ひょんな事から、私が高校ぐらいまで世話をしていた犬、
“ある”を思い出した。
確か、8年ぐらい生きたと思う。
(昔はフィラリア用のいい薬がなかったもので、
最期は砒素中毒みたくなってしまったんだ。
)
そういえば、いくつか写真を実家から持ってきてたよなぁ、と思い出し、
劣化してダメになる前にスキャンしておこうと思い、
早速処理してみた。
(古すぎてかなり厳しかった…。
)
写真は、“ある”とAちゃんである。
Aちゃんがもうすぐ自分の家に帰れる、という夜に、
庭で私の父が記念に撮ったものらしい。
この時の
はカメラを意識して(?)気取っているけれど、
普段はもっとだら〜んとした犬だったヨ。
当時、親戚の小学2年生の女の子が交通事故に遭ってしまい、
そのママが病院に付き添いになってしまったがために
、
その子の弟であるAちゃん、我が家で何週間か預かっていたんだ。
でね、今思うと本当に、
Aちゃんにはかわいそうな事をしたよなぁ、と
赤面してしまう位なんだけど、、、
私、この頃から小さな男の子を遊んであげる事が
すご〜くにがてで、全然相手をしてあげていなかったの。
(かなり年の離れた従兄弟だったので、
たまに家に来ても一緒に遊ぶという感じではなかったな。
私は「今でも」子供と遊ぶのがにがてなため、
自分の息子ですら、ろくに遊んであげてない
)
「Aちゃんは男の子なんだから、(私の)弟が面倒みるべきだ!!」
と当時も弟に面倒みるのを押し付けていたんだよね。
(そうそう、確かその時の私、受験生だったのよね〜。
↑ …言い訳にしか聞こえないわね。
)
しかも、弟も殆ど相手をしてあげなかったものだから、
Aちゃんはなんと、昼間は
を相手に外で遊んでいたのだった。
とはいえ、まだ就学前だったから、
今のかずきんと同じ位の年齢だったはず。
いきなり親戚の家に預けられたのに、
お姉ちゃんの一大事という事を
小さいながらもしっかり自覚していたようで、
「家に帰りた〜い
」と泣いて私たちを困らせる事も一切なくて、
本当に、すご〜く頑張っていたんだよね。
うちへのお泊りだって、当然の事ながら、
それまで全くした事なんてなかった。
だから、こんなに小さいボクなのに、
すご〜い我慢をしてたんだろうなって思う。
ある日、珍事件が発生!!
その時私は2階の自分の部屋にいたんだけど、
裏庭から、びたん、ばたん、とすごい音がしたの。
と同時に、怒っている声
がする。
何かと思って下を覗いてみたら、なんとAちゃんが
の頭を叩いているのよ。
(
はじっと大人しく叩かれている。)
「Aちゃん、何してるの〜??
」とびっくりして、下に降り、
早速母に報告したら、
「そうなのよ…。なんかAちゃん、最近誰もいない所で
のことをいじめてるみたいなのよね〜…。
」
(…つまり、日常化しつつあったらしい?!)
「皆遊んであげないし、Aちゃんも誰にも言えずに、
つらいんだと思うんだけれど、でもねぇ…
」
そう、ちゃんと遊んであげない私たちに大いに責任があったんだけど、
いい迷惑を被ったのは
で、
しかもいくら叩かれてもじっと耐えてるから、
飼い主の私としては、やっぱり気の毒でみていられず。
Aちゃんが
相手にストレスを発散していた事は明らかで、
多分
も
なりになにかを感じてたんだと思う。
当時、我が家では敷地内で犬を放し飼いにしていたので、
Aちゃんも
と一緒に庭を走り回ってて、
ちょうどいい遊び相手であったとは思うんだ。
でね、
結局、母がAちゃんに
「“ある”の事を叩いちゃだめよ。“ある”だって痛いでしょう?」
と、怒らないように、ゆっくり諭してあげたの。
その時の光景がね、眼に焼きついてて離れないんだー。
母がAちゃんを諭している隣に、
も一緒に座っていて、
3人が輪になって(正確には、二人と一匹だけど)
母の説教を
も一緒に聞いているわけよ。
一緒に母から説教されているようにもみえるんだけど、
チラッ、チラッと目だけでAちゃんの様子をみてるんだよね。
「うん、そーだ、そーだ、
ボクはすご〜く痛かったんだからね
」っていう感じで
隣にお座りしてたの。
その後Aちゃんが
を叩くのを本当に辞めたかどうかは全然憶えてないんだけど、
その時のことを思い出すとやっぱり
が懐かしくなる。
結局、体を張って我が家でAちゃんの相手をしていたのは
だったんだもの。
(Aちゃん、あの時全然遊んであげなくて、ごめんなさい!!
この場を借りて謝ります
← 今更かいっ?!)
以上、私としてはかなり心苦しい回顧録でした。
ちなみにAちゃんですが、今は二児の父となってマス。
子育て支援 進まぬ一時預かり
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=565659&media_id=2
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