SRX250F ブレーキ改善検討2
普通に走っている分には問題ないのですが、
フロントブレーキを強化して、
ブレーキがイメージ通りに効く様になったZ200の後に
SRX250Fに乗るとチョット物足りない。怖い訳です。
これが前回の日記で、その続編です。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977626372&owner_id=436214
まずは、フロントブレーキキャリパーについて、
オリジナルのSRX250F(51Y)のピストンはφ38mmでした。
これに対して､SRX250(3WP)のピストンはφ43mmであって、
いずれも取り付けピッチが83�个僚四Ю修任后�
続いて、
51Yのマスターシリンダには1/2（≒12.7mm）との印字があります。
こちらは今回変更しません。
ここで、
キャリパー側のピストン径だけを広げると云うことは、
パスカルの原理から、
ピストンに掛かる力F[kN]、ピストン面積(直径ではない)S[mm^2]
とおけば、
F1/S1＝F2/S2 と表せるので、
キャリパーのピストン面積が増えた分、
キャリパー側のピストンの力も強くなる。
一方、
マスターシリンダ側から見れば
マスターシリンダ側のピストンのストローク量が増え、
レバーの引きを沢山の動かさなければならない反面、少ない握力で済む。
これが、コントロールのしやすさと出るか？
ペタペタして気持ち悪い。と出るか？
経験の浅い私の場合、やってみないと判りません。
ですから、やってみます。
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まずは、
キャリパーのオーバーホールの続きから。
オイルシールとダストシールの嵌まる溝は
錆落とし材とアルミポリッシュ材を付けた歯ブラシで清掃し、
綿棒で拭い、パーツクリーナで脱脂。
キャリパピストンはボンスターで錆を落として、
アルミポリッシュ材で磨き上げておきました。
キャリパーのオイルラインはパーツクリーナや、
赤ちゃん用の細い綿棒を駆使して全て清掃します。
で、サービスマニュアルには、
キャリパーのオイル通路のOリングガスケットは新品を使用すること。
とあるのです。
このOリングガスケット
(外径φ14.3�估盞側�9.3mm厚み2.3mmの平形)なんですけれど。
パーツリストを眺めても、載っていません。
それはイジワルなんじゃないでしょうか？ヤマハさん？
不幸中の幸いで、殆ど劣化していなかったので
今回だけは使いまわします。
続いて、キャリパーのオイルシール
31A-W0047-00になります。
付属のピンクのラバーグリースは強い眼刺激なので
注意せよと警告書が同封されていました。
何だか怖いので、メガネ(老眼鏡)を掛けて、
使い捨て手袋をしたままで
オイルシールに薄く塗りつけ
キャリパーの溝へはブレーキフルードを綿棒で薄く塗ってから嵌め込みました。
キャリパーピストンへも予めブレーキフルードを薄く塗って
キャリパーへ押し込み組付けました。
両親指で水平を保ちつつ、ゆっくり押し込むと無理のない感じで納まりました。
ところで、
ブレーキバッドメーカのsbs社によると、
3WPのキャリパーに適合するパッドは
555HF(777-0555000)だと思うのですが、
キャリパーに仮組すると、パッドの最下部がＲ状に円弧になっているため、
ピストンが露出してしまいます。
これは如何なものでしょうか。気分が宜しくありませんね。
ピストンの縁にディスクパッドグリスを薄く塗って
ブレーキパッドは面取りをしてから貼り付ける様に組付けました。
さて、
キャリパーを連結するボルトの
締め付けトルクは 3.0〜4.0kg･m もあります。
これは、しっかり固定できる方法を用意せねばなりません。
そこで、一旦、51Yのキャリパを外し、
3WPのキャリパを裏表をひっくり返して、
連結ボルトが外側を向く向きでフォークへ取り付けます。
これで、万力で固定したのと同じ状態となります。
そうして、14�个離椒奪�スを付けたトルクレンチで
3.5kg･mで締め付けました。
それから、もう一度51Yのキャリパーに戻して
ブレーキフルードを抜き取る作業に入ります。
まず、ホイル周り、マスターシリンダ周りを新聞紙や雑巾で養生します。
それは、ブレーキフルードは塗装面を激しく浸食してしまうからです。
タンクやメーターに掛かったら、それは悲惨なことになります。
一部のオーヂオマニアはスピーカのエッジ軟化剤として使う様ですねぇ。
マスターシリンダのリザーブタンクのフタを外し、
ダイヤフラムを外します。
微妙に変形している。。。
ダイヤフラムの上面には水滴らしきものが付着していたので
ティッシュで吸い取っておきました。
ブリーダーバルブに8mmのネガネレンチを
緩める方向に回せる位置で通しておいて、
ブリーダーバルブに燃料用のシリコンチューブを被せます。
そのシリコンチューブを60mlの注射器に付けます。
ブリーダーバルブを反時計回しに回して緩めて、
注射器でブレーキフルード抜き取ります。
吸ったブレーキフルードは水を張った容器に排出します。
ブレーキフルードの抜き取りができたところで、
ユニオンボルトを緩めて抜いたら
すかさずバンジョーボルトの穴をティッシュを通して覆い、
周辺部位にブレーキフルードが垂れないように気を付けます。
そうしたら、ブレーキキャリパを
51Y用から3WP用に入れ替えます。
バンジョーボルトの両端に挿入してユニオンボルトで共締めする
銅ガスケット（61079953）2個は新品を使います。
そうそう、ブリーダーバルブキャップは
ホンダ製の43353ｰ461-771 213円です。
オイルラインのユニオンボルトの締め付けトルクは2.3〜2.8kg･m
なので、2.5kg･mで締め付けました。
お次に、
リザーブタンクにブレーキフルードを満たして、
いよいよエア抜き！
ブリーダーバルブを締めて。
ブレーキレバーをゆっくり握ってゆっくり解放を繰り返し、
握った状態でテンションを感じるようになったら、
握った状態を維持したまま、
ブリーダーバルブを緩める。
するとブレーキレバーのテンションが抜けるがそのまま握り続け、
注射器でブレーキフルードを吸い出す。
ここで、ブリーダーバルブを緩めた時に、
ネガネレンチの自重で時計回り方向に回わり締まってしまう。
これが非常にうっとおしいので、
輪ゴムを使って緩める方向にテンションが掛かる様にして
勝手に締める方向に回らない様にしました。これは便利。
こうしてエア抜きも完了。
さぁて、
ブレーキのタッチや効きがどのように変わるのか？
楽しみです。
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