先月の話。
渋谷に用事があって出かけたのですが、山手線内上部の映像装置では「父はスパイ、母は殺し屋、娘は超能力者」の新作アニメの告知映像がひたすらひたすら流れていまして。
で、渋谷で降りて駅を出ると、あちこちにその作品の告知がありまして。
まあ早い話が↓なのですが。
テレビ東京、社運賭けちゃった? 『SPY×FAMILY』渋谷ジャック敢行 髭男&星野源W起用も話題
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6892767
ためしに単行本買って読んでみたら、これがなかなか面白い。
そんなわけで今回は、遠藤達哉作品で集英社発行の「SPY×FAMILY」5巻に登場する南部シチューを作ります。
以下、作品の画像は同作品より引用。
ちなみにこの作品、英国アマゾンで英語版が売っておりました(タイトルも同じ「SPY×FAMILY」)。
料理の腕が絶望的な母・ヨル。
ミネストローネを作れば、こうの史代作品「この世界の片隅に」の進駐軍の残飯で作った雑炊を彷彿とさせるものを作り、ミートボールを作れば荒川弘作品「鋼の錬金術師」の人体錬成の出来損ないを彷彿とさせるものを作る有様。
そんな彼女が職場の後輩の指導のもと作ったのが、自身が子供の頃、母に作ってもらった南部シチュー。
今回はこれを作ります。
南部シチュー?なんのこっちゃ?と思い、あちこちの料理サイトをあれこれ調べてみたのですが、どうやらハンガリー発祥の牛肉とパプリカの煮込み料理「グラーシュ」がオーストリアで変化した「オーストリア風グラーシュ」のようです(あくまでも私の勝手な推測)。
グラーシュなんて一度も作ったことない(というか、グラーシュという料理自体初めて知った)のだが、果たして大丈夫なのだろうか?
そんなわけであちこちの料理サイトのレシピ&この作品の描写から作り方を読み解くと。
・使う食材はじゃがいも、玉ねぎ、ニンニク、パプリカ、パプリカパウダー、トマト、薄切り肉(トトトトと切っているのが、おそらく肉)、サワークリーム、塩コショウ。
・目玉焼きが乗る
・皿の右上にある丸いものは、おそらく欧州式いも団子・クヌーデルと思われる。
・食した夫&娘の反応から、酸味や辛みは強くないと思われる。
さて、作りましょう。食べるのは夕食時です。
午前9時。
まずはサワークリーム作り。
生クリーム200ミリを熱湯消毒してから乾かした瓶に入れ、45度保温設定の湯煎で温め、温まったところでインダクションレンジのスイッチを切り、無糖ヨーグルト大さじ3杯程度入れます。
あとは瓶を湯煎から出して拭いて常温で放置・・・なのですが、この日のわが家、少々寒い。なので電気ポットに密着させました。
夕方。
さて、グラーシュ作り。
パプリカ、じゃがいも、ニンニク、玉ねぎを刻み、
それらを牛肉の薄切り、ホールトマト缶詰と塩コショウで一緒に炒め、途中、赤ワインで香りづけ。
そこに水を加えて煮て、アクを取ったらパプリカパウダーを。
煮込みます。
煮込み始めてから15分ほど。さて、クヌーデルの準備も。
本当にクヌーデルを作りたいという気持ちで・・・
胸がいっぱいなら・・・!
どこであれ
いもを蒸すことができる・・・!
たとえそれが・・・
肉煮込み・・・ パプリカパウダー色づける・・・
調理中のグラーシュの上でもっ・・・・・・!
・・・というわけで(どういうわけだ)、じゃがいもを蒸します。
うちのシチューパンは「重ね調理」が出来るので、煮込んでいるその上でじゃがいもを蒸します。
蒸し器にクッキングシートを敷いて、適当な大きさに切ったじゃがいもを乗せて。
そして蓋をして、煮込み続けます。
数分後。
蒸したじゃがいもを小麦粉と潰しながら混ぜて。
団子にして。
これをグラーシュと一緒に軽く煮ます。
まあこんなものかな?という感じで煮込んだらOK。
目玉焼きを焼いて。
目玉を潰して焼けば、より作品らしさが増します。
で、シチューを皿に盛り、サワークリームをかけて。
ちなみにサワークリームは仕込み始めてから約10時間。コクの強い無糖ヨーグルトという感じになっておりました。
目玉焼きを乗せれば。
完成です。
実食。
ああ、なるほどなるほど。
煮込んだ肉や野菜の旨みが濃厚なのですが、その割にはすっきりした味わい。そこにサワークリームが加わることで味が丸くなっています。
あとクヌーデル。ねっとりもっちりした食感が、このシチューとよく合っています。
作品では推定年齢4〜5歳の娘・アーニャがこの料理を絶賛していますが、それも納得できる味です。
しかし私、グラーシュを食べたことがないので、果たしてこれが本当に正解なのかどうか、全くわかりません。
グラーシュを食べさせてくれる料理店に行ってみないとなぁ・・・
ログインしてコメントを確認・投稿する