本日は期が変わって初の給料日。
昇給の結果が分る日でもあります。
結果としては5000円の昇給。
ん〜残念、そんなもんか、などと思い。
いやいやいや、自分にびっくり。
どれだけ贅沢な話ししているんだ、自分?
仕事の内容も、何も変わらないのに
ただ、自動的に給料が上がり、それがいつか
当然になる、と。
怖い事だねぇ。
人間、あっという間に易きに流れるって訳か。
シモーヌ・ヴェイユが1934年から工場労働者として
働いていた際、自身の給与は全く手付かずの
ままに住み込みの寮の食堂に置き、自由に使える
ようにした、などというエピソードはとても真似出来るもの
ではないな。いや、ヴェイユは極端すぎる例だが。
誤解の無いように言い添えるとヴェイユは慈善事業を
行った訳ではなく、自身の実存哲学を生きる為に
自身をその場に投企しただけだ。スペイン戦争や、
工場に。それは純粋性への極端な憧れであり、
見様によっては狂気である。しかし、その純粋性や
普遍性の実現のための無謀で熱狂的な跳躍への
衝動に、憧れを感じるのだ。
その末路が自殺と見紛うほど切り詰められた食事の
末の自身の招いた死であっても。
何時も、自分の手からは全てがやがて零れ落ちる、
と思って生きていたつもりだが、何時の間にか
手に持っている物が(ある意味で)際限なく増えて行く事が
当たり前になっている。
人は、これを平穏と呼ぶのか。
だろうな。
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