国忠を出陣させたくない花花は、陛下に直談判にやって来ました。
「陛下と楊貴妃様で、作戦会議ですか
」
「花花❣
ちょうどいい所に来てくれたわ。陛下が私に、地名や暗号を覚えろって言うのよぉー(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)」
「それって、軍人の仕事ですよねぇ。」
「ハハハッ花花
よう来たよう来た。
ゆっくりして行け。今日は一人か
上の二人の姉はどうしてる
」
「はい。二人の姉は、都の女形芸人に、熱を上げていますので💕うふふ
」
「そうかそうか。今日は扶桑の遺唐使が、肖像画を描く日だ。
花花も描いてもらうと良い。
天子の美しい姉妹に、扶桑の天皇(玄宗皇帝の弟)も驚くであろう。ハハハハハッ。」
「陛下、扶桑の弟君は、おちょぼ口がお好きと聞いております。
私の分厚い唇を見たら、きっと…KISSのし過ぎだと、目を丸くしますわ。」
「ハハハハハハ(^◇^)ふふふふふふぅ(´ཀ`」 ∠)」
玄宗皇帝と楊貴妃は、花花の冗談を、声を上げて笑いました。
「口を尖らせて、すぼめていれば良い。
さすれば、挑発していると、勘違いした遺唐使が、今世紀最高の美女として
花花を描いてくれようぞ。ハハハハァ〜
」
「陛下、今日は、大事な用があって参りましたの。」
「ほう〜
何かなぁ
」
楊貴妃は感づいて、
「もうすぐ遺唐使が来るから、私は着替えてくるわ。」
楊貴妃は、さっと席を立つと、部屋から出て行きました。
「花花、近う寄れ。さあさあ、こっちゃ来い
」
玄宗皇帝は嬉しそうに手を伸ばして、花花を側へ呼びました。
「耳元で話せ。
朕が、何とかしてやる。花花のたっての頼みだ。」
花花は、玄宗皇帝の
首と耳の後ろに、スルッと手を回して、玄宗皇帝の性感帯に触れました。
ぽわん
トロ〜ン
となった玄宗皇帝の耳に、息を吹きかけながら、花花が
頼みを言い出すと、玄宗皇帝は、渋い顔付になりました。
「あの男はまだ若すぎる
首相になるには、皆んなが納得する功績が必要なのだ
今度の出征は、功績を上げる絶好の機会となる。
勝利すれば、国防の危機を救うことができ、首相就任への基礎も築くことができるのだ。」
花花は、がっかりした顔になり
「分かりました。
楊国忠に、陛下のお言葉を伝えます。」
「なあ、花花よ、紅蘭は結婚したが、花花はずっと、独り身のままでいるつもりか
」
返事をしない花花の、悲しげな表情を見た玄宗皇帝は、
花花を、正式な側室として迎え入れようと、この時
決心するのでした。
肖像画を描かれる仕事が終わると、楊貴妃は花花を、後宮へ呼びました。
庭園を眺められる広いベランダで、アフタヌーンティーを、花花と楽しみながら楊貴妃は、
思い詰めた花花の、女盛りの麗しい顔を見つめています。
「楊貴妃様❣実は……
私は……どうしようもないほど、国ちんを愛してしまっているのです❣」
美貌の花花は、大きな目に涙を溜めて、皆んながとっくに気がついている、国忠と花花の関係を打ち明けてきました。
「ああそう。それで、お兄ちゃんとは、いつからなの
(๑•ૅㅁ•๑)」
「陛下が、帝都長安に、楊府邸宅を建てて下さった時に越して来て、同じ門の中の敷地内
に住むようになってから、ちょくちょく顔を合わせている内に……」
「だから、未亡人のままだったのね……
そのお色気ムンムンの未亡人の女盛りが、近くでウロウロしてちゃあ、あの女好きなお兄ちゃんが、ほっとくわけないもんねえ。(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)」
花花は、美味しそうにスイーツを食べながら、頬をピンク色に染めています。
「花花は、百恵さんや、小桃、小杏には、嫉妬しないの
三人とも、次々と妊娠して、お兄ちゃんの子供を産んでいるというのに…」
「嫉妬しないと言えば嘘になりますが、私は、日陰の花でいいのです。
子供は産みたくありません。だって、いつも女でいたいから、母親には、なりたくないのです。」
「お兄ちゃんが出陣して、もし、死んだら、花花はどうするの
」
花花は、潤んだ瞳から、大粒の涙を溢しました。
楊貴妃は、庭園に咲き誇っている薔薇を見つめて、小さく溜め息を
つきました。
「花花、今日は、お兄ちゃんはぁ…
李林甫に挨拶に行ってから、最後の夜は、百恵さんを抱くと思うけど……
それとも、お兄ちゃんは、花花に、デートの約束をしてくれてるの
」
「いいえ。」
花花は、メラメラ
と、百恵への嫉妬の炎が燃え上がると
目の前で、泣き崩れました。
「花花、庭園を眺められる
露天風呂に一緒に入りましょうよ
今日は泊まってって。
私も、襲撃事件以来、本命の飛鳥や、愛人たちに会えなくなって、寂しいの……」
楊貴妃は、更衣室で、女官たちに、花花のピンク色のドレスを脱がさせると
花花の裸体を、漁り火が燃え立つような目で
まじろぎもせずに見つめました。
自分より豊満な、プリップリンな白い胸
くびれたウエストに
ポッチャポチャの大きなお尻
太っとい太ももに、キュッと締まった足首
まさに、目の前の花花は、完熟した
女盛りの大人の裸体でした。
楊貴妃は、女官たちに、
「もう、退ってよい。花花と、二人きりにしてちょうだい。」
「かしこまりました。では、花花様と、ごゆっくり。」
残った銀菊と小柳が、楊貴妃の簪を抜いて、御髪がえをしてから、
ドレスを脱がせると、
温泉室まで付き添って、楊貴妃が露天風呂に入るのを見届けてから、深くお辞儀し、
足早に更衣室から出て行きました。
花花が先に浸かっていた温泉に
楊貴妃も浸かると、銀菊と小柳は、更衣室にそっと二人分のミント水と、ネグリジェを置いて、更衣室から姿を消しました。
「ここの天井画も素晴らしいですね。
陛下は、音楽の才能もおありになりますが、芸術の才能も神様級ですね❣
才能も権力も、おありになる陛下には、誰も逆らえませんね……」
「花花は、お兄ちゃん以外に恋人はいないの
」
「はい。国ちんしか見えません。」
楊貴妃は、花花の言葉に
イラッとしました。
「私には嘘をつかないで
綺麗事は無しよ
何でも正直に話して
女盛りの花花が、不倫相手のお兄ちゃんと、たまにだけだなんて
その熟した女体が、我慢できるわけないわ
」
「楊貴妃様。
私は、最愛の夫を亡くした身です。
なので、まだ、時々、夫のことを思い出しては、枕を濡らしているのです。
だから、夫への愛を貫くためにも、誰とも再婚する気はありませんが……
国ちんには、
母性本能をくすぐるられるのです。
国ちんをずっと、守ってあげたいって、思うのです。」
楊貴妃は、花花の、赤裸々な女心に、衝撃を受けていました。
楊貴妃が、黙っていると
「楊貴妃様は、安飛鳥大将軍と会える日は、ごく僅かです。
独占欲が強い、老人の陛下に縛られて、身悶えのお辛さと、察します。」
楊貴妃の突っ張った心に、花花の図星の言葉が
突き刺さりました。
二人は見つめ合い
輝く濡れた肩から胸を、手で触り合うと、愛撫し合いました。
つづく
⛩絶世の美女と言わせ続ける妖魔伝説
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