私は昨年３月のこの日記で，大好きなＰＣゲーム「ＡＩＲ」のとある台詞について触れた。
「彼らには，過酷な日々を。／そして僕らには始まりを。」
（
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1923312637&owner_id=2230648「うごかないお話。」）
新しい環境での生活を始める人と，以前と変わらぬ環境での生活を続ける人と。
どちらが「彼ら」でどちらが「僕ら」なのかは分からない。
でもまあ，引っ越しとか進学とか就職とか異動とか，新しい環境に移る者にとって，そこには未知の環境待ち構えているわけだから，待っているのが「始まり」であることは確かだし，待っているのは「過酷な日々」なのかもしれないし。
４月１日から，従来と同じ分野ではあるけれども別の部署に移された私にとっても，この４月からの仕事が「始まり」であることは確かなことで。
そして，それが「過酷な日々」なのかどうかは，これは人によって異なるのだろう。
「お前のように５年以上も同じ分野で仕事をしてきた輩にとっては，新しく移った先でお前が前任者から引き継いだ仕事も，『過酷』とまでは言えないだろうよ」
という評価もあるかもしれない。
しかし，同じ分野で長く仕事をしても全ての種類の仕事に習熟しているわけではないわけで。
慣れない仕事を積まれた状態で前任者から引き継いだ私の現状は，『過酷』といっても罰は当たらないんじゃないか，とも思ったりする。
まあ，それでも，とりあえず５月の大型連休を過ぎれば，ひと息つけるはず。
異動のたびの呪文「明日は案外／うまくいくだろう／慣れてしまえば／慣れたなら」（「杏村から」作詞作曲・中島みゆき）を唱えながら，気を張って何とかやっていこうと思うし，何とかやっていくしかない。
それと，息抜きにどこかに遊びに行きたいとも思っている。
新しくできた鉄道路線に乗りに行くとか（ちなみに上野東京ラインにはもう乗りました），首都高速中央環状線の延長部分を走る路線バスに乗りたいとか，まあ，そんなところだろうか。
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閑話休題。
アニヲタを自称する私にとっては，春は一連のＴＶアニメ放映が終了し，新アニメ放映が始まる季節でもある。
３月に終了したアニメで私がもっとも評価しているのは「ＳＨＩＲＯＢＡＫＯ」で，４月から始まるアニメで期待しているのが「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。−続−」なのだけれども。
おやおやと思ったのが，両方とも，キャラクター原案が「ぽんかん�─廚気鵑任△襪箸いε澄�
ただ，私はもともとの「ぽんかん�─廚気鵑粒�柄はあまり好きでないので，これはただの偶然に過ぎないと考えることにする。
「ＳＨＩＲＯＢＡＫＯ」というアニメ作品は，仕事に取り組むということの意味を真っ正面から問いかけてくれる，なかなかの良作だったと思う。
この作品と同じく，テレビアニメーション制作進行という職種を題材にした作品としては，大地丙太郎監督による「アニメーション制作進行くろみちゃん」というＯＶＡがある（私もＤＶＤを持っている）。
ただ，「くろみちゃん」は１話30分のＯＶＡが２本だけだったのと，シリアスの中にもギャグを盛り込むという大地監督らしい作風だったので，仕事に対する姿勢とかそういうことについてはそれほど深く突っ込んでいるわけではなかった。
（それでも十分面白く，私が好きなアニメ作品のひとつである。）
その点，「ＳＨＩＲＯＢＡＫＯ」は全24話で，制作進行のみならず作画・ＣＧ・声優・演出といった様々な切り口からアニメ制作現場を切り取って見せてくれて，非常に面白かった。
そして，何故その仕事をするのか，何故その仕事をしたいのかという問題提起も繰り返してなされており，ちょうど異動期にさしかかった私にとっては非常にありがたいものでもあった。
さらには，第23話の最終場面，そのエピソードは事前に予測していたとおりだったにもかかわらず，不覚にもテレビの前で涙ぐんでしまった。
そんなわけで，当分の間はわがＴＶのハードディスクから抹消せずにおくつもり。
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４月開始アニメで期待している「俺ガイル−続−」については。
第１期のアニメも，原作の面白いところをかなり端折った作りになっていた。
第２期でもその点は変わらないだろうし，それは仕方がない。
そもそもあの原作は，主人公比企谷八幡のモノローグ（心の中でつぶやく独り言）によって物語が進むという部分が大きく，それを全て映像化するわけにはいかないのだから。
ただ，私があの原作を読んで訪れてみたいと思った（そして実際に訪問した）京都嵐山・竹林の小径でのシーンがどんな映像になるのか，一色いろはちゃんはどんな風な扱いになるのか，原作のどこまでを映像化するのか等々，原作ファンとして興味は尽きない。
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