カタログまで擦られたのに販売されなかった幻の260Z。
発売中のモーターファン別冊『初代フェアレディZのすべて』にその話が掲載されています。
【
http://www.motorfan-newmodel.com/special/first_fairladyZ/】
1973年の東京モーターショーで公開されたのが260ZE 2by2でした。
翌年のマイナーチェンジで登場する予定だった260Zの最上級モデルが260ZEでした。
240ZG譲りのグランドノーズは260ZEの専用装備で、同時に2by2も追加される予定でした。
オーバーフェンダーが装備されないのも特徴でしょう。
エンジンはL24をベースにストロークアップされたL26E型2565ccを搭載。
その名が示す通り、このエンジンはニッサンEGI、つまりキャブレターではなく電子制御式燃料噴射装置が搭載されていました。
そのカタログスペックは実に170psと謳われ、当時のスポーツカーで最もパワフルなエンジンになる予定でした。
しかし第1次オイルショックの影響により260Zの国内導入は見送られ、輸出仕様にのみ260Zが存在することとなり、カタログまで造られたのにもかかわらずお蔵入りとなってしまいました。
まさに幻のZですね。
なお、74年1月に2by2モデルは通常の2リッター仕様でデビューしました。
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