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2009年04月18日17:56

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Story of・・・カルティエ クリエイション〜めぐり逢う美の記憶

東京国立博物館表慶館で開催中の『Story of・・・カルティエ クリエイション〜めぐり逢う美の記憶』を見てきました。
チケットは、毎度お馴染み、新聞屋さんからの貰い物。新聞屋さん、いつも有難う〜。

カルティエの展示会に行ったのは2回目・・のはず。日記を遡ると何処かに出てくると思うのですが、目黒の庭園美術館で、カルティエ関係の美術展を見た記憶があるので。その時は、デザイン画や、歴史資料が主だったのですが、今回は、宝石展示がわんさかとありました。入ったとたん、ダイヤがルビーがサファイアが・・・キラキラキラ〜ぴかぴか(新しい)

2階は、カルティエ物語。展示してある装飾品に纏わるエピソードを紹介するコーナーだったのですが、紹介の仕方がとても面白かったです。宝石はガラスケースの中に入っているのですが、その宝石の説明も、ガラスケースの中に映像として出てくるのです。多分、プロジェクターが仕込んであるのでしょうが、こちらから見ると、何もない空間に映像が浮かんでいるように見え、コレが大変美しい。見せ方もちゃんと考えたんだな〜と思いました。

装飾品(アクセサリー関係)、着物、食器などの美術展のお客さんは、だんとつに女性が多いのです。まぁ、それは分かりますよね。でも、今回は男性も結構いて、ちょっと吃驚しました。単純に、『阿修羅展』を見に来たケド、『30分待ち』って書いてあってやめてこっちにした・・とか、阿修羅展見たついで・・とかかも知れないけれど。でもちょっと吃驚。

では、少し展示内容をご紹介〜。

カルティエは、1847年にパリのモントルゲイユ街に設立したそうな。
そこから今日まで続く、歴史ある宝飾品屋さん。『王の宝石商。宝石商の王。』と呼ばれるようになったそうな。各国の王室とも関係が密なのだね(顧客というコトだろう)。

『シャトレーヌにつけられたウォッチ』のブルーのエナメル細工の繊細なコト。美女が描かれているのだが、本当に美しい。

小さい動物の彫刻もあったのですが、『座っているブタの彫刻』が、結構リアルに豚で(つまり、あまり可愛くない)、ちょっと笑ってしまう。ロードナイトに彫刻したらしいのだが・・・ロードナイトって何??石の名前なんだろうケド。ピンクの石だった。目には、ダイヤモンドが嵌っていた。

ダイヤモンドが散りばめられた、ティアラも沢山展示してありました。もうキラキラキラ〜ぴかぴか(新しい)の世界・・・。プラチナとダイヤモンドで作られた『ガーランドスタイルティアラ』というのが1番気に入ったかなぁ。モイ伯爵夫人のティアラって書いてあった。伯爵夫人のモノなんだね。

『「メデューサの頭」ペンダント』というのも素敵でした。見る者を石に変えてしまうメデューサ。でも、そのメデューサがここでは、石なのね(笑)。

『「フルーツボウル」のブローチ』。ルビーのイチゴ(だと思う)に、エメラルドのマスカット。小さい作品だけれど、何とも豪華なフルーツボウル。コレは可愛かったよ。胸元にチョコンと付けるのに良さそう。

カルティエは時計も有名です。『カルティエのミステリークロック』と言うのを聞いたコトがあるでしょうか?多分漫画『ギャラリーフェイク』読んでた人は知ってると思うケド。時計の針が空中に浮かんでいる、とても不思議な時計なのです。どうやって作ってるのかが分からない。このミステリークロックも何点か来ていました。
本当に、機械のムーブメントと連結されてないように見えるんだ。水晶の真ん中に、プラチナの針が浮かんでる・・・。不思議。コレ、1914年にもう作られてたんだねぇ。『モデルA』というのが初ミステリークロックらしいよ。キメラのミステリークロックなど、デザインも多岐に渡って作られていたみたい。人気商品だったんだね(今も、カルティエのミステリークロックのコレクターがいるんだよ)。

私。カルティエの時計でど〜〜〜しても見たいモノがありました。
何と、今回、その夢が叶いました!
『グリッド プロテクター付き防水 リストウォッチ』。腕時計ですね。コレね、金の格子の中に文字盤が入ってるの。文字盤が格子にガードさえてるような状態・・と言えば良いでしょうか。
昔、本で見て「まるで時間を閉じ込めてるみたい。」と思ったのです。
コレの本物。今回見られました。結構ゴツイんだね。本物見て思った。もっと華奢な印象だったのです。1943年の作品だそうな。

カルティエは『ピクニックセット』も作っているのね。小さな入れ物に、コップ、フォーク、ナイフなどの一式セット。当然、シルバーを使った食器ですな。フォークの持つところが白くて(象牙だそうな)今使ってもオシャレだと思う。

ヘビのネックレスもありました。鱗もちゃんとあって恰好良い。
あと、やたらキメラがモチーフの宝飾品があったのですが、キメラブームだったのでしょうか?キメラピンとか、キメラブレスレッドとか。

あと、アジアンブームだった頃に作られたらしい、中国の古銭を繋げたデザインのベルトとか面白かったです。お金部分は、翡翠21個で作られているのですが・・・重いんじゃねえか?と思う(^_^;)。だって、石のベルトだよ?重いだろうよ・・・。

アジアンブームの頃は、仏塔のブローチ作ってみたり、陰陽ペンダント作ってみたり、色々やっていたんだなぁ〜。今見ると「デザイン的にコレ、どうよ?」みたいなのもある(笑)。

チャームが沢山展示してありました。チャームって分かるかしらん?元来はお守りだったらしいのですが、ペンダントやブレスレッドに付ける飾りのコトなんだケド。男性でも、服のチャックにチャームを付けてる人いるよね?革ジャンにドクロのチャーム付けたり。あれのコト。
で、クリスマスモチーフのチャームとか、風船売りのチャームとか、犬のチャームとか、とにかく可愛い!
私が1番気に入ったのは『「ウィスキーのボトルとペリエのボトル」のチャーム』。黒いウィスキーのビンと、緑のペリエの小さな瓶が下がっている。可愛いなぁ〜。コレにもゴールドとシルバーを使っているあたりが、やはりカルティエ(笑)。

色んなブローチもあったのですが、『あひるの頭部をモチーフにしたブローチ』が凄かった。思わず小声で「アヒルの生首〜」と言ってしまう(^_^;)。でも、エメラルドは使ってるはダイヤは使ってるはオパールは使ってるは、豪華なブローチなのよ。
こういうデザインって、会議にかけないんでしょうか?「生首はちょっと・・・」とか誰も言わなかったのかな?と・・・。

カルティエは、インドへ旅行して、そこでマハラジャと出会い、マハラジャの宝飾品も作るようになります。マハラジャのネックレスがスゲエの。ネックレス自体が、まずデカイ。イエロージルコニアだの、ホワイトジルコニアだの、ダイヤだのルビーだの。何か、紐が付いてて、それで首に結ぶみたいなんだケド、コレ、重いだろう・・・と思う(^_^;)。
因みに。反乱などが起きると、こういう宝石は没収されて、宝石バラバラにされて売られちゃうんだそうな。だから残っているのは貴重なんだそうだよ。カルティエは、そういう事態になる前に、買い戻したりしていたみたい。

ルームDは、カルティエの歴史が学べます。
プラチナの技術を習得し、美しいティアラを作り、アールデコ様式の時代に、ルイ16世様式のブローチを作り。不思議なミステリークロックを作り。何か、ビリケンさんが乗ってるミステリークロックがあった。

『封筒の形のシガレットケース』が面白かったです。ちゃんと切手も付いてるの。多分、切手部分はエナメルだと思う。
ヴィストン・チャーチルが息子に贈った品で、なくしても戻ってくるように・・と、息子の家の住所が彫ってあるらしい(手紙モチーフだからね)。ユーモアのある人だったんだな。チャーチル。

ルームEには有名人も出てきます。ここで1番目を引いたのは、なんと言っても、モナコ公妃のグレース・ケリー。宝石以上に、グレース・ケリーが綺麗綺麗。
前述のように、ガラスケースの中に映像が映るのですが、結婚式の様子が流れていて、ウエディングドレス姿のグレースの美しいコト、美しいコト。銀幕のスター女優から、モナコの王妃へ。「世界で1番美しい王妃」と呼ばれたケリー。
映像で実際つけていた指輪や、ブローチが展示してありました。婚約指輪をして幸せそうに微笑むケリーが美しかったな。いや、宝石も美しかったケドさ。割とシンプルな婚約指輪だったのね。石がついてるだけ・・みたいな感じだった。まぁ、その石はデッカイダイヤモンドなんだケド(^_^;)。

あと、『ジャン・コクトーのアカデミー会員の剣』というのも面白かった。デザインをコクトー自らがしたらしい。ギリシャ神話の竪琴の名手、オルフェウスの横顔を模ったモノ。竪琴も付いてた。コクトーはイケメンだねぇ。

“アポロ11号の模型”も面白い。プラチナとかダイヤとか使って作ってあるのだが、結構精巧に出来ている。アポロが月面着陸をした際、フィガロ紙が記念に贈ったモノらしい。
アポロの映像も流れていた。

他、ウィンザー公爵夫人とパンテール(豹)とか、色々テーマに区切ってあって、その映像に出てくる宝飾品が展示してあります。映像と見比べると面白いかも。

エリザベス女王や、マーガレット王女も映ってた。バラやエーデルワイスがモチーフのアクセサリーがお気に入りで、作ったそうだよ。

私が好きだたのは、メキシコの女優、マリア・フェリックス。彼女は無類の爬虫類好きで、爬虫類モチーフのアクセサリーをカルティエに良く作らせていたらしい。ヘビのネックレスとかスゲエんだ、ヘビ2匹が絡んでるデザイン。あと『クロコダイルネックレス』もスゲエ。こっちはワニ2匹が見合ってるデザイン。エメラルドやホワイトダイヤを使ってた。
彼女は「私以外に、こういうアクセサリーを誰がつけるのかしら?」と言って飄々と付けてたらしいよ。凄い美女なんだケド、逆に言えば、凄い美女じゃないと、アクセに負けちゃうと思う(^_^;)。

『「リザード」のバングル』というのがあった。今回私が1番気に入ったのはコレかも知れない。リザード。トカゲ・・よね。尻尾の長いトカゲがクルンて丸くなってる腕輪のようなもの。二の腕につける宝飾品・・よね。
凄く恰好良いデザインで、欲しくなりました。まぁ、ルビー、ダイヤ、エメラルドが使ってあるプラチナのバングルなんてとても買えないのですが(^_^;)。
でも、私、やっぱりプラチナは好きなんだよな。あの冷たそうな白銀は美しいと思う。

帰りに、出口付近で、宝飾業者さんらしき人が電話してて「2g使わなきゃいけないから・・・。それで2万かかっちゃうんですよ。だから5.5か6(多分、5万5千円か6万円の意味だと思う)取って良いと思う。」と言っていて、一気に現実に引き戻されました(^_^;)。
現実は大変だよね・・・・・・。不況だしね・・・。

ポストカードをお土産に4枚買いました。

あと、常設展示も見たのですが・・・。
前も書きましたが、企画展見た後に、常設展全部見られる人っているのでしょうか?
今回は、最後に『法隆寺宝物館』に行ったのですが、その時はもう、足がガクガクでヘロンヘロンでした。でもどうしても、摩耶夫人像が見たかったんだい!

あと、何で、東洋館あるのに、本館にもアジアンコーナーがあるのでしょう?東洋館へ行くのが面倒くさい人用でしょうか?もう一つの謎は、何故、考古学展示室は、本館からあんなに離れているのでしょうか?まぁ、本館にも、縄文、弥生時代の品が見られるスペースはあるのですが・・・。とりあえず、全部見てきたYO!埴輪は可愛いねぇ〜。ニッコリ笑う男性の埴輪がお気に入り。
あと、浮世絵コーナーに国芳があって嬉しかった。
他、常設展の特別展示の『酒呑童子展』と『食の文化史展』と言うのが面白かった。
前述は、扇形の酒呑童子退治の物語(元は、屏風に貼ってあったらしい)を展示してあった。
頼光が、鬼を騙す為とは言え、鬼と一緒に人肉食ってて怖かった。

後者の『食文化』は、料理の本が並んでた。豆腐料理のレシピ本とか、精進料理辞典とか、芋を美味しく調理する方法とか・・・。日本人は、昔から何でも本にするんだな・・・と思った。

滞在時間、7時間。それでも時間が足りなくなる。
とても回りきれないから、今度は常設展だけ見に来ようと思う。

カルティエ展は、5月31日までやってます。
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