ChatGPTの回答をそのまま貼り付けて、情報セキュリティポリシと対策基準を書いた風に見せかけて課内にメールしてみた。
みんな多少の違和感は持ちながらもちゃんと読んでくれたようだ。その20分後、種明かしのメールをしたら、やはり最初に送った文章に関心したようである。
情報セキュリティポリシなどは、IPAや様々な機関から一応の文章はWebで探せるし、組織で独自に作成しようにも土台となる情報はインターネットや教科書に頼らざるを得ないので、結果的にはChatGPTの回答をそのまま貼り付けたのと同じであろう。となれば、色々Webで関連情報を検索してまとめ上げて文章にするなど面倒で、ChatGPTに任せるだけでよいのではないかと思えてくる。情報セキュリティポリシの回答文章では「が、」「しかし、」の意見を挟みようのないほど完成度は高い。
(あえて)が、しかし、これまでこのような文書に付けていた根拠資料や出典の書きようがない。同じコピペするのでも、出典IPA云々と書くのが礼儀であろう。また、謝辞も書けない。ビジネス文書では書く必要はないが、出版物になりそうな文書であれば必要かもしれない。そして、一番の懸念材料は著作権侵害の恐れ、もしくは著作権を主張できない場面の発生である。
先日、オンライン小説で盗作騒ぎがあったが、Webで公開されている以上、見た可能性は否定できず多少の語順の変化があっても「真似たよね」と言われても仕方がない。となると、課内メールでChatGPT利用者であることは公開しているので、今後いくらオリジナルの文章を作成したとしてもChatGPTの利用を疑われることになる。つまり今後は著作権を主張できないのである。
知識が頭の中にあろうとクラウドの中にあろうと大した違いはない。ただし、知恵は常に自分の頭の中にあるべきである。
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