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2015年07月12日17:13

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スティーヴン・キング新作小説「ドクター・スリープ」

スティーヴン・キングの新作小説「ドクター・スリープ」文藝春秋 上下 700頁

キューブリック監督映画の方が有名な
「シャイニング」の続編小説。

オーバールック・ホテルの惨事から逃れたダニーは
30数年後、父親同様、アルコール中毒になり
国中をさすらっていた。

とある田舎町で、ホスピスの職員となったダニーは
わずかに残った「かがやき(シャイニング)」の能力で
死を迎えた入居者の、最後の時を安らかに送る役を担っていた。

同じく、強い「かがやき」を持つ少女アブラは
自分の力に戸惑いながら暮らす。

「悪」そのもののローズ率いる
「かがやき」を持つ邪悪な集団は
「かがやき」を持つ子供から「生気」を吸い
数百年も生きていた。

それぞれの「かがやき」を持つ三者が
交錯して、恐怖の物語が始まる。

いやいや、
「恐ろしく」、「おもしろく」、そして感動のラスト。

新作も大満足の傑作。
見事なストーリー構成に圧倒!!!

********************

映画「シャイニング」に関して。

キングは完成時から大不満。
「原作とは別物!」と言っています。
(後日、自分のプロデュースでTVドラマを制作)

今回の「続編」は、小説「シャイニング」の続編
と、はっきり書いています。

せっかくなので、小説「シャイニング」を改めて読み直すと
映画とは異なり
父子の愛情を深く取り上げています。
父親もダニーも
お互いを強く愛していて、
襲いながら、襲われながら、
二人の絆の強さが描かれています。


映画だと
ホテルに住む「幽霊」にとらわれた
(見るからにサイコの)ジャック・ニコルスンが
妻と子を襲うという話。

確かに、別物です。
キューブリックの映像美は、すごいですけど・・・。

お勧めの「大作」小説ですが
ぜひとも「シャイニング」から続けてお読みください。
どちらも
読み始めると、恐ろしいながら
とにかく早く続きが読みたくなり
一気読みです。

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