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2008年04月05日10:42

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神奈川近代文学館

 4月20日まで『山本七平と山本書店』展が開催されている神奈川近代文学館に行ってきました。
 神奈川近代文学館は港の見える丘公園にあります。
 前回はみなとみらい線で行きましたが、運賃が高いので今回は横浜でJRに乗り換え、石川町駅から歩くことにしました。
 石川町駅から港の見える丘公園を目指すと元町通りを歩くことになります。
 本当にひさしぶりでしたが、商店が集まってできているだけのところではなくて、きちんと全体のトーンに配慮している商店街だとあらためて思いました。
 左と中央の画像は元町通りのものです。

 元町通りから右にそれ、外国人墓地に沿って急な坂を上ると港の見える丘公園です。右の画像は外国人墓地です。
 石川町駅から元町通りと外国人墓地を経由して、港の見える丘公園と山下公園と中華街を歩いて関内駅まで戻ると、このあたりの見所はかなりカバーできると思います。
 道すがら、韓国語と中国語と東南アジアっぽい言葉を耳にしました。観光コースになっているのでしょうか。

 山本書店は山本七平の没後も2007年3月まで営業していたそうです。閉店後、遺品を贈られて整理し、2008年3月から公開という運びになったようです。
 山本七平は著作を数冊読んだだけなので、遺稿をみてなにか思うほどでもないのですが、ずっと気になっていた催しでした。
 両親が内村鑑三に師事した筋金入りのキリスト教徒というだけあって、ずっと抱き続けていた日本への違和感が著作につながっていたのだと思いました。
 近代文学館にはビデオライブラリーがありまして、15分ほどのプログラムが数十本あります。解説が江藤淳だったりします。他ではみられないらしいので、次の機会があればじっくり観賞したいと思います。

 館内にポスターがありまして、日本新聞博物館で近藤日出造展が開催されているとありました。
 手塚治虫は登場時、既存の漫画家からの批判にさらされました。彼の描いたストーリー漫画は、当初、過酷な悪書追放運動の槍玉に上げられました。
 手塚治虫を批判していた漫画家の一人が近藤日出造です。
 それぐらいしか知りませんでしたが、日本新聞博物館は横浜スタジアムの近く、帰路の途中にあります。
 寄ってみることにしました。

 日本新聞博物館の展示はもっぱら年代ごとの政治風刺漫画でした。
 実をいうと順路の途中にあったエスカレーターを見逃してしまい、大幅にショートカットしています。でもまあ、他の展示からしても、手塚治虫をこきおろしたことを取り上げているとは思えなかったので、出たら関内から横浜に移動しました。
 帰宅してからウィキペディアで見てみると、この人は悪書追放運動の旗手だったそうです。なにを考えてそう行動していたのかよくわからりませんが、戦後の子供向け漫画の歴史からすると疫病神みたいな人だったようです。

 横浜では高島屋にて開催中の『古稀記念 表千家而妙斎家元好み物展』を見ました。
 茶器というと枯れたようなものばかり想像されるかもしれませんが、形がユニークだったり、青交趾のようにカラフルだったとかいろいろあります。基本的になんでもありの世界なので、ぼんやり眺めてもそれなりに楽しいです。
 展示物の前には名前を記したプレートが置かれているのですが、ときどきこれを裏返して見ている人がいます。
 なんだろうと思って私も裏返してみると値段が書いてありました。
 私がたまたま見たのは地味な花器でしたが、85万円+消費税。即撃沈。

「まあ、おまえは見るだけにしときな」

 別に安いからといって買ったりはしませんが(どうせ置く場所がない)、あらかじめ釘を刺されたような気分になりました。
 庶民の人はプレートを裏返さない方がいいと思います。

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