やりのこしのお話。

今年１月から３月にかけて，関東私鉄９社のスタンプラリーでいくつかの駅をまわってきた。
その際に，いろんな事情でやり残したことがいくつかあった。
そのひとつが，東武線とＪＲ線とを直通する特急列車に乗ってみること，だったりする。
（http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1938823019&owner_id=2230648「めぐりかけるお話。その２・３・４」の中の「めぐりかけるお話・その４（２月14日土曜日）。 」）

今月初めのこの日記に，こんなことを書いた。
「息抜きにどこかに遊びに行きたいとも思っている。（中略）首都高速中央環状線の延長部分を走る路線バスに乗りたいとか」
（http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1940711018&owner_id=2230648「うつされたお話。」）

この２つを合体させると，どういうことになるか。

東武線からＪＲ線へと直通する特急は，東武線の鬼怒川温泉駅や日光駅のあたりから，栗橋駅構内にある東武線とＪＲ線の連絡線路を渡ってＪＲ線に入り，新宿駅まで来る。
今年３月に開通した首都高速中央環状線の延長部分というのは，渋谷付近の大橋ＪＣＴから湾岸線と接続する大井ＪＣＴまでの区間。
新宿駅から羽田空港に行く空港連絡バスが，このルートを通ることは容易に想像できる。

というわけで，栃木か鬼怒川温泉か日光かあのあたりから，新宿行きの特急列車に乗り，終点新宿にて下車。
そして，新宿駅前から羽田空港行きの連絡バスに乗り，首都高速中央環状線の延長部分を通行する。
そんな，鉄道ファンで乗り物ファンでない限り何が面白いのかさっぱり分からないであろう，阿呆な行程で出かけてみることにした。
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東武線からＪＲ線への直通特急，どうせ乗るなら始発駅から乗りたい。
しかし，早朝のうちに日光とか鬼怒川から乗車しようと思ったら，前泊する必要がありそう。
アラフィフ男が１人で温泉ホテルに宿泊するなんてぞっとしないので，15時05分に鬼怒川公園駅を出る，特急スペーシアきぬがわ６号への乗車を狙うことにした。
これに乗るためには，午前11時頃に我が魔窟を出発すれば良い。

そんなわけで，まずは東武スカイツリーライン−伊勢崎線−日光線−鬼怒川線とたどって，準急電車と普通電車を乗り継いで鬼怒川温泉駅までやってきた。
駅前の交通広場に足湯があったのでちょっと寄ってみようかと思ったのだけれど，タオルを持ってきていないことに気づいたので，断念。

昨今の車内販売ワゴン縮小傾向からすると，ＪＲ直通特急にも車内販売はないのだろう。
そう思って，鬼怒川温泉駅の売店で，アレンジいなりのお弁当とペットボトルのお茶とを買い込んで，いざ，車内へ。
この特急列車は全席指定。
始発駅の段階ではわりと空いており，私の乗車した５号車は私の他には５，６人程度の乗客がいるだけだった。
定刻に列車が動き出したので，早速お弁当の包みを開いていなり寿司をぱくつき始めたところで，なんとまあ，車内販売のワゴンがまわってきた。
ありゃりゃ，そんなことならお弁当を買うんじゃなかったなぁ，と思いつつ，ワゴンが車内を端まで行って戻ってきたところで，いつものようにホットコーヒーとサンドイッチを購入してしまった。

スペーシアの東武100系電車は，登場してから既に15年が経っている。
だから，途中でリニューアル工事がなされているとはいえ，それなりに古びてしまっているのだろうと，乗車するまでは思っていた。
しかし，予想外に車内は快適。
特に，足置き板。
靴を脱いで足を置く場合は板を裏返して使えるようになっている。
些細なことだけれど，こういう工夫がなされている車両は意外と少ない。
座席のヘッドレストは適度にくぼんでいて，頭を横に傾けて居眠りすると出っ張りに上手く引っかかって楽になるようにできている。

それに，乗り心地も悪くない。
ただし，これはむしろ，線路の状態によるものかもしれない。
というのは，もともとは貨物線であったＪＲ湘南新宿ラインの線路に入ってからは，乗り心地が悪くなったような気がしたから。

ともあれ，けっこう快適な乗車経験だった。
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終点の新宿駅で電車を降りて，西口地下改札を出て，羽田空港行きリムジンバスの乗り場へと向かう。
途中，カレーショップＣ＆Ｃ新宿本店の前を通ったので，カレー好きとしては無視できず，ふらふらと店に入ってカレーライスを食してしまった(^^;。
ただ，カレールーはともかく，ご飯がベッショッとした炊きあがりになっていたのが，ちょっと残念だった。

さて，本日の主目的その２，羽田行き空港連絡バス。
漠然と，首都高新宿出入口から首都高速に乗るのだろうと思っていたのだけれどそうではなく，バスは初台南出入口から首都高速に入っていった。

そこからすぐに，中央環状線の山手トンネル。
これが案外と，狭い感じを受けた。
どこかで漠然と，新しいトンネルだから大きいんじゃないかという先入観があったのかもしれない。
トンネル内だから当然，外を見ていてもどこをどう走っているのか分からない。
ただ，大橋ＪＣＴ・五反田出入口と来たら，もうすぐ大井ＪＣＴだという程度のことは分かる。

結局，新宿駅西口から羽田空港国内線第２ビルまで，所要時間約４０分だった。
高速道路に入る前の，新宿近辺で時間がかかったという印象がある。
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せっかく羽田空港まで来たのだから，洋食屋アカシアで極辛カレーをいただかなくては。
（今日はいったい何回食事しているんだろう(^^ゞ）
こちらは先ほどのＣ＆Ｃ新宿本店とは違って，ご飯も適度に固めに炊きあがっていて，安定の美味しさだった。

極辛カレーをいただいたところで空港バスの時刻表を確認してみたら，あと１５分ほどで我が魔窟方面への連絡バスが出発するという，ナイスなタイミング(^^)。
というわけで，またも空港連絡バスに乗って，羽田空港から我が魔窟へと帰ってきたのでした。