疑ってかかれ

映画を無断で10分間程度に編集し、結末までの筋立てをウェブ上で明かす「ファスト映画」の被害が深刻化している。複数の動画が計8000万回再生されたアカウントもあり、投稿者は多額の広告収益を得ていたとみられ…。

ファスト映画って何のこと？って思ってて、これは申し訳ない。不勉強でした。結構Youtubeで見てて、へ〜こんな映画あったんだ、面白そうじゃん、今まで見逃してたけど今度レンタルしてみてみよう。いやあ、世の中には奇特な方がいるんだなあ、なんてすっかり能天気にしてました。確かに映画を作っている人たちからしてみれば、悪質なネタばらしだもんね。怒るのもわけはない。

でも、僕の場合は途中まで見て結末は見てなかったけどね。だって結末を知っちゃったらつまんないじゃん、と普通に思ってたんだけど、テレビのニュースで若い子のインタビューとか聞くと、「だって映画って２時間とか長いじゃないですか。ファスト映画で十分かな」って。う〜む。その感覚がわからない。そもそも君には映画を見る資格はないよなんて思ってしまう。

うちのカミさんが録画しておいたドラマを見るのに、CMを早送りしてるのは普通の感覚とは思うけど（ともかくCM多すぎ、長すぎ。本編のドラマより長いんじゃない？）、ドラマ自体を倍速の早送りで見てるその感覚がわからない。これも「スマホ脳」の感覚なんだろうけど、たった２時間の映画や45分程度のドラマもじっくり見れない連中に、人間の思考とか感情とかを推察や理解ができるものなのか、非常に疑問に思ってしまう。

東京都の小池知事が疲労のために入院したという。うちのカミさんなどは「コロナの陣頭指揮で疲労がたまっちゃったのね」と同情的だが、僕は絶対にこのおばさん、仮病だと思うぞ。一週間後に迫った東京都議会選挙で、かつての自分のお仲間だった都民ファーストの連中は見殺しにし、東京五輪もつかず離れずの距離から美味しいところだけつまみ食いして、秋の衆議院選挙に向けて、またその後どう動けば自分にとって一番得になるかを、病室で静養しながらじっくり策を練っているに違いないと思っている。

しかし、僕でも考えつきそうなこんな憶測をマスコミが一切触れないのはなんだかな。下手に口を滑らせたら「病人に何を言う！」って大炎上しちゃうんだろう。安倍前首相が辞めた時は病人相手に思いっきりヘイトしてたくせに。

会社でもさ、研修をタダで受けさせてくれるからって会社に恩を感じちゃってるお姉さまがいて、いや、それはあなたが資格を取ると会社に行政から加算が入るからだし、それで幹部候補生とか言われて結局は会社に縛り付けられていくだけだし、そもそも代休もなしに貴重な休日をつぶされているのよ。お人好しにもほどがあるよと内心は思うけど、言わないけどね。

今週の映画は「シンクロニック」（監督：アーロン・ムーアヘッド＆ジャスティン・ベンソン/出演：アンソニー・マッキー、ジェイミー・ドーナン）を観ました。ニューオーリンズの救急隊員で長年の親友でもあるスティーブとデニスは、連続して発生している奇妙な事故の現場に到着する。そこにはシンクロニックと呼ばれる謎のドラッグが残されていた。そしてある日、デニスの娘がシンクロニックを使用し、行方不明になってしまう…。

なかなかストーリーも面白いし、画像も凝っているのだが、全体的に中途半端な感じ。要するに製作費が足りなかったのね、と残念な感じが漂ってしまう映画。