団1個です。
 ユニット的には2か所攻撃できそうですが、戦力的には荷が重そうなというか、なんとも微妙な構成になっています。ここは地形的に攻撃地点はいわゆるイジュム突出部(画像では9)一択のようでもありますけど、そのつもりで配置して鬼のように固められてしまうとその時点で詰んでしまうので、ウソでも他も攻撃できる態勢を作っておくべきでしょう。まあでも、このあたりはさすがに疲れてきているのか、いま見ると配置はけっこう雑ですな。

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 対するドイツ第1装甲軍ですが、SS師団1個を含む装甲師団3個を擁してかなり強力な陣容を誇りますが、となると今度は歩兵師団が足らず、戦線を埋めるには装甲師団を1個、前線へはりつけなければなりません。しかし、今になって見返してみると、さらに1個を前線へ出すと、ソ連軍としてはかなり戦闘比を立てるのが苦しくなるので、そうした方がいい気がしてきました。

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 最後の南方面軍は、狙撃兵師団7個で戦線を構築して、その後方に親衛自動車化狙撃兵軍団(7-8-5)2個、親衛騎兵師団(5-7-5)1個、親衛狙撃兵師団(3-6-3)6個、狙撃兵師団(3-5-3)2個、拠点防御群((2-7-2)1個、戦車支援ユニット(2-1-5x3、2-2-4x1)3個、通常砲兵師団1個が控えます。
 対するドイツ第6軍がかなり強力で、2ヘクスからしか攻撃できないところばかりなので、かなり苦戦することになるでしょう。唯一、南西方面軍との境界に3ヘクスから攻撃できる地点があって、ここは境界だからルール的に微妙な気がして候補から外してしまったのですけど、実はこここそ攻撃すべきなのかもしれません。もっとも、戦力を集めやすいとはいえ、内陸によっているのでドイツ軍の対応が容易という欠点はあります。
 既述の通り、進撃にはかなりの困難が伴いますが、第6軍は強力ながら戦力を北方へ転用するはずで、地形も厳しいところですが兵力には余裕があるので、焦らず気長に敵を削りながら機会を窺えばいいかと思います。

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 迎え撃つドイツ第6軍は歩兵師団6個を前線に展開させた後、SS師団を含む装甲師団および装甲擲弾兵師団4個を2個装甲軍団のもとに配置できる強大な戦力を擁していますが、有力な部隊は北方へ転出させなければとても戦線は維持できません。といって、引き抜きすぎてこちらが崩壊すると元も子もないのですけど、そこらへんは場数を踏まないと見当はつかないでしょう。

 以上でドイツ軍の配置まで終わったので、いよいよソ連軍の機械化部隊を配置して、最初の移動と攻撃までやってみました。

 ヴォロネジ方面軍の攻撃は前述の通り4か所ですが、このうち、親衛赤軍が主力できるのはどんなにやりくりしても2か所までで、残り2か所はサイコロの振り直しを許容しなければなりません。
 そして、4か所の攻撃はいずれも額面の戦闘比は2:1ですが、これに砲兵による2シフト、親衛砲兵による3シフト、攻城工兵による2シフト、航空支援による2シフト、計9シフトを割り振ります。
 検討の結果、親衛赤軍が主力にならない2つの攻撃について、それぞれ砲兵と親衛砲兵と攻城工兵による3シフトを投入して最大比率5:1での戦闘とし、さらにその一方についてはジューコフに指揮を執らせることにしました。
 ジューコフはかならず重大損害を生じさせますが、攻城工兵が参加していれば重大損害をこの部隊へ優先的に適用するので、補充コスト的には安価ですみます。低比率戦闘でジューコフを参加させると味方の損害ばかり跳ね上がる可能性があるので、ジューコフは攻城工兵と併用して高比率による陣地か都市への攻撃に使用を限定すべきと思います。
 また、5:1ならば、振り直しもそれほど痛手ではなく、親衛部隊をそれだけ他へまわせるとすれば、トータルでのパフォーマンスを上げることにつながるはずです。
 親衛部隊が主力になる攻撃については、それぞれ航空支援を1シフトずつ投入して3:1攻撃としました。

 親衛砲兵を温存したことには異論もあるでしょうが(というより、このゲームをそれなりにプレイしたことのある人にとっては、ここまで異論だらけのような気がしますが)、この部隊は投入すると盤外の予備ボックスへ行ってしまい、ふたたび呼び戻すには機械化補充ステップが必要という、異様に高価な部隊なのであまり気軽には使えません。砲兵だけなら1戦闘につき1シフトしか投入できないところ、親衛砲兵と組み合わせれば2シフトまでもっていけますから、この部隊だけでつかうのももったいな気がします。
 ステップ方面軍の砲兵と協同できればよかったのですが、配置の時点でこの攻撃はつぶされてしまっているので、それもできませんでした。
 それやこれやから機械化部隊を配置し、非機械化部隊を移動させて戦闘の組み合わせを実現し、実際にサイコロを振って解決させました。

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 上の画像は第2軍に対する攻撃で、右の親衛部隊を主力とした3:1攻撃の結果はEX(相互損害)となり、ソ連軍は重大損害とあわせて2ステップロス、ドイツ軍は1ステップロスして踏みとどまったので、陣地線を越えることはできませんでした。
 左の5:1攻撃はジューコフが指揮したのですが、彼が大ハッスルしてくれて結果はDR2Xとなり、追加損害とあわせてドイツ軍に4ステップロスの損害を与えたのですが、もとから2ステップしかないので残り2ステップはまるまる無駄となり、こちらは重大損害とあわせて3ステップロスでしたから、ほどほどにやってくれた方が本当はよかったのですけれど、もとから加減を調節できる人ではないので(偏見)仕方がありません。結果、このドイツ軍部隊は昇天して戦線に大穴があき、戦闘後前進でSumiの隣接ヘクスまで進めたので、過ぎたるは及ばざる如しなんてことはちっともなく、過ぎれば過ぎるほどよろしいってことで、いかにもソ連らしくていいんじゃないでしょうか。

 ちなみにこの画像、前にも書いた通り、狙撃兵師団と攻城工兵の位置が間違えているし、今あらためて見てみるとジューコフの位置も間違っていて、ここからじゃあ離れすぎていて本当は指揮できません。見れば見るほどぼろぼろ出てくるなあ。

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 第4装甲軍への攻撃は、上が親衛部隊主力による3:1攻撃で結果はDR(防御側後退)、下が5:1攻撃で結果はDR1(防御側損害後退)いずれも陣地線を突破することができました。

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 後退した部隊には混乱マーカーが乗せられて、自分の手番での行動に制約が課せられます。

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 ステップ方面軍の非機械化部隊はなにもできませんでしたが、機械化部隊は南西方面軍との境界に配置して移動でそちらへ転出し、協同して攻撃にあたりました。

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 南西方面軍はステップ方面軍からの来援を受けて、イジュム突出部(画像上)と大河越え(画像下)の攻撃を敢行しました。額面による戦闘比はいずれも1.5:1で、イジュム突出部へはステップ方面軍からの砲兵と自身の親衛砲兵で2シフト、大河越えも航空支援と砲兵で2シフト、両方とも3:1となりましたが、結果はそれぞれC(膠着)とDRで大河越えのみ攻撃は成功となりました。

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 しかし、大河越えの場合、機械化部隊は戦闘後前進ができないし、この後の橋頭堡チェックが成功しないと二次移動でもとかできないので戦果を拡大できません。そうやってもたついているうちにドイツの装甲部隊がやってくると、目もあてられなくなります。
 ちなみに、後退した部隊へ混乱マーカーを置くのを忘れています。

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 それから、今になって気がつきましたが、ドイツ軍の防御としては、イジュム突出部に配置していた装甲師団と大河を守っていた歩兵師団を入れ換えて、さらに突出部へ装甲師団(ステップロスさせているもの)を追加すれば、イジュムへの攻撃は事実上できなくなり、大河越えに集中しても額面で1.5:1しか成立しなくなって、ぐっと守りやすくなるので、次からはそうします。
 文章を起こしながら見返すと、気づくことが多いですな。

 南方面軍は沿岸のタガンログを固められてしまったので、その隣を攻撃しました。額面による比率は1.5:1、航空支援と砲兵で3:1となり結果はEX。ここも陣地線を越えることはできませんでした。

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 総合的な損害はドイツ軍が5ステップロス、ソ連軍が7ステップロス。すでにいくつか陣地線を越えたところがあるので、この調子でいくとドイツ軍の崩壊は時間の問題のようでもありますが、これだけ華々しい効果が上がるのはおそらく初回だけでして、航空支援は変わりませんが(中盤から天候によっては使えなくなる)、砲兵は使ったら裏返って表に戻せるのは1ターンにつき2ユニットだけだし、親衛砲兵に至っては機械化補充ステップを消費して復帰させないといけないし、攻城工兵は重大損害のたびに除去されます。
 というわけで、第2ターン以降のソ連軍による攻撃の成果は初回の半分未満程度まで低下するのではないかと思います。それでキエフまでけっこう大変な気がします。もちろん、ドイツ軍にしたところで楽ではないでしょうが。

 今回はセットアップとほんのさわりだけやってみました。いちおう記録はとってあるので、気が向けば続けるかもしれません。
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