トルコの地震

トルコの地震が起きて１週間がたつ。
ビルの倒壊が痛々しい。

トルコへ最初に旅行したのは、阪神淡路大震災の次の年だった。
観光バスが走る沿道にマンションが一杯建ちかけていた。
震災を経験したばかりの私は、そのマンションの柱の鉄筋の細さに驚いた。
それまでならそんなことに気も付かなかったと思うが、その時ふと思った。
今ここに阪神大震災のような地震が起きたらどうなるかしらと。
こんな素人の私が感じたのだ。

そして、それから何年も経たず、今回のではない前の地震が起きた。
かなり大きな災害だったようだ。

その災害から数年たって、また行く機会があり訪れた。
私はトルコをとても魅力的に思っていた。
人も優しい。親日的だし。西洋とはまた違うエキゾチックさも、歴史も魅力だ。
イスタンブールを経て、同じルートではなく、比較的災害の少なかった南部の方へ。

あの建ちかけていたビルはどうなったかは知る由もないが、
今回の惨状をテレビで見て聞いて、私が素人なりに感じたことは当たっていたのだ。
テレビで見る倒壊したビルは、まさに私が見たあの時の建ちかけのビルと同じだ。

偶然だけど２度行ったトルコのガイドさんが同じ人だった。
博識でトルコ人のプライドを持っている人だった。
無事に震災を逃れたかしら。

エジプトバザールで買った駱駝の革の靴も、その後の旅で履きつぶしてしまった。
それくらいずいぶん昔になってしまったけど、今回の地震でまた思い出している。