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2023年10月19日12:55

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ラクサンポ318

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
一カ月ぶりに、川口と伊藤氏の自宅訪問中の会話。

川口
「その後、お元気ですか。仕事は見つかりましたか」

伊藤
「あるにはあるんだけど。最初に高額の商品を購入し、ひたすら販売するだけで、保証がないのがほとんどだね。電話代、発送代も出ないんじゃ、やっていられないや。こちらを善意のボランティアに仕立てようとしているんです」

川口
「なかなか苦戦しているようですね。たまには外へ出て、空気を吸ったらどうですか。家に閉じこもってばかりでは、いいアイデアも浮かびませんから」

伊藤
「そうしたいよ。でも、母親の介護があるから、長時間は空けられないでしょう。自分でも、気分転換が必要なのはわかっているけど、踏ん切りがつかないんだ。1、2時間でもいいから、外へ出る勇気が欲しいんです」

川口
「どうでしょう。私が留守番しています。介護スタッフが来たとき、散歩でも行ってきたら、痛快ですよ。そのぐらいできます」

伊藤
「ありがとう。これから、母親の歩行訓練リハビリをするためにスタッフが来るんだ。その間、外出して、いいかな。俺の連絡先はわかっているよね」

川口
「スマホに電話番号は登録済みですし、LINEでもつながっています。そうしてください」

伊藤
「ありがたい。スタッフが来たら、ここをお願いしますよ。後30分ぐらいで来るから」


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