mixiユーザー(id:429476)

2006年07月14日14:57

588 view

若冲と江戸絵画 感想おかわり。

コタツ布団を洗ったら、にわか雨。取り込んだら、今度は晴れてきました。一体何をどうしたら良いのでしょう?今頃の時期の天気は読めませんね・・・。

**********************

昨日書いた若冲と江戸絵画。感想をちょっとプラスします。
前日の日記も合わせて読んで頂けると嬉しい。

『紅白梅図屏風』六曲一双。
金地に一面の紅梅と白梅が美しいです。梅木に結ばれているらしい、短冊のヒラヒラした感じも良いですね。

丸山応震『麦稲図屏風』六曲一双。
向かって右は、青々と茂った麦畑。向かって左は、実りの時期を迎え、小金色になった頭を垂れる稲畑。
2つの対比がとても面白い作品です。

岩井江雲『三千歳図』。デモーニッシュな桃の軸。葉っぱも実もグロテスク。デモーニッシュ感が素敵な作品。

美人画も何点かありました。
お気に入りは、勝川春章『二人美人図』。
たおやかな美女2人。右の美女は立ち、内掛けをちょっと下げている。暑いんでしょうか?(笑)
左の女性は手紙を書いています。筆を持つ右手を顎にあて、ちょっと思案をしている雰囲気。恋人に手紙を書いているのかも知れないね。窓から見える桜も綺麗な作品。

河鍋暁斎の絵も何点かありました。お気に入りは『閻魔と地獄太夫図』。
浄玻璃鏡を覗き込む閻魔様。写っているのは、室町時代に名を馳せた、美人遊女の地獄太夫。閻魔様、まるで覗き趣味のスケベオヤジのようですよ(笑)。
河鍋暁斎のユーモアが感じられる一幅。

竹田春信『達磨遊女異装図』。
コレ面白い!
達磨大師と美女が並んでいる絵なんだけど、美女の方が達磨大師の法衣を纏い、達磨大師の方が、遊女の着物を着ているのです。
ちゃんと帯を前で結んで、ちょっと流し目してる達磨大師が、可笑しい、可笑しい。
どうやら、聖俗反対という意味合いがあって、描かれた絵らしいのだけど、そんなコトより、単純に構図が面白いよ。

光が変わる演出のコーナーに、酒井抱一の『十二か月花鳥図』というのがあったのですが、コレも良いです。
十二ヶ月、違った花が描かれている軸。
2月は梅、3月は桜、5月は菖蒲、6月は紫陽花、7月は向日葵と朝顔・・・こんな感じ。抱一らしい、上品な画面です。
個人的には、11月の白鷺と女郎花の絵が好きです。シンプルなんだけど、飛翔する白鷺と、水辺に佇む白鷺の対比が綺麗な作品です。

とりあえずはこんなところです。他にも、若衆歌舞伎の場面も描かれた風俗絵の屏風などもあり、面白かったです。

因みに、私が買ったお土産は、若冲と抱一のポストカードなのですが、何で、国立博物館は、企画展のポストカード150円なんだろう?100円だったらもっと買えるのに・・・。(-_-;)

あと、若冲の版画をプリントしたマグカップが売っていたのですが、コレがめっちゃ恰好良い!!
買おうかどうしようか最後まで悩んだ。1000円だったから、まぁ手頃な値段ではあるのですが・・・。
次回行ったら買うかも知れませぬ。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2006年07月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031