自分の経験がろくでもないため、三島由紀夫の「好きな人とのセックスでなければノーカウント」と言うような考え方は、けっこう福音だった。
しかし40歳をすぎてからそう思えなくなってきた。
自分がうまくいかない原因が、「真剣に相手を愛してしないからではないか？」と思えるようになってきたからだ。
女性の場合の援助交際とかも、「お金のためにやった相手とはノーカウント」と考えるわけでしょうけど、いざ「本命ができたらその相手と真剣にやらせていただきますよ」とうそぶいても、なかなかうまくいくものではないと思う。
純愛教育でも性教育でも「セックスは好きな人とするもの」というのが大原則だと思う。
里見��は事実上奥さんが二人いたが、二人とも大切にし「多情仏心」という本を書いている。
二人いずれにも、「愛のないセックス」はしなかったと思う。
戦争で長男をなくし、奥さんの一人(正妻)を交通事故で亡くした。
この世の無常を感じ、晩年は無神論者となった。
だが里見��は批判されることはなかった。
誠実に生き責任を取ったからです。
多情仏心も最近は絶版になったままだが、ことばは残っている。
と思って調べたら、今前篇だけ岩波文庫でリクエスト復刊していますね。
電子図書になったらぜひ読みたいと思います。
男性も女性も多情仏心であるべきで、相手には真心を尽くすべきだと思いますよ。
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