えー、今日はわざわざお運びいただきましてありがとうございます。
「マイミクシィ最新日記」に「仏陀再誕」とあると、クリックするのにちょっと躊躇しますよねえ。ええ、すいません。
この映画はテレビでCMをやってました。後で知ったことながらスタッフや声優陣はやたら豪華なんですが、絵づらがなんとなくしょぼいんですよ。クレジットの配給の東映を見て、天下の東映動画がなんでこんなしょっぱいものを作ったんだろうと勘違いしてました。CMのラストに "Who are Buddha?" と問いかけがありますけど、「知らんがな。どうでもええやん、そんなん」と、縁もゆかりもない関西弁で答えるしかないわけですよ。
さて、壁画アートのガード下の向かいに瀟洒な建物があります。
優雅であるけれど華美ではなく、上品で落ち着いた佇まいがセンスの良さを感じさせます。
まあ、そこが幸福の科学の建物でして、『仏陀再誕』のポスターがあったのでした。自分の迂闊さに臍を噛む思いです。最初にその可能性を考慮しないとは。そうなると、"Who are Buddha?" にもどう答えるべきか釘を刺された上で答えを強要されている気配があって、そこがいかにも垢抜けてないわけですよ。なんだかなあって感じ。
劇場用映画は6本目ながら、テレビCMは15年ぶりだそうです。
一般的には布教のために作られたということになっていますが、個人的には逆効果のような気がします。むしろ、既存の信者の囲いこみのために作ったのではないでしょうか。だったら、一般公開しなくていいじゃないという話になりそうですけど、市場に出してそれなりの数字を上げさせることで、なんだか「うちってすごい」と思わせることができます。勢いのある新興宗教は、そうやって世間を利用して自分をオーソライズするのがうまいですよね。本当はなんの裏付けにもなってませんが。
無名だったころならいざしらず、宣伝したらところで、これ以上に増えるような状況なんでしょうか。衆院選でも幸福実現党を立ててやってましたけど、あれも世間的には黙殺されるか、反発を受けこそすれ、それで教勢の増大につながるものとは思えません。
「ええ、うちはもう外の目とかあんまり気にせずに今いる信者を固めながらやっていきますんで、どうぞみなさんもおかまいなく」
『仏陀再誕』は幸福の科学のテリトリーソングかも。
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