ボクのＺ２００ 強化週間 その４ ブレンボマスターシリンダー編
Z200オリジナルのフロントブレーキが
ワイヤー引きの「メカニカルブレーキ」でしたから、
キャリパーを油圧化した以上、マスターシリンダーが必要になります。
正直、信頼性に欠ける怪しげな中国製でもない限り、
如何なるマスターシリンダーを選択しても、
現状よりは確実に制動力が飛躍的に改善されると思われます。
何しろ、ディスクローターの口径を
大きくしたのですから効かない訳がありません。
本質的な改善を行った以上、あとは余興、ご愛嬌にすぎません。
では、存分に楽しんでみたいと思います。
私は生憎ブレーキマスターシリンダーについて
アレコレ試した経験はありません。
ただ、今まで使ってきた中で、最も気持ちよく操作できるのが、
brembo社RCSラジアルブレーキマスターシリンダーと思われます。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1968757684&owner_id=436214
https://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=436214&id=1924018319
製品には、ピストン径がφ15、φ17、とφ19の仕様があって、
ブレーキキャリパーの容量、即ち、対向4POTキャリパーなら、
ダブルディスク用がφ19、シングルディスク用がφ15なのだそうです。
油圧ブレーキのマスターシリンダーのピストンが、
キャリパーのピストンを押し出す力はパスカルの原理に従います。
また、マスターシリンダーのピストンを押す力はレバー比に依存します。
この辺りを熟考して、自分に合ったモデルを選びます。
今回は最も容量の少ないφ15を選択しました。
brembo社の製品を購入する上で最も頭を悩ませるのが
模倣品が広く流通していることです。
性能までそっくり模倣してくれるなら大歓迎ですが、
実際はそうは問屋は降ろさず、
しかしながら外見では知る者でないと見破れないそうです。
ファッションブランドのオールドグッチのバッグも
模倣品が多く流通し、
プロの鑑定士でないと判らないレベルに到達しているそうです。
まぁ、自分で触れて、その真贋が判らぬようであれば、
そのモノに対等するレベルに達していない訳で、
承知の上で、お安い偽物で自己満足するもよし、
頑張って高価な真物を手許に置いて学んでいくもよし。
お人それぞれだ。と思います。
そこに、貯蓄的な目的であったり、
自分の内向ではなく、外向的な目的で購入してお人に迷惑を掛けたり、
自分のことを棚に上げて他人のせいに責任転嫁するのは、
これは見苦しいので勘弁願いたいし、
私もこうならぬよう注意したいと常々思います。
骨董の世界では
自分の目利きで選んだモノを返品する行為を
ションベンと云って極めて卑しい行いとされています。
自分の感性でモノを選べないようでは、
それはとても貧しい生活ではないでしょうか。
閑話休題。
ブレーキシステムが偽物で、
所望の性能が得られないとするならば、それは交通事故、命に直結します。
AMAZONなどの通販でも既に偽物だらけと聞きます。
となると、余程信頼のおけるルートから購入するしかありません。
ブレーキマスターシリンダーと組み合わせるリザーバータンクは、
リーズナブルな樹脂製から金属塊を切削したモノまでピンキリです。
機能としては同じなので、完全に「見た目」の問題であろうと思われます。
私には既に決めている製品があります。
事の発端は、Z750ツインのマスターシリンダーを交換する際、
アルマイトでキラキラと安っぽいオモチャのような製品が殆どで、
極力元の雰囲気を崩さない製品を探していました。
ミスミエンジニアリングは、
私の「大っ嫌い」な「ハーレー」の、
ドレスアップパーツを手掛けるメーカーではありますが、
決して「見てくれ」だけではなく、
その品質への並々ならぬ意気込みが感じられます。
ここに、
ブレンボRCS(φ15）mmハンドルバー用のリザーバータンクがあります。
その中の「ラウンドタイプ」で、
特に、旧型の「点検窓ナシ」の仕様は、
Z750の雰囲気を崩すことなく非常に秀逸な製品だと思っています。
今まで、３回採用して、１回だけガスケットの初期不良がありましたが、
20年の長きに渡ってトラブルなしで、コレに決まりです。
タンクキャップはブラックアルマイトのtypeA(BLACK)が私の定番です。
http://www.misumi-eg.com/page/top.html
RCSブレーキマスターキット シングル（φ15）ミリバー用 \72,000（税抜）
うううう。高い。。。
でも、こう云う製品を投入しても、負けないくらい
Z200の造り込みはしっかりしているのです。
之は趣味の対象として極めて重要なことです。
今どきの、随所にコストダウンの跡が散見される
プラスチックだらけの車両では、
ミスミの質実剛健なパーツに見劣りし、コレだけ浮いてしまい、
一点豪華主義よろしく、さぞ滑稽に映ることでしょう。
ブレーキホースとフィッティングは、
何故か赤色や青色の猿回しのような配色のパーツが多勢です。
みっともないったらありゃしない。
バイク屋の親父さんは、その辺りを心得ていてステンレス製です。
キャリパー側はバンジョーを用いず、
ストレートフィッティングであるのも良かったです。
次はハンドル。
純正のハンドルパイプは、ややアップハンドルで、
バーエンドに詰め物があって、非貫通グリップしか選べません。
それで、
ハリケーン ヨーロピアン２型 ハンドル HB0071B-01 ￥3,790
POSH アルミバーエンドキャップ No031071-06 BLACK ￥1,390
を選びました。
ヨーロピアン２型は、ごく自然なライディングポジションで秀逸です。
ただ、ハンドル中央のブランドのシールはみっともないので、
直ちにヒートガンで剥離しました。
これ見よがしな、改造しました。と云わんばかりの改造は、
ガキでもあるまいし、恥ずかしいの上に御が付く、
お恥ずかしい限りの、醜怪以外の何物でもなく、
厳に慎みたい。と思っております。
アルミのシルバーマイトの色が嫌で黒色にしましたが、
やっぱり、見た目は鉄製のメッキが良いですね。
ハンドルグリップは、
Galindo社の、SUPERBIKE GRIP を長らく愛用しています。
私は指が長いので、細いグリップでは疲れて具合が悪いのです。
このグリップは太目で振動も吸収してくれ都合がよかったのですが、
生憎廃番となってしまった様です。
今回は、バイク屋の親父さんの好みで
エストレヤの純正グリップが付いていました。
暫く使ってみようと思います。
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第一印象
当たり前ですが、ブレーキの効きは格段の改善。
全く文句がありません。
素晴らしいの一言に尽きます。
ブレーキレバーを引くと一瞬カチカチで硬く感じました。
ウ〜ム、鬼のようなエア抜き。。。
乗ってみると、パッドがディスクに当たってからの
コントロールのし易さが格別です。
それと、やっぱり適度なプニュプニュ感。
RCSブレーキマスターの肌触りです。これが病みつきになります。
ただ、オートバイはバランスの妙。
フロントブレーキを強化すると、必ず走りに影響します。
お決まり通り、フロントフォークが柔らかすぎます。
拙宅の対策前のヤマハGX750�兇筺�
SRX250Fの様に、「ブレーキレバーに触れるとフルボトム」するほど
酷くはありません。
SRX250Fと異母兄弟のSDR200オーナー諸氏も同じ指摘をなさいますので、
これがヤマハの主張なのだ。と理解しています。
私はGX750�兇離妊競ぅ鵑砲魯哨奪灰鵑任后�
しかし、「ハンドリングのヤマハ」と皆さんよく仰いますが、
私は何処が良いのか、サッパリ理解できません。ズバリ、「最悪」です。
同年代のカワサキの方がニュートラルで断然好ましく思います。
Progressive suspension社
https://www.progressivesuspension.com/
にフロントフォークスプリングがラインナップにないのが残念。
恐らく、フォークオイルの粘度を変えたくらいでは駄目で、
オリフィスの穴を埋めるなど抜本対策が必要と思われます。
このところ、雨天ばかりで納車されたZ200に乗れません。
フロントブレーキの今後の対策については、
走り込んで分析したいと思って居ります。
未完
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