今朝、「論語」を読んでいますと、次の教えを目にしました。
子曰く。政を為すに徳を以って(もって)すれば、譬えば北辰のその所に居て、 衆星のこれに共(むか)うが如し
(論語為政第二)。
孔子先生は「政治を行うのに人徳をもってすれば、まるで 北極星が天の頂点にあって動かずにドシッと構えているが、多くの星がそれに向かってくるように、その徳を慕って集まってくるものだ」と言われました。
私たちの周囲には、別に宣伝もせず、そして、口数も少ないが、ただそこにその人がいるだけで周りの人から、慕われるような方があります。何となく側に行きたい、その人格に触れたいという思わせる人です。
また、
徳は孤ならず。必ず隣あり
(里仁第四)
と「論語」は説く。
「いかなる逆境におかれようとも、道徳性の高い人物には必ず人がついてくる。大きな志があるなら、まずは人間力を磨くのが先決だ」というのです。
私の本年の課題は、
・陰徳を積む
・和顔愛語に努める
で、そういう、何となく周りへホッとさせたい、そうした好々爺を目指したいのです。
そして私の座右の言葉が、
「桃李(とうり)もの言わざれども下、自から蹊(みち)を成す.」です。
これは中国古典「史記」にある言葉ですが、
「桃やすももは何も言わないが、花や実を慕って人が多く集まるので、その下には自然に道ができる。徳望のある人や力のある人のもとへは、が自然に集まる」という諺です。
「北辰のその所に居て、 衆星の之に共うが如し」
言葉の響きが素晴らしい。座右の言葉にすることにしました。
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