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2015年10月10日08:00

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強いカエルと弱いカエル



友人から面白い新聞(デリー発行・ピュリティ紙)をいただきました。その紙面に「ことばの力」というテーマの記事がありました。

ある日のこと、カエルの集団が森を抜けようとして旅をしていました。そのうちふと、2匹が深い穴に落ち込みました。
「どうした」「どうした」とほかのカエルたちがびっくりして、2匹が落ちた穴のまわりに集まってきました。

中をのぞいたカエルたちは、穴が非常に深く、これでは決して外へ出ることはできないと思って、2匹がかわいそうだと、嘆き悲しみました。
でも、下に落ちた2匹のカエルは、穴の外へ出ようと必死です。そして、穴の外へ出ようとジャンプを、繰り返すのです。何度も何度もジャンプをします。

それを上から見ていた他のカエルたちは、そんなことは無駄だから、そして疲れるだけだからやめなさい、そんな苦しい、ムダな努力をするより死んだほうがずうっと楽だ。あきらめて、外へ出るのをあきらめなさい、と大声で言い続けました。

結局、穴に落ちた2匹のうち1匹は、彼らの言うとおりだと思い、ジャンプすることをやめました。彼は穴に落ちたままま死んでしまいました。

ところが、もう1匹のカエルは、さらに、今まで以上に力をつくしジャンプを続けるのです。すると外にいる多くのカエルたちは「そんなことをしてもムダだ。やめなさい」と大声で叫び続けました。

でも、驚いたことに、そのカエルは、さらに、さらに力を振り絞ってジャンプをし、とうとう穴から出てしまいました。

穴から出たカエルは、他のカエルから「なぜ、あきらめなかったの? 俺たちの言う声が聞こえなかったのか?」と聞きました。

実は、このカエルは耳が聞こえなかったのです。そしてこのカエルは、皆が外に出られるよう励ましてくれていると思っていたのです。
ですから、その声援に応えようと、あきらめずにジャンプを続けたのです。

ことばには、生死を別つような力があります。時に励ましのことばは、落ち込んでいる人を高揚させ、その日を順調に過ごす手助けをするのです。

以上、この記事を読んで大変面白いと思いました。そして、また、言葉の力と共に、同じ環境、境遇、身に降りかかる一切、をどう受けとるかという、解釈の力、プラス思考かマイナス思考か、どちらに自分の心を振り向けるかによって、幸不幸の運命、生死さえも分けることになるのです。



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