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2012年07月31日12:13

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山車と御輿の夏祭り

 平成24年7月29日(日)。
 今日の丸美先生は列車とバスの旅である。
 本来の予定としては、向こうで高校野球地方大会決勝をラジオ観戦。
 帰り道には蛍の里に寄り、その後、現地の夏祭りも見物するつもりだった。
 ところが、贔屓にしていた学校が、ここまで勝ち進んで来ていながら敗退。
 野球観戦はなくなったのであった。
 蛍の里と夏祭りについては、予定通りである。
 午前中は、ラジオ韓国宛に、大韓民国代表の参加もあった、昨晩の地元阿波踊りの報告を書く。
 7月28(土)の文を流用するが、「外国人」宛なので「阿波」の意味など説明が必要である。
 大切な部分なので、
「和製漢語が当てられているので、朝鮮半島が日本領だった時代に、朝鮮の大切な文化だと、1926年に朝鮮文字(ハングル)の日が定められたり、1934年に崇禮門が国宝に指定されたように、その頃に文化財として位置付けられた音楽なのでしょう」
 という部分は押さえて置く。
http://www.amazon.co.jp/%E5%B1%80%E3%82%A2%E3%83%8A-%E5%AE%89%E4%BD%8F%E7%B4%B3%E4%B8%80%E9%83%8E-%E5%AE%89%E4%BD%8F-%E7%B4%B3%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/409387641X )
 東京放送(954kHz)・受信記録(10:00〜12:00)。安住紳一郎の日曜天国(暑いですね。ロンドン五輪が開幕しました。重量挙げの三宅宏実選手が銀メダル。競泳の萩野公介選手が銅メダル。夏が来れば思い出す事。鴨川シーワールドの海亀産卵。女子ソフトボール世界一。鰻博士、ほか)。提供(千葉県。ビックカメラ。伊藤園。千葉経済大学、ほか)。SINPO=55555。
 鰻はストレスによって性別が変わってしまうらしい。
 鰻はロック・クライマーで、中禅寺湖の華厳の滝を登るらしい。
 鰻は海水魚らしい。
 塚本勝巳「ウナギ 大回遊の謎」(PHP新書)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%83%8A%E3%82%AE-%E5%A4%A7%E5%9B%9E%E9%81%8A%E3%81%AE%E8%AC%8E-PHP%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%A1%9A%E6%9C%AC-%E5%8B%9D%E5%B7%B3/dp/4569796702 )
 黒木真理・塚本勝巳「旅するウナギ―1億年の時空をこえて」(東海大学出版会)
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%85%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A6%E3%83%8A%E3%82%AE%E2%80%951%E5%84%84%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%99%82%E7%A9%BA%E3%82%92%E3%81%93%E3%81%88%E3%81%A6-%E9%BB%92%E6%9C%A8-%E7%9C%9F%E7%90%86/dp/4486019075 )
 今日も暑い日である。
 ペット・ボトルに麦茶を詰めて、昼近くに家を出て電車に乗る。
 乗り換え駅には、地元から出場の五輪選手の垂れ幕があった。
 今日も、1時間に1本しかないが、JR東日本のローカル駅まで直通のバスに乗る。
 駅に到着。
 バスはまだ先に行くが、ここで降りる。
 バスの終点が、今晩の夏祭りの会場である。
 アスファルトで固められた駅前ロータリーがある橋上駅だが、ここの改札前にも、地元から出場の五輪選手の垂れ幕があった。
 向こうに渡り、文化財地図の看板を見て、新しい経路を考える。
 日除けの傘を差し、集落を挟んで線路と平行している街道を渡る。
 集落には、今まで気が付かなかったが、新しい倉がある農家があった。
 日記を書いて、写真を写していると、見えていない物が次々と見えて来る。
 農家の中の、畑を潰した新興住宅地の中を行く。
 制服の女子高校生がぞろぞろと、この地方特有の、あまりきれいとは言えない方言で、
「今晩の夏祭りが楽しみだ」
 という意味の事を喋りながら歩いていた。
 河岸段丘が近づくと公園があり、古墳の見学をする。
 中身は見れないが、上には上れる。
 ここから、河岸段丘を下る自転車専用道を行く。
 県道の坂道に当たり、しばらく歩いた後、右手に向かう農道に曲がる。
 畑の隅に向日葵が咲いているが、この暑さで萎びている。
 駅前の文化財地図にあった、小さな神社を見る。
 農家の中を進み、7月16日(祝・月)に見た大きなお寺の北端に出て、墓地に接する。
 お城と見紛うような豪農の所に出て、いつも路線バスで通過する県道にぶつかる。
 旧い時代の雰囲気が残された旧街道に入り、道の両端の細い苔蒸した農業用水を眺める。
 このあたり、毎回、同じ事を書かなければならない。
 左側に鳥居が見えて来て、神社に立ち寄り、一休み。
 神社の向こうには、蛍の絵が描かれた丸い道路交通標識がある。
 先日同様、標識下の矢印に沿って、左側に曲がる。
 左端に農業用水がある農道だが、用水には、先日は気付かなかった鯉が泳いでいた。
 用水は小さな滝となり渓谷を作り、農道は森林公園風の細道となる。
 その上を、高速道路と見紛うような4車線の国道が多い被さっているのであった。
 この辺りが蛍の里なのだろう。
 今晩、また来るつもりである。
 じめじめした細道をくぐると、いつも歩く牛のいる牧場からの道路に当たるが、今回は真っ直ぐに進む。
 ここにも古墳があるが、何かの公営施設の中にあって、柵越しにしか見れなかった。
 小さな神社もあるが、神社というより祠だった。
 道なりに進み、牛のいる牧場からの道路に戻る。
 そして、やがて新興住宅地の中になり、いつものバス通りに出たのであった。
 スーパーで、カップ麺と鯖の缶詰を買って食べる。
 目的地に着いて、テレビジョンで、プロ野球、カープ対ジャイアンツ(新広島球場)を見る。
 高校野球は、もう見ないのであった。
 用件が済み、携帯ラジオでプロ野球のライオンズ戦を聴きながら、蛍の里に向かう。
http://www.amazon.co.jp/%E2%80%9991%E8%A5%BF%E6%AD%A6%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%82%BA%E9%81%B8%E6%89%8B%E5%88%A5%E5%BF%9C%E6%8F%B4%E6%AD%8C/dp/B000UVDWJK )
 Nack5(79.5MHz)・受信記録(17:40〜19:50)。プロ野球(イーグルス対ライオンズ(宮城球場))。内容(宮城球場来場者20000名にイーグルスのユニフォームのプレゼントがあった。中島選手が5年振りの犠打。他球場のファイターズの斉藤投手は2軍降格、ほか)。提供(西武鉄道。バイク王、ほか)。SINPO=55555。
 歩きながら思ったが、まだまだ白夜の季節で、空は明るい。
 それでもだんだんと、薄暗くはなっていた。
 着いてみると、4車線の国道が多い被さっている蛍の里は、暗くてじめじめしていて気持ち悪かった。
 農業用水からの小さな滝の音が高架に響き、不気味でもある。
 肝心の蛍もいない。
 とにかく、夜に歩いて気持ちのいい道でないのは確かであった。
 一度確認できれば充分である。
 もう、暗い時には蛍の里には来ない事にする。
 旧街道に出て県道に出る。
 墓地の近くは嫌なので、少し遠回りしながら明るい県道を通り、駅に向かった。
 19時45分。北側に向かう、JR東日本のローカル線に乗ると、尻尾髪の女性車掌だった。
 なぜかマスクをした上、声も小さかった。
 良く見たいが、制服の男子高校生が床に座っていて邪魔だった。
 夏祭り最寄りの高架駅に着こうとすると、立ち上がった男子高校生が窓から見下ろして、
「祭りだ。祭りだ」
 と大喜びだった。
 ホームに降りると人で一杯だった。
 どこからかお囃子の音がしている。
 駅前ロータリーに出ると、櫓(やぐら)があるわけでなく、道路の向こうに綿飴などの模擬店があるだけだった。
 ここの夏祭りの見物をするのは初めてだが、どのような祭りなのだろう。
 この駅周辺には、一番最近では、平成23年12月6日(火)に来ている。
 鉄道線路をくぐって東西に直交している道路は交通規制され、人がひしめいていた。
 西側に向かうと旧街道の宿場町と当たるので、そちらに向かってみる。
 左右に模擬店もあるが、後回しである。
 すると、一台、山車がゆっくりと向こうに進んでおり、お囃子の音がしていた。
 正面に向かうと前方に舞台があり、笛、太鼓の奏者の前で、白い髪、白い顔の、狐の面を被った人が左右で二人、見下ろしながら踊っていた。
 何となく、小泉元首相の顔に似ていた。
 舞台の下には人が群がり、狐に榊(さかき)で頭を撫でて貰っていた。
 山車の後ろは襖張りの部屋になっていた。
 演者、奏者の休憩室になっているのだろうか。
 部屋の中は明るく灯り、屋根の部分にも町内会名が記された提灯が灯っている。
 第137回(平成19年上)直木賞候補作、
 森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」(角川文庫)
http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%9C%E3%81%AF%E7%9F%AD%E3%81%97%E6%AD%A9%E3%81%91%E3%82%88%E4%B9%99%E5%A5%B3-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%A3%AE%E8%A6%8B-%E7%99%BB%E7%BE%8E%E5%BD%A6/dp/4043878028 )
 に、京都の夜の町を走る三階立ての和風電車が登場するけれども、あれを思わせた。
 これは電車ではないし、あれよりも小さいけれども、あの電車は実在するのだと思った。
 山車には2本の綱があり、法被姿の人が人をかき分けながら引っ張っていた。
 すれ違うように、ひょっとことおかめが乗った山車がやって来た。
 こちらも人が群がり、ひょっとこに頭を撫でて貰っていた。
 写真を写す人がいれば、ポーズも取ってくれる。
 かと思ったら、
「わっしょい、わっしょい」
 と、御輿までやって来る。
 さらに向こうの方にもいるみたいである。
 後に観光HPを見ると、山車は8台、御輿は21基あるのだそうだ。
 江戸時代末期から伝わる祭りだそうで、山車も御輿も、その時代から使われているのだという。
 電車で僅か数百円の、こんなに近い所に、こんな祭りがあるなんて。
 いつも思うが、遠くに行くばかりが旅ではない。
 旧街道の宿場町と当たる丁字路に紅白幕の本部席が設けられ、この辺りが祭りの中心部のようだ。
 三方から山車と御輿が集まり、御輿は激しく揺れている。
 本部席からの有線放送によると女性御輿もあるそうだが、どこにいるのだろう。
 獅子舞が乗った山車もやって来た。
 ここにも人が群がり、頭をかじって貰っている。
 きっと、幼い時にかじって貰って嬉しく、それで今、獅子舞をやっているのだろう。
 お腹が空いて来たので模擬店に向かう。
 迷った後、広島風お好み焼き、500円とした。
 若い女性2人の店員だった。
 まず鉄板の、こちらから見て一番左側でお好み焼きのドロリを広げて焼き、刻みキャベツを乗せる。
 頃合を見て少し右側に移し、空いた所では新たにドロリが焼かれ始める。
 こちらの上には豚肉が広げられ、裏返しにされる。
 一方、鉄板の一番右側では目玉焼きが出来つつある。
 そして、だんだんと右側に移って来たお好み焼きと合体して出来上がりである。
 その様子を写真に収める。
 例によって、写真に収めたいから注文したのである。
 ほかの人と並んで道路の縁石に腰掛けながら食べると、口の中が熱かった。
 前を山車と御輿が通過する。
 そうしているうちに、有線放送では夏祭りの終了時刻と交通規制の解除を告げ始めた。
 蛍の光の音楽も流れ始めた。
 山車も神輿も、それぞれの町内会に帰って行く。
「来年もよろしく」
 と言っていたが、秋にも正月にも何かあって、また騒ぐのだろう。
 来週には隣町で七夕祭りもある。
 ある町内会では三三七拍子をして、缶ビールが配られていた。
 ある町内会では若い神主を呼んで、祝詞を詠んで貰っていた。
 見物客も名残り惜しんで、まだ営業中の模擬店に群がっていた。
 JR東日本のローカル線の高架駅は、人で一杯だった。
 単線なので、どちら方面の電車も同じホームに来る。
 間違えて乗らないよう、2人の駅員さんが誘導していた。
 21時59分の電車に乗った。
(400文字15枚)
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