岸田政権が発足して、これを受けた報道各社の世論調査が出ましたが、
内閣支持率が思いの外低く出ています。
政権発足後は、いわゆる「ご祝儀相場」で支持率は上がるのが普通です。
昨年の菅内閣の発足後、読売新聞の調査の支持率は74%でした。
岸田内閣の今回の同紙の支持率は55%ですから、約20%も低い事になります。
報道されている各マスコミの調査結果は下記の通りです。
共同通信社が支持率55.7%、不支持率23.7%
朝日新聞が支持率45%、不支持率20%
毎日新聞が支持率49%、不支持率40%
読売新聞が支持率56%、不支持率27%
日経新聞が支持率59%、不支持率25%
自民党内では、「こんなはずでは」のささやきも漏れ始めたとの報道もありました。
菅内閣は、今年の東京オリンピック・パラリンピックによって政権の浮揚を図り、
総選挙を行おうとして、強引に開催しました。
しかし、オリンピックは菅内閣の人気にはつながらず、
結果的に菅前総理が退任せざるを得なくなりました。
また、自民党総裁選が岸田、河野、高市、野田氏の4人で争われることになった時、
自民党内ではマスコミ報道を自民党一色とすることで党の支持が上がり、
その後に衆院選を行えば圧勝できるという青写真があったとの報道もありました。
どうも、自民党は世論の趨勢を把握出来ていないのではないかと思います。
岸田内閣の発足後に多くのマスコミで指摘したのが、
安倍氏元総理と並んでトリプルAと言われた麻生前財務大臣が自民党副総裁に、
甘利元経済産業大臣が自民党幹事長に就任して、
更に安倍元総理が強力にバックアップした高市早苗氏が政調会長に就任するなど、
安倍元総理の影が色濃く出た事でした。
ハッキリと言って、自民党内ではどうか分かりませんが、
安倍元総理が嫌いな国民は多数いると思っています。
高市政調会長が唱えた、
女系天皇反対、敵基地攻撃能力の整備、夫婦別姓反対など、前時代的な政策と、
決戦投票で高市氏サイドの応援を得るためすり寄った岸田総理の姿などを、
国民が見ていた事が支持率の低さに現れているような感じがします。
岸田総裁が幹事長に据えた甘利明氏は、
あっせん利得の嫌疑を受けて、説明責任を果たしていないと批判されています。
更に、内閣の閣僚にも色々な問題のある人がいるようで、
日刊ゲンダイデジタルが、
岸田内閣には「政治とカネ」疑惑大臣が9人も!
今後も不祥事続出の予感【リスト付き】と報じていますし、
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295712
昨日決定された、内閣の副大臣・政務官の人事についても、
岸田政権の正体見たり!副大臣まで「スネ傷」だらけ…
失言、おんぶ、圧力でやらかした“魔の3回生”もと報じています。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/295662
それぞれ読んでみますと、そう言えばそんな事があったけど、
その人が内閣に入っているのかと驚いてしまいます。
こうした批判は、内閣支持率の更なる低下に繋がりそうな気がします。
内閣支持率が低い事を受けて野党が元気になったとの報道もあります。
今月末の総選挙、どのような結果になるでしょうね?
【今日の一句】
浸かってる 蛸は間もなく 赤くなり
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