総選挙が終わりました。
ふたを開けてみたら、自民党はやや議席を減らしたものの、
自民党は単独で絶対安定多数を確保するに至りました。
一方、野党は立憲民主党が公示前より議席を減らし、
日本維新の会が議席を4倍以上に増やしました。
自民党と立憲民主党の減分を維新が吸収したような感じですね。
現在の小選挙区制は、二大政党制を念頭に置いた選挙制度だと思っています。
したがって、野党側が立憲民主党が中心となって、
共産党まで含めた統一候補を立てた事は、間違いないような気がしています。
共産党と選挙協力を組まない限り、共産党は候補者を立てますから、
野党の票が割れる訳です。
しかし、共産党に対する国民の嫌悪感は依然として強かったのかも知れません。
共産党との選挙協力を進めて来た、
立憲民主党の枝野代表など執行部への風当たりは強いようです。
でも、統一候補だったからこそ当選した人、比例で復活した人もいると思います。
今後、どうするのか難しい問題のような気がします。
最近は余り使わないかも知れませんが、保守と革新と言う言葉がありました。
昔は、若者は革新、年配者は保守との感じがしていましたが、
どうも最近は逆になったような感じがしています。
共産党系の団体が街頭で呼び掛けをするのをたまに見ますが、
ほとんどの人が僕よりも年が上の感じがします。
若い人が、現状への満足感が高いのか、変化を恐れるのか分かりませんが。
維新の躍進には驚きました。
大阪の小選挙区は、維新か公明だけになってしまいました。
維新は大阪で生まれた政党です。
よく関西と関東は文化が違うと言われます。
関西は本音の文化、関東は建前の文化と言う感じなのでしょうか?
関東に住んでいる僕には、どうも維新に対しては、馴染めません。
コロナで大阪が酷い状況になりましたが、
それは維新が進めた医療機関の整理が影響したとも言われていますし、
コロナ禍の中で、不要不急の大阪都構想の住民投票を行った感覚も
理解できません。
維新が、憲法改正には前向きである事も気になっています。
与党に維新を加えると334議席になって、3分の2の310議席を上回ります。
自民党としては、維新への働き掛けを強めるような気がします。
選挙結果に関して、事前に報じられたマスコミの予測との差が話題になっています。
それだけ難しい選挙だったとの言い方もあるかも知れませんが、
これまでの取材や分析が通じなかったようにも感じました。
マスコミも再検討が必要なのかも知れません。
次は来年の参議院議員選挙です。
選挙区では、当選1を争う選挙区が多いですから、
これに対して野党側がどのように対応するのか、注目していたいと思います。
ともかく、圧倒的な不人気だった総理大臣の首をすげ替えて臨んだ
自民党の勝利だったと思います。
これから日本はどうなるのでしょうね?
【今日の一句】
不自由ね 霞だけでは 生きられぬ
境遇はほとんど仙人なのですが。
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