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2015年04月14日16:24

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時にはふり返りも大切


 先月、大学のゼミの同窓会誌(如意16号)に、近況を知らせる小文を書いた。

 今日は、その一部を下記に掲載させていただくことにします。

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「八十歳代になって」
                  
   初めに
 今年の6月で満82歳になる。すっかり歳をとってしまった。70歳代に行ったことをふりかえり、けじめをつけておきたいと考えている。
多分これからの数年間は人生の最後の時期となろう。悔いのないように生きたい。

野川とのつきあい
前号で書いたように、所属する野川流域連絡会では、平成18年10月から、委員が分担して三ヶ月に一度の頻度で、野川の流量を測定している。私もそれに加わり、三鷹地区の三箇所(富士見大橋、飛橋、大沢橋)で測定をしている。これとは別に、平成21年1月より毎月一人で、野川の流量と野川に注ぐ湧水量の測定をしている。予備調査の一年間を含め、今年で7年目です。冬季は寒いが、なんとか続けている。野川の流量は、季節的な変動と共に、年ごとにも変動していることを、具体的に知ることが出来ました。でも、残念ながら、このデータを個人的な興味にとどめないで、どういう風に活かして行くのかは、まだこれからの課題です。

野川の外来植物の駆除活動
9年前の平成18年、野川を歩き始めたころ、特に夏になると草丈が4mほどにもなるオオブタクサや、つる性植物のアレチウリが一面に繁茂している姿を見かけ、なんとかしなくてはならないと思った。
平成20年8月に、やっと小さなグループ「みたか野川の会」を立ち上げ、野川からアレチウリやオオブタクサなどの侵略的外来植物の駆除を目指して活動を行ってきた。駆除の範囲は、三鷹市の富士見大橋と御塔坂橋間約2kmです。毎年7月から9月には、早朝に一時間半ほど除草を行った。除草の頻度は、はじめは多く、だんだんと少なくなったが、平均年8回程度だった。グループでの除草の他に、私一人だけでも、平均して年20回ほどは除草をした。その結果、オオブタクサとアレチウリの密度は大幅に減少し、ほとんど目立たなくなってきた。
みたか野川の会は、会員7名ほどの小さなグループだが、初期の目的を達成して。平成27年3月末で解散する。  

  緑のボランティア
8年前の平成19年から、野川公園緑の愛護ボランティアの会に登録して、バードサンクチャリなどの環境保全活動に参加してきた。
このボランティアも今年の3月末でやめることにした。
また、4年前の平成23年2月から、私が部会長をしているNPO法人・花と緑のまち三鷹創造協会緑のボランティア部会の活動として、国立天文台構内の七中前竹林の管理活動を始めた。多すぎる竹を伐採して、適正な密度にすることで、明るい竹林となるように管理する活動です。活動は月に一回程度の頻度で実施している。4年間の平均の参加者は約20名弱あり、安全で楽しい活動をモットーに実施している。活動とともに竹林も少しずつ明るくなった。今月末で、4年間勤めた部会長を交代します。今後は、体もあまり動かなくなったことでもあり、気が向いた時だけ参加するつもりです。

(中略) 

  日本らしい自然の再生の試み
きっかけは平成23年、野川の外来植物駆除の環境講座で講師をしていただいた根本正之先生(東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和機構の特任研究員)から、四年前の秋に、多摩川自生のカワラナデシコの苗(まだ芽生えたばかりの双葉の苗)をいただき、自宅の庭で育てたら、秋にきれいな花が沢山咲いた。その種を採取して、ポットに蒔いて、また苗を作り、地域の公園などに提供することをはじめた。一年遅れの平成24年、野川に自生するフジバカマの種を採取して、自宅でポットに蒔いて、フジバカマの苗を育てて、同様に、近くの公園などに提供することをはじめた。昨年春には、国分寺の日立製作所中央研究所の庭園にもフジバカマ45株を植えさせていただいた。秋には花がついた。
根本正之先生は、著書「日本らしい自然と多様性」のなかで、『はじめには鮮やかに咲き乱れる園芸種は人目をひいて美しい。でも、目立たない雑草やそれらがつくる風景にも、古来日本人が愛でてきた美しさがあります。その美しさを再発見してほしい、身近に触れられる場所が増えてほしいと切実に願っています。』と書かれている。この著者の思いは、私も共感するところがあり、根本先生が田無の旧東大農場で進めておられる「武蔵野の半自然草地の復元試験」に協力をすることにした。
復元試験の概要は、根本先生によると『本州(武蔵野を含む)の中性土壌地帯では、隔年か年に一回の草刈りでは、ススキが優占種となり、年2〜3回の草刈りでは、チガヤが優占種となり、毎月草刈りをすると、ノシバが優占種となることが経験的に知られています。そこで本試験では刈り取り回数を変えることで優占種を変え、例えばススキ優占ならヤマハギ、チガヤ優占ならカワラナデシコ、ワレモコウ、ツリガネニンジン、ノシバ優占ならネジバナ、スズメノカタビラなどの在来の随伴種と上記のイネ科優占種との関係(共存的、競争的etc.)がどうなっているのか解析する。植物多様性の中身をよく知ったうえで植生復元を試みなければ、素人や造園家好みの野草の寄せ植え花壇(人工植生)になってしまう。それでは「日本らしい自然」の再生ではありません。』
この試験には、除草の他に、植えて行く苗を育てる作業があります。研究者だけではなく、ボランティアの協力が必要な作業が沢山あります。
根本先生は、5年後の東京オリンピック・パラリンピックの年に向けて、いろいろなところで、「日本らしい自然」を模倣した草地(ガーデン)を作り、外国人のみならず子供を含む多くの日本人に「日本らしい自然」の素晴らしさを知ってもらいたい。その際に、この東大農場での試験が『見本』になるといいと思っておられます。私もできる範囲で、ご協力をするつもりです。


(中略)

一昨年秋の人間ドックで腎臓の機能が長年の間に少しずつ低下して、黄色の信号がでていることを、クレアチニン値から知った。専門医に見てもらい、その指示で、これ以上悪くならないように、栄養管理の指導を受けている。合わせて、以前からの糖尿病、高脂血症、高血圧の治療も行っている。現在は二ヶ月に一回、腎臓内科の定期診察を受けている。疲れやすく、食べるものに制限があるのは困るが、歳だから、あきらめています。

  これからは
今年2月中旬から3月中旬の一ヶ月間に、姉と義姉の身近な二人を失いました。寒さは本当に怖い。私も80歳代になり、これからの人生の最後の時期を、なるべく介護等で人の世話にはならないように、必要な体力の維持に努め、自立した生活ができるようにしていきたいと思っている。身辺の整理や残された家族・親族に迷惑を掛けないようにもしたいと願っている。


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