顔の見える関係

『顔の見える関係』

肉を食べたくなれば、
スーパーでお金を払えば、
肉を買う事ができます。

一昔前は、
肉を食べるとなれば、
鶏の首を絞めて捌くとか、
生き物を目の前で殺すという、
結構生々しいことが必要でした。

それが、肉を食べるために、
本来必要な手続きであり、
その時に感じることが、
肉を食べるという体験に伴う感情でした。

肉を食べるためには、
生き物を犠牲にする体験が伴います。
その生々しさに触れる感情を体験しなければ
本来、肉を食べられないのです。

お金を払えば、
あらゆる手続きを誰かに代替してもらえる、
そんな時代に生きているため、
本来伴うはずの感情を体験せず、
その結果として、
私たちはどこか歪んでいるのかもしれません。

電気や水など、
生活に必要なものが、
自動的に家の中に引かれています。

自動的に与えられているため、
その供給を支えている人の姿を、
多くの人はたぶん、
日常的に想像せずに生活しています。

本当はたくさんの人に支えられて、
自分という人間は生きているはずなのに、
それを実感することができず、
孤独を感じている人がたくさんいます。

あらゆる人と、
私たちは、本当は関係があります。
しかし、その関係をあまり意識せず、
関係ないかのように、
生きる事ができてしまっています。

わたしがいて、あなたがいる、という、
「関係」の中で生きるという事について、
現代に生きる私たちは、
面倒で生々しいものとして、
蓋をしてしまっているかもしれません。

なので、顔の見える関係を意識して、
互いの事を大切に思い合い、
励まし合い、慰め合うという事ができるとしたら、
それは、現代が忘れてしまったものを、
取り戻すことに繋がる体験ではないかと思います。

何より、その様な人との関係を、
見えない神様が繋ぎ合わせているとして、
その神様との関係が、
真実に創り出されるとしたら、
それが究極的に、人が人として、
原点回帰するという事なのだと思います。

神様との関係が回復することによって、
人は本来の姿に回復できると思います。

現代のこの世の中に生きていて、
人として何か忘れてしまった事が、
自分の中にあるとしたら、
それはきっと、神様に立ち返ることで、
取り戻すことができます。

是非最寄りのキリスト教会にご連絡下さい。
きっと良い出会いがあります。