続きました。
お鉢巡りは時計回りでスタート。噴火口の縁を歩いていきます。快晴につき火口がよく見える。すごいなあ、噴火口！写真でしか見たことのない光景が眼前に広がる。スケールでか過ぎ！感動ですよ〜！外側と噴火口側を交互に見ながら先に進みます。
外側は思いの他険しい。単独峰の富士山にあって登山ルートが4つしかない理由。それはそこしか登れそうな場所がないから。っていうのがよくわかる景色。こりゃ突風で吹き飛ばされて滑落したら助からない。火口側も同じ。垂直に切り立った岩壁がいくつもある。
程なくして御殿場ルートの到着口に。その先には日本一高い場所にある郵便局が。せっかくなので自宅宛てにハガキと登山証明書を送ってみる。その先には富士宮ルートの到着口が。さらにその先には馬の背と呼ばれる旧測候所に繋がる急登が。そこを登り切ると今回の山行の最終目的地、標高3776mの剣ヶ峰！
しかしそれより興味をそそられたのが2004年より無人となったレーダー測候所の跡地。作られたのが昭和だからか、厳冬期も運用する有人施設だからか、ぱっと見の第一印象は「昭和基地」。南極の昭和基地ね。何かそんな感じがしました。
そして剣ヶ峰から見下ろす火口。全容が見える。大自然ってすごいなあ。と、素直に思う。この光景を見るためだけに登頂する価値がある。と今は言い切れる。何だろ、登山道から見える景色しか富士山を知らない人は是非お鉢を廻るべきだな。とても荒々しい山なんだと実感する。
測候所を降りて再び火口を歩き出す。噴火口底には万年雪があって、そこで雪解け水を汲み上げている小さなポンプがある。小屋まで続く細いパイプ。下から見上げると測候所は岩壁の上のお城みたいに見えるよ。
きっかり2時間で一周し、再び茶屋前のベンチでお昼ご飯。前日コンビニで買っておいた惣菜パンね。でも頭痛と吐き気が止まらず、食欲は皆無。でも食べなきゃ動けないので我慢して食べる。
13時過ぎに下山開始。昨年は落石で下山道閉鎖のため登山道を降りるハメになって大変時間がかかった。今回は砂走りで一気に下るのであっという間の下山。本七合目まで約1時間。N尾さんちの子供が途中でバテてしまい、1.5時間本七合目で待ったため、バスは17:30となってしまったが、それがなければ3時間で下山できた計算。早いなあ。それにしても山腹を一直線に下っていく砂走りは気持ちよいね。砂埃で全身が真っ白になってしまったが。あと靴もボロボロになっちゃった。ゲイターつけててもこれだもの。
下山後は御殿場(実際は裾野)の「時の栖」でさらに一泊。露天風呂で汗と埃を洗い落とし、御殿場の地ビールで乾杯して全員無事登頂＆下山完了を祝う。
翌日は渋滞に巻き込まれることもなく、するりと横浜へ帰投しました。
結論。。
■懸念された大混雑はどうやら吉田ルートのみみたい。確かに朝の通勤ラッシュの駅の階段のような感じだった。
■混雑の原因を作ってる大多数は山頂で御来光を狙う弾丸登山客がほとんど。奴らはお鉢巡りはしないらしい。
■どうでもいいが須走ルートは空いている。吉田や富士宮より標高差が300〜400mあるのが倦厭される理由かもです。
おまけ。。
下山してシャトルバスを降りた所で泥だらけのゲイターを洗っていたら、首を蜂に刺された模様。大きな羽音がしないのでスズメやクマやアシナガではない。針が残ってないのでミツバチでもない。するとヘボ(クロスズメバチ)かしらね？刺されて1分以内にポイズンリムーバーで毒を吸引。薄いオレンジ色の液体が出る。再生不良性貧血の人の血の色。溶血毒で赤血球が破壊されている証。カップを変え2回程吸引した後、リンデロンVGを塗る、という考えられる最高の処置をして事なきを得る。
※リンデロンVG/アミノグリコシド系の抗生物質「硫酸ゲンタマイシン」と合成副腎皮質ホルモン「桔草酸ベタメタゾン」を配合した万能軟膏なんだぜ！！
■写真解説
�，�鉢巡りは時計回りでスタート。須走⇒御殿場/富士宮側に歩く。両脇は切り立っており、登頂するまでの登山道ではお目にかからない火口縁の尾根歩き。突風で吹き飛ばされると危険、と言うのも納得です。
�∪�間大社奥宮から馬の背を見る。馬の背はザレ場の急登でお鉢巡り中、一番の難所じゃなかろうか？一応手すりがあるのだが、手すりの向こう側は切り立った岩壁でかなりの高度感がある。歩きにくさは宝永山行った時の火口を彷彿とさせる。最高標高地点の剣ヶ峰はレーダー跡地にある。
�７�ヶ峰から火口を見下ろす。快晴につき直径700m/深さ250mの火口の全容を見て取ることが出来る。スゴイなあ、大自然。これを見るためだけに登頂する価値は十分にあると思う。写真で見るのとは違う全身で感じるこのスケール感！素晴らしい！！
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