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2020年10月19日02:28

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千葉詩亭・第65回

はい。
10月18日、千葉・「トレジャー・リバー・ブック・カフェ」で、大島健夫さん・山口勲さん共催の「千葉詩亭」第65回が、前回から8ヶ月ぶりに、開催されました。
フードは「台湾に行きたい!ルーロー飯」。いや、これがマジで美味かった。寶川さん、ごちそうさまです!
オープニングは、ぐっさんの朗読。ぐっさんの朗読はいつも底知れぬモノを感じる。それでいて「て、わたし」という海外の詩人と日本の詩人を対バンのように紹介する良質なZINEの編集発行人で(も)ある。なんか世界と自分の齟齬を感じてる人なんだろうなぁ。

今回はゲストなし。ズバッとオープンマイクに突入。

OOMさん。65回の内、60回は来てるという「千葉詩亭」の長老。今回は「書類管理職」というネタ。なんでもかんでも書類で部下に提出させないと気が済まない、パワハラ気質の課長の独白を、黒い笑いを絡めたテキストにしてリーディング。流石!

死紺亭柳竹。「Happy my Birthday」と「死紺亭のロンリーガール」を。11月23日の過渡期ナイトの告知もしっかり。電脳ヴードゥーとウイグル人ラッパーJazaの問題を考える「意識高い系」のイベントとPRしたら、村田かっちゃんが「死紺亭はずっと”意識高い系”だよ!」だってさ。

里枝さん。七月堂から「原島里枝」名義で出版された「耳に緩む水」から、表題作と「かおり」の二編。しっとりとした朗読。これは是非詩集で味わいたいと購入しました。装丁がかなり凝ってて、素敵。これで1500円はお買い得だと思う。「耳に緩む水」というセンス、ちょっとジョアン・ジルベルトみたいと思った。

あられ工場さん。このひとの、隠れファンだ、死紺亭は。癒し系の朗読に引き込んでおいて、感情を爆発させる、その手管。二編読んだうちの一編は”あられ工場”の描写。この謎の拘りがエモい。

村田活彦さん。a.k.aMC長老。ラングストン・ヒューズの音源を朝聴いてて、感じたポエトリーリーディングという形式への感慨を、最初に、述べる。渋い。ちなみに、死紺亭は、朝、ECDを聴いていた。RAPとポエトリーとの要素を兼ね揃えたSPOKEN WORDSなパフォーマンス。「おれに言われたかないか、そんなこと!」というリフレインがかっこいい。

五代圭さん。スパッと終わった一編めが印象深い。小学生のころ、水以外に液体があると教えられたときの驚き。そして周りの同級生がそのことに驚かなかったことへの驚き。世界はセンス・オブ・ワンダーに満ち満ちている!二編めの長めの詩も、独特の語りで、静かに聴かせた。

遠藤ヒツジさん。詩集「しなる川岸に沿って」から聖書の使徒言行録に材を取った「ユテコ」の朗読。MCが深かった。自殺とは「みずからを殺す」ではなく、「おのずから殺す」ことだ、と。朗読の終わりに、「己を殺してまで、仕事する必要はありません!」とシャウトアウト。テキストからはみ出す呟きや叫び、それがポエトリーリーディングの醍醐味だ。

ブレイクタイムには、いきなり電気が消えて、火のついたろうそくを立てたマロンケーキが登場する一幕。ケーキを載せてある板にはチョコレートで「Happy Birthday 死紺亭柳竹」と書いてある!前日誕生日だったぼくへの粋なサプライズだ。千葉では奈良時代から行われてるらしい(大島くん談)。主催者の二人、TRBCの寶川さん、山田さん、ハッピーバースディを歌ってくれた詩人の皆様、ありがとうございました!
これだから、ポエトリーのシーンは捨てたもんじゃない。

「千葉詩亭」次回は12月開催の予定。11周年だとか。やるねー。
こうして、静かな詩の響きあう夜は幕を閉じましたとさ。

以上、過渡期ナイトPD事業部・死紺亭柳竹でした!
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