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2021年04月21日19:47

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頑張れ、私

60年近く生きてきて、人を傷つけることは平気でも、最近その葛藤で懺悔、昔受けた古傷が膿み爛れ、思い出し怒りで眠れない夜、枕を濡らす日が続くのです。ここはぐっ〜と我慢で、怒りの感情を恨み憎しみに変えないようにもがいている。(汗)

今日は30年前に読んだ、倉本由布(作家)さんのエッセーを読んで、ふて寝します。(涙)

『頑張れ私。胸の内で必死に呟きながら、毎日を過ごす。過渡期なのかな?また少し、大人に変わるための過渡期。二十歳前後くらいからだろうか?それは、二、三年ごとにやってくる。悲しい思いを、恥ずかしい思いを、辛い思いをした体験。二十年分が一気に思い出され、自己弁護や自己嫌悪と一緒になって胸の中に渦を巻く。私はたまらず顔を覆う。
きっかけは、いつも、たったひとつの傷なのだ。友人との喧嘩、失恋、他人から誤解を受けたこと。他の時期なら、ちょっと泣いて終わることかもしれないのに、この時期には、過渡期には、どういうわけか、その傷は膿み爛れて胸底に広がり、「おまえは世界一の最低人間だよ」と囁いてくる。
けれど、「頑張れ私。頑張れ私」一生懸命、私を励ます。負けちゃだめだ。辛い気持ちに負けちゃだめだ。ここで克服できなかったら、同じ苦しみに、きっとまた、つまずく。だから今、頑張るのよ。頑張って乗り越えるの。
辛いけど、たまらなく、辛いけど。こんな傷、記憶の箱に放り込んで鍵をかけて、なかったことにしてしまいたいけれど。でも真正面から見つめなさい。自分の幼さを、未熟さを、若さを、欠点を、素直に見つめなさい。そして認めなさい。おまえは、まだまだです。こんなことにもつまづくくらいの、まだまだ小さい人間。
自分の小ささを認めることが出来たとき、私は、やっと少しばかりの安息を手に入れる。弱ってしまっている心を少しずつ治しながら、元の穏やかな毎日へと戻ってゆく。新しい心で。以前より、少し強くなった心で。これからも、幾度となく過渡期は訪れ、私は、一生、大人への階段を登り続けるでしょう。
三十を過ぎても、四十、五十、六十を過ぎても、これで良しとはせず、いつも前進を望む私でいたい。だから「頑張れ私。頑張れ!」』
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