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2014年05月26日23:45

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横浜中華街

 両親が郷里から出てきたので、それについてひさしぶりに中華街を歩いた。

フォト

 初めて中華街に行ったときの印象はとにかく鮮烈だった。

 異国情緒のあるところだとは予想していて、それはその通りだったけれど、同時にひどく下町じみてもいて、やたらと生活感が横溢してもいたからだった。

 考えてみれば当然である。こちらからすればエキゾチックな場所であるにせよ、当の住人たちにしてみればそれこそ生活の場なのだから、生活感にあふれているのが道理というものだ。

 当時の中華街はエキゾチシズムと生活感が互いに引き立て合いながら、いわく言い難い共鳴現象を起こしていた。たしかにこういうところはそうそう他にはないだろうと思えた。

 しかし、その後、おそらくみなとみらい線が通ったことを契機にしてだろうけれど(2004年)、街そのもののアミューズメントパーク化が進み、あれだけあった生活感はかなり希薄になった。実際のところはわからないけれど、いま中華街で働いている人たちはここに住んでいるのではなく、よそから通ってきている感じがする。

 自分の生まれ育った街がディズニーランドのアトラクションみたいになる気持ちってどんなんだろうと思わなくもない。しかし、それにしたって部外者の勝手な思いこみでしかなく、中華街はずっと変わってきたところで、自分はそのうちのひとつに立ち会ったにすぎず、これからも変わり続けていくのだろう。

 そうやって変わっていくときに、なにが中華街の中華街らしさとして残っていくのか、そこのところにはちょっと興味がある。

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