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2023年04月03日10:12
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『オマージュ』感想
〜失われたフィルムをめぐって、夢と現実、現在と過去、映画と人生が交差する―。
ヒット作に恵まれず、新作を撮る目処が立たない映画監督のジワン。彼女が引き受けたのは、60年代に活動した韓国の女性監督、ホン・ジェウォンが残した映画『女判事』の欠落した音声を吹き込むという仕事だった。作業を進めながらフィルムの一部が失われていることに気づいたジワンは、ホン監督の家族や関係者のもとを訪ねながら真相を探っていく・・・。
映画を撮り続けたいという思いを抱きながらも、ジワンには母、妻としての日常生活がある。キャリアの曲がり角で立ち往生しそうになっている彼女がはじめた、失われたフィルムをめぐる旅。そこでジワンは女性が映画業界で活躍することが、今よりもずっと困難だった時代の真実を知る。夢と現実、現在と過去。その狭間を行きつ戻りつしながらも、ジワンはフィルムの修復とともに自分自身を回復させるようかのように人生を見つめ直し、新しい一歩を踏み出していく―〜＜公式HPより＞
ポスターを見て最初描いていたイメージは、どことなく前衛的で、小難しい感じ？
（日本版ポスターと韓国版ポスターの違いがなんとも）
でも、それとは全く違って、ものすごく身近で、いろいろわかりみがある作品で、嬉しい驚き。
冒頭は主人公が水着に着替えるシーン。
もう、ここで、私はホッと一息ですよ(笑)
（意味わかってください）
主人公はなかなか新作が獲れない映画監督ジワン。
夫、そして息子との関係も、やや、ぎすぎす。何もかも中途半端。
そんな中、引き受けた仕事は、60年代に女性監督によって作られた『女判事』の欠落した音声を吹き込むというというもの。
まずは、映画関係者たちが集まっていた喫茶店へ。
「彼女（ホン監督）はここでよく執筆してたんだよ」
と話してくれている喫茶店オーナーが飲んでいたのが、生玉子入りコーヒー！
ジワンは集合住宅に住んでいるのだが、隣に住む女性をここしばらくずっと見ていない。
そんなおり、近くで、車の中に閉じこもり練炭自殺という事件。まさか。
『女判事』とジワンの実生活が少しずつ重なってゆく。
映画の中の男性「水をくれ」
実生活で酔った旦那「水をくれ」
仕事に家事に家族に、そして旦那の母親にもふりまわされているジワン。
やがて体調を崩してしまい・・・。
印象的だった３つの影シーン
�．献錺鵑魯曠鶸篤弔良�屋を訪ねる。
彼女は、子供がいたら仕事がもらえないと、娘がいたことをずっと隠していた。
当時のままになっている部屋で、ジワンは彼女の帽子とコートを身に着ける。その影。
�⊆命燭房未辰討い殖蛙佑僚�性のうち、ただ一人の生存している映像編集者を訪ねる。
「洗濯物を入れなきゃ」「じゃあ、手伝います」
最後に取り込むのはシーツ。そのシーツがスクリーンとなり、そこに２人の影。
（この編集者に、当時のフィルムが残っているかもしれない映画館を教えてもらう）
��ついに失われていた部分のフィルムが見つかった！その映画館からの帰り道。タバコを吸う女性の影。
その当時、タバコを吸う女性の姿は検閲でカットされていたという。
とにもかくにも、働く女性は生きにくい時代だった。
３本の映画を作って監督業は終わりになってしまったホン監督。
ジワンも３本作り、スランプに陥っている。
編集者「あなたは生き残って！」
※予告編
https:/
主人公ジワン役は『パラサイト 半地下の家族』で家政婦を演じたイ・ジョンウン。
フィルムは意外はところに隠されていた。あれには、ビックリした！
唯一、ちょっと消化不良だったのが、図書館でバイトしている息子が、時々、詩を郵便で送ってくるくだり。
もっと効果的に使えなかったか。いや、単に、私の’読み’が浅かったのか。
ジワンがホン監督作品を修復し、ホン監督作品がジワンの人生を修復する。
いや、これ、なかなか良かったですよ。
まだ、かろうじて、劇場で観れるようです。気になられましたら、是非是非。
大きな感動というより、じわ〜っとした余韻が残ります。４つ☆
ヒット作に恵まれず、新作を撮る目処が立たない映画監督のジワン。彼女が引き受けたのは、60年代に活動した韓国の女性監督、ホン・ジェウォンが残した映画『女判事』の欠落した音声を吹き込むという仕事だった。作業を進めながらフィルムの一部が失われていることに気づいたジワンは、ホン監督の家族や関係者のもとを訪ねながら真相を探っていく・・・。
映画を撮り続けたいという思いを抱きながらも、ジワンには母、妻としての日常生活がある。キャリアの曲がり角で立ち往生しそうになっている彼女がはじめた、失われたフィルムをめぐる旅。そこでジワンは女性が映画業界で活躍することが、今よりもずっと困難だった時代の真実を知る。夢と現実、現在と過去。その狭間を行きつ戻りつしながらも、ジワンはフィルムの修復とともに自分自身を回復させるようかのように人生を見つめ直し、新しい一歩を踏み出していく―〜＜公式HPより＞
ポスターを見て最初描いていたイメージは、どことなく前衛的で、小難しい感じ？
（日本版ポスターと韓国版ポスターの違いがなんとも）
でも、それとは全く違って、ものすごく身近で、いろいろわかりみがある作品で、嬉しい驚き。
冒頭は主人公が水着に着替えるシーン。
もう、ここで、私はホッと一息ですよ(笑)
（意味わかってください）
主人公はなかなか新作が獲れない映画監督ジワン。
夫、そして息子との関係も、やや、ぎすぎす。何もかも中途半端。
そんな中、引き受けた仕事は、60年代に女性監督によって作られた『女判事』の欠落した音声を吹き込むというというもの。
まずは、映画関係者たちが集まっていた喫茶店へ。
「彼女（ホン監督）はここでよく執筆してたんだよ」
と話してくれている喫茶店オーナーが飲んでいたのが、生玉子入りコーヒー！
ジワンは集合住宅に住んでいるのだが、隣に住む女性をここしばらくずっと見ていない。
そんなおり、近くで、車の中に閉じこもり練炭自殺という事件。まさか。
『女判事』とジワンの実生活が少しずつ重なってゆく。
映画の中の男性「水をくれ」
実生活で酔った旦那「水をくれ」
仕事に家事に家族に、そして旦那の母親にもふりまわされているジワン。
やがて体調を崩してしまい・・・。
印象的だった３つの影シーン
�．献錺鵑魯曠鶸篤弔良�屋を訪ねる。
彼女は、子供がいたら仕事がもらえないと、娘がいたことをずっと隠していた。
当時のままになっている部屋で、ジワンは彼女の帽子とコートを身に着ける。その影。
�⊆命燭房未辰討い殖蛙佑僚�性のうち、ただ一人の生存している映像編集者を訪ねる。
「洗濯物を入れなきゃ」「じゃあ、手伝います」
最後に取り込むのはシーツ。そのシーツがスクリーンとなり、そこに２人の影。
（この編集者に、当時のフィルムが残っているかもしれない映画館を教えてもらう）
��ついに失われていた部分のフィルムが見つかった！その映画館からの帰り道。タバコを吸う女性の影。
その当時、タバコを吸う女性の姿は検閲でカットされていたという。
とにもかくにも、働く女性は生きにくい時代だった。
３本の映画を作って監督業は終わりになってしまったホン監督。
ジワンも３本作り、スランプに陥っている。
編集者「あなたは生き残って！」
※予告編
https:/
主人公ジワン役は『パラサイト 半地下の家族』で家政婦を演じたイ・ジョンウン。
フィルムは意外はところに隠されていた。あれには、ビックリした！
唯一、ちょっと消化不良だったのが、図書館でバイトしている息子が、時々、詩を郵便で送ってくるくだり。
もっと効果的に使えなかったか。いや、単に、私の’読み’が浅かったのか。
ジワンがホン監督作品を修復し、ホン監督作品がジワンの人生を修復する。
いや、これ、なかなか良かったですよ。
まだ、かろうじて、劇場で観れるようです。気になられましたら、是非是非。
大きな感動というより、じわ〜っとした余韻が残ります。４つ☆
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