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2023年06月11日16:06

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明らかにおかしい

村上春樹の「街とその不確かな壁」をじっくりと読んでいるところ。前半、完全に「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の部分は、作者が自分の以前の小説を焼き直しするようになっては、村上春樹も完全に終わったなとため息をつきながら読んでいたのだが、図書館の話になってからは安定の村上ワールドで、じっくりと読むことができている。とはいえ、この間再読を終えた村上龍の「半島を出よ」の方が、好き嫌いは別にして小説家としての力量は完全に上だなと再確認。で、今はまた宮部みゆきの「ぼんくら」に戻っているところ。

吉田秋生の「詩歌川百景」の3巻が出て、Kindleにダウンロードして読了。いいね、やっぱり。僕は吉田秋生さんの漫画は高校生の頃(もう40年以上前だ…)の「カルフォルニア物語」からのお付き合いだけど、その時点から、今流行りの?LGBT問題がしっかり題材として取り上げられていたことを思うと、いったいどれだけ時代を先取りしていたんだろうとびっくりしてしまう。

個人的には性同一障害だかホモでもゲイでもいいんだけど、そういう人たちはただそういうものと受け入れて、そっとしておいてあげればいいんじゃないかと思うので、今みたいに性自認とか声高に主張して男が女風呂に侵入するとか、スポーツの世界で記録を塗り替えちゃうとか、それって女性の人権侵害なんじゃないのって思う。そもそもリアルなLGBTの人たちが望む方向とは全然別物の活動になっちゃってるような気がすごくしている。

村上春樹の「海辺のカフカ」に図書館にやってきてトイレが共同のしかないとケチをつける活動家風の女二人組が出てくるけれど、あれも今思えば時代の先取りをした描写だったのかなと。

大体今の国会のLGBT法案成立のドタバタ劇は見ていて本当に不快だ。安倍元首相暗殺の真相の追求とか、国防問題にしてもまず憲法9条の改正だとか、早急にやらなければいけない問題はどんどん後回しにして、日本社会を分断、混乱させかねない法案を稚拙なままに成立させようとする今のキッシー内閣には本当に不信感しか抱けない。これで解散して選挙するとかしないとかいい加減にせーよと思う。

今週の映画は「老後の資金がありません!」(監督:前田哲/出演:天海祐希、松重豊、草笛光子)を観ました。家計に無頓着な夫の章、フリーターの娘まゆみ、大学生の息子・勇人と暮らす平凡な主婦・後藤篤子は、あこがれのブランドバッグも我慢して、夫の給料と彼女がパートで稼いだお金をやり繰りし、コツコツと老後の資金を貯めてきた。しかし…。

先週観た「PLAN75」があまりに暗い映画だったので、バランスをとってみようかと(笑)。天海さんの安定の演技で、ハハハと笑って見られるのは良し。何の解決にもなっていない甘い設定ではあるものの、これくらいのユルい感じで構えていた方がいいのかもしれないとは思う。


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