キングオブコメディに思う。

パーケンが捕まって２週間以上が経つのだが。
少しは落ち着くかと思いましたが、やはりまだダメですね。
ネットニュースを見てみましたが、やはり、思うコトが沢山出て来てしまう。
まぁ、仕方ないんですけれど。
こちとら、彼らのデビュー当時からのファンで、つまりは18年間ファンだったワケですから。その18年分の思いが詰まってますからね。

どうも、心のワサワサが落ち着かないので、自分なりの思いを綴っていこうと思った次第。
自分にとっての、精神的ケアのようなものですね。

今回、パーケンが捕まって、まず、最初に思ったのは、多くのファンや芸人仲間が思った感覚と、ほぼ同じだと思うんですケド「何やってんだよ〜。」でした。次に感じたのは悲しさです。「あぁ、パーケンは闇に負けちゃったんだな・・・。」って言う。

次に思ったのは、藤井さんのコト。飛石連休の藤井氏ですね。
パーケンが痴漢容疑で捕まった時、飛石連休の藤井氏は署名を集め、嘆願書を書き、彼の無実を証明しようと尽力しました。藤井氏のブログに「犯罪者を擁護するんですか？」と荒らしに来た奴を見事なまでな論理で論破した藤井氏の姿を知ってたものだから、「藤井さん、今、どんな気持ちなんだろう・・・。」と、それを思ってしまった。まぁ、そんなコト私が思ったコトで、仕方ないんですケドね。
個人的にいえば、痴漢は、おそらく本当に冤罪だったろう・・とは思うんですよ。パーケンはある種のフェティッシュさがあって、それは生身には向かないような気がするので。窃盗症だった場合は尚更ですね。痴漢じゃ物は盗めない。

でも。不思議なくらい怒りの感情は湧かなかった。今でも湧いていないんだ。20年間犯行を続けていたと知っても、やはり、不思議と怒りの感情は湧かなかった。腹立たしい・・という感覚はあったのだけれど、それは、前述の「藤井氏に対しての尽力を、結果裏切る形になったんじゃないのかい？」という部分にとっての腹立たしさで、やはり通常のパーケンの罪に対しての怒りとは違うんだ。

それは、私がキングオブコメディのファンで、単独ライブは初単独から全て行っており、少なからず、彼らを見て来ており、尚且つ、パーケンのコトも多少は知っていたから・・かも知れない。

パーケンの家庭環境って、ムッチャクチャじゃないですか。
ある日、「ただいま。」ってパーケンが帰って来たら、自分の部屋で母親が首を吊って死んでいた。まず、コレが凄いと思うんですケドね。
思うに、この時点で、少なからず、パーケンは自分も死んじゃったんじゃないかな・・・とも思うんです。
で、父親は浪費家で、借金まみれ。3000万円くらいあるのかな？その借金をパーケンは肩代わりしていたわけで。
結構壮絶な家庭環境ですよね。

そういう家庭環境の上で人格が形成されたのであれば、多少、病的な癖のような物は発露するのかな・・・。と、そうは思いました。
断っておきますが、前述のような家庭環境で、これは病気だから「情状酌量しろ」と言うワケではありません。もっとキッツイ家庭環境でも、真っ当に育っている人はいますしね。そもそもその理論で言ったら、うちの父親も犯罪者になってないとオカシイという論理になりますし。
でも、私の父親は、犯罪者になる代わりに、鬱病になって、若くして死んだ・・と、少しは思ってる。やはり、凄いストレスを抱えていたのだろうな・・とは思うから。

パーケンの場合は、それが、窃盗症という形で出てしまったんだろうな・・と思えてね。それがただただ悲しいんだ。
「ＪＫの制服くらい買えたろ？」というコメントも見たんですが、違うんですよ。窃盗症は、盗む時に脳内に溢れるアドレナリンが気持ち良くて癖になっていて盗むんです。盗むというドキドキ感がないと、ダメなんですね。窃視障害（いわゆる覗き）等も、そうなんだケド。パーケンの場合は、女子高生の制服というフェティシズムもあったにせよ、１番は、やはり、盗む時のドキドキなんですよ。
これが、ギャンブルにいったりすれば、ギャンブル依存になったりするんだケド。

とにかく、思うのは、パーケンは、罪を償ったあと、サポートグループやカウンセラーに行って、自分をケアするという処置を取らねばいけないよな・・と言うコト。
ただ、これも問題で、本人が行きたがらない場合が多々あるんだ。その場合は、まわりの人が首に縄をつけてでも連れて行かないとダメなんだケド・・・・。

と同時に思うのは、パーケン自殺しないよな・・。という最悪な思いです。いやね、被害者の女子高生からしてみれば、パーケンが自殺したところで「変態オヤジが１人死んだ。」くらいで、喜ばしいコトかも知れないけれど、そして、被害者にそう思われたとしても、それは仕方のないコトだと思うけれど、こちとら、ファンですから。まだ、キングオブコメディのファンですから、それだけは絶対に嫌なんですよ。
罪は勿論償わなくてはいけないが、それはあくまで、“司法の判断によった罪の償い方”でなければダメです。

パーケンは、自暴自棄になるような気がするんですよね。破滅型というか。どうにでもなれ感。それがあったから、ＫＯＣで優勝しても、この行為がやめられなかったのかな？とも思う。何処かでクズな自分を蔑み、クズな自分を破壊してしまいたい・・という衝動があったのかな？とも。（パーケンは「親がクズなんだから、クズからクズが生まれたんだ。」と冗談ぽく言っていた。）
それで考えると、パーケンは結構あっさり“死”という選択肢を選んでしまいそうな気もするんです。
で、そうならない為には、誰かが・・・芸人仲間などが・・・いて、「オマエは１人じゃねえんだよ！」と言ってくれると良いな・・と思っているのです。
うしろシティ阿諏訪氏が、ツイッターで『俺は、ずっとここに居て待ってるよ』と言ってくれたじゃない。磁石佐々木氏が『それでも、俺、あの人のこと好きなんですよ。』と言ってくれたじゃない。他の「何やってんだよ。」って言った人も、愛のある「何やってんだよ。」だったじゃない。それが、少しでも、パーケンに伝わっていれば良いのにな・・・って思います。
それが伝われば、最悪の選択だけはしないですみそうで・・・。

キングオブコメディは解散しました。
それは仕方のないコトです。彼らのネタは、もう見られません。
それでも、私は彼らのコントが好きです。彼らのコントは面白いと思う。
ケチな私が、定価で買ったＤＶＤには、キングのＤＶＤ２枚も入っているのですよ。私に定価で単独ライブＤＶＤを買わせるほど、彼らのネタは面白いのです。
個人の罪と、作品は分けて考えたいのです。
殺人を犯したカラヴァッジョ。でも、彼の絵は、今でも美しく輝きます。３月にカラヴァッジョ展をやりますが。ジャン・ジュネは、泥棒の罪で何回も牢獄に入れられ、一時は死刑宣告を受けました（サルトルが運動して、出られたんだケド）。その牢獄で、ジュネは小説を書くけれど、その小説は、今でも読み継がれて、作品として素晴らしいと言われるように。
なので、出来れば、これからも、キングオブコメディのコントをなしにはしないで欲しい。そして、ＫＯＣ優勝も取り消さないでいて欲しい。

でも、これで、ＫＯＣの放送で過去の優勝者としての映像としても、キングのネタが流れるコトはなくなってしまったんだな。ただただ悲しいよ。

パーケン。
飛石連休の藤井さんに『もう、誰も信じないよ。』なんて言わせちゃダメだよ。これさ、「俺は、もう、誰のコトも信じないよ。」って意味だよね。ツイッターでギャグっぽく言っていたとは言え（文章は『服にタグが付いてたの、誰も教えてくれないし』と続く）、これを藤井さんに言わせちゃダメだ。

ダブルブッキングの川元氏に『どれだけの人が悲しむかぐらい想像できたはずですよ』なんて言わせちゃダメだ。普段、捻くれたコトしかツイートしない川元氏に、こんな真っ当なコトを言わせちゃダメだよ。

私の今の感情も、やはり変わらず、ただただ悲しい。そして、パーケン自殺しないかな？という心配。それに満たされています。

余談だが。
確かにパーケンは悪いコトをしたとはいえ、コラージュツイート（捏造ツイートね）まで作って、その相手を貶める輩の意味が私には分かりません。だって、知らない人が見たら、本気にしちゃうでしょ？現に、私のマイミクさんで、このコラージュツイートが本物だと信じていた人がいたし。
何が目的・・・って、まぁ、ＲＴを稼ぐコトが目的なんだろうけど（実際、凄い数ＲＴされていた）、それの何が楽しいのかが、私には分かりません。ＲＴが多いと何か貰えるの？「俺のツイート、こんなにＲＴされたゼ。」って自慢したいの？何なの？自慢したいにしても、コラージュツイートまで作って相手を貶めたツイートでＲＴ稼いで楽しいかね？そう、問いたい。

何回も書きますが。
パーケンは確かに、犯罪を起こしました。それは許されざるコトです。罪はしっかり償わなくてはいけない。それは絶対です。
でも、それを踏まえても、私は、キングオブコメディのコントはこれからも好きでいるし、パーケンには死んで欲しくない。
それが、未だ、心がフワフワ不安定で、ざわざわしている私の気持ちです。

■お笑い「キンコメ」メンバー逮捕＝高校で制服盗む、６００点押収―警視庁
(時事通信社 - 12月26日 18:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=3778546