23年
日本
監督:森達也
主演:井浦新
137分
得点:9
1923年9月1日11時58分、関東大震災が発生。その僅か5日後、千葉県東葛飾郡福田村に住む自警団を含む100人以上の村人によって、香川から訪れた薬売りの行商団15人の内、幼児や妊婦を含む9人が虐殺される事件が起こる・・・。
数々のドキュメンタリー映画を手掛けてきた森達也監督による初の劇映画。
とにかく悲惨。
こんな事件が実際にあったことをこの映画で初めて知った。
繰り返すけど、とにかく悲惨。
全編、嫌あな雰囲気に満ちていて、戦争の不安や貧しさ、苛立ちなどが、コップから水が溢れるみたいに限界が来たんじゃないかと思う。
それが一度も会ったことのない朝鮮人という架空の『怪物像』を作り上げ、集団心理と過剰な自衛意識で一気に爆発した・・・。
よくぞこんな陰惨な殺戮劇を掘り起こして映画化したなあ、と森監督には最大の敬意を。
そしてしんどい極限状況を見事に演じ切った俳優陣には拍手喝采を。
特に水道橋博士は最高に最悪でした。
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