映画『クローバーフィールド』を観た感想

自分が所有するビデオの感想って、なんだかちょっと変だけど、購入して最初に観た感想である。

やっぱり63年生きてきた中で観た最高に面白い作品だと思う。

製作費2500万ドルという低予算で作られたとよく話に出る作品だけど、考えてみたら2500万ドルって日本円にして27億円程度で、どこが低予算なんだろうと思う。

避難するシーンに登場するエキストラだろうか、それだけで千人ぐらい出て来るし、破壊されるニューヨークの街並みも本物っぽい。

一番感心したのは音だ。

撮影はハンディカムっぽい効果を出しているけど音の遠近感が完璧で、それが素晴らしい臨場感を出していると思う。
遠くで怪物を爆撃する音と近くで悲鳴をあげる声との位置関係の違いが絶妙だ。

あと物語の設定が世界が終わるかも知れない大惨事の中でそれぞれの人間の個人的な事情を描くことでのリアリティが凄い。

自分は東日本大震災の際に、この惨事をなんとか乗り越えようという緊張と共にその興奮状態がなんだか楽しかった記憶がある。

それと同じような感覚をこの映画では味わうことが出来る。

本当に最高の作品だと思う。