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2013年07月15日18:01

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マンボウやしろの告別ショー2013 「帽子ヲ風ガ〜何違いな3人〜」 前編

マンボウやしろの告別ショー2013 「帽子ヲ風ガ〜何違いな3人〜」に行きました。

生まれて初めて、芸人の才を怖いと思いました。
やしろさん・・カリカも含めてですが・・・の近年の単独ライブには、おそらく、テーマがあります。『必要悪』だったり『震災』だったり。今回のテーマっておそらく『死と誕生』。『死と再生』・・だと思うんですよ。作中に色々な死と誕生が描かれているから。
コレ、哲学でやる事だよね。それをお笑いライブでやり、尚且つ笑えて面白い。

しかも、何が怖いって、難解じゃないって言う。まだね、宮沢章夫氏が作るコントのように、難解に(形而上的にと言った方が良いのかも)作るんなら分かるんだ。こういうテーマは、難解に作ろうと思えばいくらでも難解に作れるから。やしろ氏は絶対そうしない。そういうテーマを掲げても、落としどころがやたらくだらなかったり、バカバカしかったりする。

やしろ氏、コレ作ってて頭がバーストして脳が焼き切れたりしないんでしょうかね。
こんな作品作る人だもの。若干性格的に面倒臭かったり、精神が不安定だったりするのは仕方なかろうなぁ。この脳を持って生きているのは、ちょっと大変かも知れません。
前述でバーストと書いたが、やしろ氏は、たまに、精神的にえらいコトになってる状態がバーストなのかも知れない。
以前、ブログで読んで、ちょっと泣きそうになったものに、「好きな男性が出来たのだが、相手は(自分に対して)恋愛感情はなかったので、『恋愛感情はなくて良いから抱いて下さい』って言いに行った。」と言うのが、悲しくて仕方なかった。てか、相手にそう言われたらしいんだけれど。(「恋愛感情はないですが、寝るコトは出来ますよ」的な言い方だったっぽい) 夜明けに腰を押さえて曲を聴きながら家路を歩いた・・と言う一文も、何か泣くは!
これが、やしろ氏のバースト状態なのかも知れません。

で、今回、サポートメンバーが豪華で、ロバート秋山氏と、はんにゃ金田氏がいたのだが。お笑いナタリーで2人が「最初、やしろ氏に、30個くらい箇条書きになったメモを貰って『こういうコトをやりたいから。』と言われたが、その箇条書きのメモの意味が全く分からなかった。」と言っていたのだが、EDのVTRを見て、その理由が分かりました。

会議の様子が映るのですが、ホワイトボードに、『女装』、『両親』、など、今回の作品になるもののキーワードが書いてあったのです。おそらく、コレを書いて渡したんだ。無理だってやしろさん!コレで理解しろは無理(^_^;)。何なら、台本読んでも、分からなかったかも知れない。実際演出を受けて、動いて初めて「あぁ、こういう意味か・・・」って分かるよ。他キーワードになるのは『おっぱい』 『花』 『帽子のマリー』 『ただいま』とかかなぁ。
でも、秋山氏&金田氏は「やしろさんの頭の中では全部出来てるんだから、僕たちは、一生懸命演技するコトだけを考えよう。」と思ったそうです。

あと、秋山氏と金田氏を使ったのは大正解!カリカ・・マンボウやしろ氏の作風と真逆の芸風ですよね、はんにゃもロバートも。動きで見せたり、キャラで見せたりするコント。やしろ氏は、そうではなくて、設定の妙だったり、台詞の上手さで見せたりする作品なので、上手いコト化学反応が起こってました。あの場面で出て来る金田氏の藤木くんも、秋山氏の身体モノマネも凄くバカバカしい。でも、これがないと、演劇になっちゃう。やしろ氏、自分の過去作品を見ながら「粗い」と言って笑っていたが、これ以上緻密にすると、それこそ、ケラの芝居になっちゃうよ(笑)。

やしろさんは大変だと思うけど、これを続けてくれたら私は嬉しいです。

あと、今回のライブは過去の作品からの引用も多くて、やしろ氏の集大成を見た気分にもなった。やしろ氏、おっぱい大好きな(笑)。まぁ、おっぱいが嫌いな男性はいないか。私も好きだが。

※以下、マンボウやしろの告別ショー2013 「帽子ヲ風ガ〜何違いな3人〜」の感想を書きます。ネタバレになる部分もありますので、ネタバレがお嫌な方は、ここから先は読まれない方が宜しいかと存じます。

それではネタバレOKの方のみいらっしゃいまし〜。

マンボウやしろの告別ショー2013 「帽子ヲ風ガ〜何違いな3人〜」
会場:博品館劇場
出演:マンボウやしろ、秋山竜次(ロバート)、金田哲(はんにゃ)、デッカチャン、犬の心、カゲヤマ、ランパンプス、伊藤修子、福田転球、坂本美雨

客入れ時。デッカチャンが舞台下手にあるDJブースでずっとDJをしていた。

暗転。縛られているやしろ氏。そばに見張り役の軍服の男性がいる。やしろ氏は何とかろロープを抜け、扉を開けようとすると、ライオンキングの曲が流れて来る。びっくりして手を引っ込めるやしろ氏。再び触る、ライオンキングがかかる。見張りの人間が、やしろが逃げたコトに気づくも、やしろが見張り役の男性に触ると、再びライオンキングの曲がかかる。軍服の男性は驚く。そこに色々な人がやってくる。皆が手を挙げるとライオンキングの曲。女性は、女性ヴォーカルの「エンダ〜♪」がかかる。最後、やしろ氏が誇らしげに手を挙げると、何故か、クリスタルキングの大都会がかかる。やしろは恥じ入るも、皆に苛められる。

場面変わって。とある部屋。軍服姿の二郎(やしろ)と三郎(金田)が話している。そばには遺体。お通夜だったようだ。二郎と三郎はお茶を飲み、煙草を吸いながら、「吉田さん、ついに死んじゃったね。」 「吉田さん死んじゃって、俺たち、一緒に住んでる意味あるのかな?」と会話。「二郎兄さん遺書は?読んだ?」 二郎「読まないよ。読んで今更知りたくもないコトを知ってもさ・・・。」 三郎「一郎兄さんは読むよね。」 二郎「あぁ。あの人は、そんなコト気にしない。」 そこに、一郎(秋山)が帰って来る。「お帰り。」 一郎「通夜は?」 「とっくに終わっちゃったよ。」 一郎「海軍は忙しいんだよ。ずっと海の上なんだから。」 三郎「お土産は?」 一郎は煙草を出す。三郎「また、煙草?」 一郎「いらないんならいいよ!」 「いるよ、いる」 煙草を吸う3人。「吉田さん歌好きだったよね。」 吉田さんの為に歌を唄うコトを提案する一郎だったが、アドリブの歌詞の歌で、皆はついていけない。しかも三郎は、死体に指揮を取らせる。二郎「何だよ!この歌、吉田さん知らないよ!」 一郎「俺のオリジナルソング。」 
一郎は、「遺体は燃やすのか?」と問う。二郎「そりゃ、法律においてはね。」 一郎「勿体なくないか?」 二郎「は?」 一郎「死体なんて、そうそう手に入らないだろう。」 三郎「買ったら高いだろうね。」 一郎「な?」 二郎「オイ!」 一郎は、死体を食べたいと言い出す。怒って一郎を殴る二郎。その後、自衛官募集のポスターのようなポーズ。
三郎とも自衛官ポーズをやるが、ドラマあまちゃんになったりする三郎。
その後、一郎の提案で、遺体を胴上げをするコトに。一郎「吉田さん、胴上げしてもらったコトなんてないし。」 結果3人では持ち上がらず、地面で胴上げ。

一郎には婚約者の彼女がいたらしいのだが、別れてしまったらしい。

彼らは、今までのコトを話し出す。「吉田さん。俺たちのコト、3つ子だって言い張ってたな。」 一郎「俺、小学校低学年くらいまでは信じてたは。流石に、大きくなったら、顔全く違うって思ったケド。」 「しかもさ・・・」 一郎「1月1日生まれで一郎。」 二郎「2月2日生まれで二郎。」 三郎「3月3日生まれで三郎。」 「三つ子なのに、誕生日が違うって、こういうところ、詰めが甘いんだよなぁ。」 「本当のコト言わなかったら、お父さんって呼ばない!って言ってな。」 「それからずっと吉田さんって・・・。」 

3人は、遺書を読む決意をする。二郎が吉田さんの遺書を読む。「『俺がある日、河原を散歩していると、赤ん坊を拾った。それが二郎だ』・・・・。え?俺、捨て子?『俺は、この子供を拾って育てることにした。しかし、体中にお札が貼ってあった意味は未だにわからない。』 お札?え?」 怖くなり読めなくなった二郎は、三郎にバトンタッチ。三郎が読む。「『俺が、赤子を抱え、ふらふらと歩いていたら、気が付くと、車道に出ていた。そこで、俺を避けようとした車が、トラックと衝突した。車に乗っていた夫婦は即死に見えたが、車の中から、子供の泣き声が。コレが三郎だ。』・・・はぁ?じゃあ、吉田が殺したようなものじゃん!」 二郎「三郎!」 三郎は読み続ける。「・・・『即死かと思われた夫婦だったが、翌日のニュースで、奇跡的に一命は取り留めたと知った』・・・え?生きてるの?僕の本当の両親生きてるの?それじゃ、吉田、ただの子供攫いじゃん!」 二郎「子供攫いって・・・」 三郎も怖くなり、一郎に読むのを変わって貰う。一郎「・・・『2人の子供を抱え、どうしたら良いか相談しようと思った。俺は近くに親戚がいないから、遠い親戚にあたる叔父に相談したところ、叔父に『俺の弟が殺人を犯し、妻は失踪。赤ん坊が残されたのだが、この赤ん坊をどうしたら良い?』と、まさかの逆相談を受ける。俺は、この赤ん坊をノリで引き取るコトにした、それが、一郎だ。』・・・でしょうね、でしょう。だって、あと俺しかいないもん。」 「殺人犯の子・・・」引く二郎と三郎、一郎が近づくと逃げる。
一郎「それは親でしょ?俺じゃないんじゃん。・・・『その殺人事件は、16人を殺したうえ、死体を食った異常殺人で、大きな事件だから、新聞を調べればすぐに事件自体は見つかると思う。』・・・。」 「だからさっき、吉田さん食べようって・・・」 一郎「違う、違う!遺伝じゃない!」

二郎「追伸。でも、俺たちは家族だ。男4人、ずっと暮らした絆がある。」 兄弟はしんみりする。二郎「追々伸。でも、最後にお父さんって呼んで欲しかったな。」 兄弟3人、吉田さんの遺体に駆け寄り泣き出す。「うわぁ〜!本当は、お父さんって呼びたかったよ!でも、意固地になっちゃって。」 一郎「だから、俺は、結婚して子供が欲しかったんだ。子供・・孫はさ、何のしがらみもなく、俺たちがグダグダしてるうちに、吉田さんを『おじいちゃん』って呼ぶだろ?それに便乗して、『父さん』って呼ぼうって思ったんだ。」 3人は泣き伏せる。二郎「追々々伸。『な〜んてな。今のは全部嘘だ。オマエらは正真正銘俺の子たちだ。母親は、皆逃げちまった。母親は皆違うが、皆正真正銘の俺の子だよ。今のは、吉田さんって呼んでたコトへの仕返しだ。』

ホッとする3人。3人は、お茶を飲み、煙草をガンガン吸う。一郎「でも、何で吉田さん、肺がんになっちゃったんだろう?」 三郎「吉田さん、煙草全く吸わないのにね。」

二郎は陸軍。三郎は空軍らしい。煙草は、何回か吸われる。印象に残るようにというより、自然に吸っていた。

OP。
ラップDJブースにデッカチャン。出演メンバーが、ラップに乗って紹介される。一発ギャグ的な物をやっていったり。修子さん「西川口のホテトルです。」
メインの3人は各自紹介。やしろ氏が金田氏を紹介。♪アメリカではなく、カナダ! 金田氏は秋山氏を紹介。♪身体モノマネ〜 秋山氏はやしろ氏を紹介 ♪3年連続ブサイク芸人。殿堂入り!
(やしろ氏は上手くいかなくて、床にのびていた)

この前に、古事記の一説を修子さんが朗読。イザナミを冥界に追ったイザナギだが、あまりの代わり様に、イザナギはイザナミを捨てる。怒ったイザナミは「それなら、私は、毎日1000人の人を殺そう。」 イザナギは言う。「それなら、毎日私は1500人の子供を作ろう。」

やしろ氏が残り挨拶。舞台上手にまんぼうがあるのだが。「あのまんぼう、去年の単独で使ってから、ずっと家にあって、邪魔で邪魔で・・・。あの、前回の単独で、冒頭、あのマンボウが死んでて、僕がモノノケ姫のしし神様で出て来るんですね。しし神様は『生と死を司る神』なんですが。で、その僕が般若心経を唱えるというところから始まったんですが、『何でお笑いライブでお経から始まるんだ』とクレームを沢山頂きまして。だったら、今回は、誕生日を祝うコトから始めようかと」 (後ろには、時間経過のカウントダウンと、○と花丸が増えて行く) 「でも、僕の誕生日は来週です。(拍手)あ、有難うございます。荷物にはまだ、若干の余裕がありますので・・・。」 スライドに今日誕生日の人達が映される。カープの選手。能年さん(あまちゃん)、北斗アキラさん、ハリソン・フォード。誰を祝いたいかを客席の拍手で決めるも、同じくらいの票数だった為、DJブースにいた、犬の心押見氏に決めてもらう。(結果、能年さん)。皆でハッピバースディの歌を唄う。♪ハッピバースディ、じぇじぇじぇじぇ〜

やしろ氏は言う。「現在、日本は少子化なんですよ。30秒に1人子供が生まれ、25秒に1人人が死んでいるんです。(スクリーンの○は死者。花丸は生まれた子供だと分かる) イザナミは毎日1000人を殺そうと言い、イザナギは1500人子供を作ろうって言ってるんですケド、コレでは、イザナギとイザナミの約束が狂ってます。コレは、僕みたいなクズ芸人でも、マズイなって思うんです。世界から見ると、人口は増えています。僕が子供の頃は、56億と言われていて、今は65億いるんです。」

OP映像。カリカライブの頃から出演していた女の子(カリカの師匠)は、今回も登場。

暗転。ナレーション『戦争が起きた。軍は、オカマは除隊とするという命令を出した。』 一郎が部屋にいる。一郎「吉田さん。ついに戦争が起きたよ。もしかしたら、そっちに行くコトになるかも知れないよ、吉田さん、でも男らしく・・・」 そこに二郎が帰宅。二郎は女装をしている。二郎「ただいま。」 一郎「ただいまじゃない!何だ、その恰好は?」 二郎「私のただいまを無視しないで!私が言った『ただいま』は、無視されて受け取ってもらえず、彷徨って、旅に出て、成長していつの日にか帰って来るんだは。私はただいまの母。一郎兄さんは、ただいまの父よ。」 一郎「・・・オマエ。何言ってんだ?意味が分からない。・・・オマエ、戦争に行きたくなくて、除隊されたくて、オカマになったろう?」 二郎「違うはよ。それに、私は二郎じゃない。二郎に子で、ジーコ。」 一郎「バリバリ男じゃねえか!ジーコ男じゃねえか!」 二郎は女座りで座る。そこに、三郎登場。ピンクのシャツにショートパンツ、スパンコールのヘアバンドをしてる。一郎「オマエもか!オマエは何か違う、テイストが違う!」 三郎「私は三郎じゃないは。三郎に子でサンコンよ。」 一郎「それも男だろ!ジーコもサンコンもオッサンだ!オッサンの中でも、かなりのオッサンだぞ?」

三郎改めサンコンには、付き合ってる彼氏がいるらしい。彼氏登場(犬の心・池谷氏)。黒いピッチリ目のTシャツとズボン。サンコンの腕を取りス〜っとなぞって「あとで」と言う。一郎「おい!今のはガチでヤバイ奴だろ?ゲイだったぞ?あれは本物のゲイだ!」

「ただいま」の擬人化の下りは、もう1回あったと思った。
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