伊坂幸太郎の「火星にでも住むつもりかい?」読了。前半部分、ちょっと読みづらいところがあるけれど、あらゆる伏線が最期の数ページで一気に収束していくところなんか流石のひとこと。いいね。
どうも女の子たちの「ヤバい!」についていけない。「カワイイ!」の連発にもなんだかなあという気分にはさせられたものの、まあ可愛いんだからいいかと、一応微笑ましい気分になることもなろうと思えばできた。でも「ヤバい!」はダメだ。いつまでたっても慣れない。せっかくこっちがなんかいいことしてあげても「ヤバい!ヤバい!」とか返されると、すごく不愉快な気分になって、もう二度としてやるもんかと思っちゃうものね。でも、もう日本語としてもすっかり定着しちゃってるから、これはあきらめるしかないんだろうな。嫌だな。
会社で働いてても、ここのところ、どうも連帯感というか仲間意識というか、協力しましょうという意識がすごく薄くなってきてる気がして、かつてない危機感を勝手に抱いている。上は上の都合だけで物事を決めて下に押しつけるだけ。それはこっちの仕事じゃないからと、自分の部署の都合だけを押しつけ合ってる気がしてならない。報告・連絡・相談してもまったく他人事。結局誰かが仕事をため込んで、いつの間にかつぶれてるってことの繰り返し。
この場面ではこっちがここまで譲るから、そっちの場面では頼むよって感じのGIVE AND TAKEが全く成り立たない。適材適所、チームプレイに徹して、皆でペナントレースを勝ち抜こうっていう意識が全くない。そもそもはなから適材適所の配置がなされていない。体力のない人に力仕事をまかせたり、外交的な人にデスクワークをやらせたりなんてことをしていたら、それは会社として致命的なミスだと思うんだけどな。
と一人で言っても全然伝わる感覚がなくて、結局は自己防衛に走るしかないんだけど、こんなことをしたいわけじゃないんだよ。オイオイ、若手連中よ、スマホいじってゲームで盛り上がってる場合じゃねーだろって思うんだけど、こいつらにも期待できねーな。「ヤバい!」の使い方が間違ってるぜ、と強く思うこの頃。
今週の映画は「チャーリー・モルテガイ」(監督:デビッド・コープ/出演:ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガー)を観ました。イギリスでフランシスコ・ゴヤの名画が何者かに盗まれる事件が発生。英国諜報機関のMI5は、ちょびヒゲがトレードマークの美術商チャーリー・モルデカイに捜索を依頼するが…。
この3人がメインで出ていて、つまらないはずはないと思って観てみました。何ともゆるい出来ではあったけれど、まあそれなりに楽しめる娯楽作。でも僕としては、そろそろヒリヒリするような感じのジョニー・デップを観たいな。
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