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2011年07月20日00:12

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『テンペスト』

 NHKのBSの『テンペスト』を「どうせつまらないだろうな」と思いながら見たら、想像を絶するつまらなさということもなく、想定内のつまらなさだったので、それはそれでつまらないなと思いました。

 仲間由紀恵という人はすでにけっこうキャリアがあると思うのですけど、相変わらずなにをやってもリアリティがなくて、これはこれで一種の才能かもしれません。好きな女優さんですけど、あのしっくりこない感じはなんなんだろうかと思います。『トリック』とか、『ごくせん』だとそういう部分が有効に働いたのでしょうが。

 幕末の琉球が舞台で、彼女は自らを宦官と偽り、登用試験を受けて王宮で役人として務め始めます。幼いころに別れた義理の兄がそこで役者になっていたりして、微妙に『蒼穹の昴』を彷彿とさせなくもないです。

 全十回らしいのですが、後宮の女たちにはいきなり正体がばれてしまって、裸になれと迫られます。ここで服を脱ぐのですけど、彼女には龍がついているという設定があるので、CGの龍が画面上を大暴れして、ちっとも体が見えやしません。

 というわけでドキリともしない、なんだか脱力ギャグシーンになっています。売り出し中のアイドルならば露出によって知名度を高めつつ、といって出しすぎると飽きられてしまうので、そのバランスが肝心ですけど、仲間由紀恵ぐらいになれば、そこはもうシビアに考えなくてといいはずです。
 俳優である以上、「恥ずかしいから」という理由もありえないわけでして、露出に制約が生じるのはひとえにCMの契約によるのではないかと憶測しています。特に化粧品や家電のメーカーはうるさいのではないでしょうか。根拠はありませんけれども。
 「売れれば売れるほど露出がへるイエローキャブ」とかつて揶揄されましたけど、実際には売れるほど露出をふやす意味がなくなるし、むしろ、制限せざるをえなくなるというのが、実情ではないでしょうか。

 それから、俳優はわりと力のある人たちをそろえていると思うのですけど、これがなんだかそろってみんな演技がこなれてなかったので、なにかしら事情がありそうな気もします。
 脚本もなんだか素人っぽくて、人物たちを個々に説明することもないまま、ひとつのシーンに後から後から登場させてしまうせいで、誰が誰やらわからなくなっていました。
 テレビになる前はお芝居だったらしくて、商業演劇ならスター級の俳優たちがどんどん姿を表す見せ場になっていたのかもしれませんけど、テレビではごちゃごちゃしてしまって、なんだかよくわかりません。
 誰だろうと思ってクレジットをみてみたら、『てるてる家族』・『風林火山』・『TAROの塔』の大森寿美男でした。ぎゃふん(死語)。古沢良太が『鈴木先生』で気を吐いているだけにどうも。

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